君はサラリーマンかビジネスマンか
はじめまして、野宗邦臣と申します。のそうくにおみと読みますが、ちょっと珍しい苗字でしょうね。ニックネームは“のんちゃん”or“Not So!”です。
今日からブログを始めることにしました。よろしくお願いします。
現代は、サラリーマン、ビジネスマンの人生を送っている人がほとんどだと思われますが、はたして、自分はサラリーマンなのか、ビジネスマンなのかの質問に答えられるでしょうか。
これへの答えを「君はサラリーマンかビジネスマンか」と題して連載します。
(毎週金曜日・30回~40回を予定)
ビジネスマンへの道を示せれば幸いです。
必ずお役にたちます、ご期待ください。
『君はサラリーマンかビジネスマンか』…①
[序章]
サラリーマンとビジネスマンはどこが違うか
人々は、サラリーマンをどのようにイメージしているでしょうか。
サラリーマンのイメージ、すなわちサラリーマン像をどのように描くかは、その描く人の立場や経験、あるいは環境などにより大きく異なるでしょう。
今50代や60代の人たちは、20代や30代の人たちが名前すら知らないクレージー
キャッツの植木等が歌う“サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ”の陽気で軽薄な、ある意味で楽天的に人生を謳歌するイメージが、サラリーマン生活のスタートにありました。
時は、まさに高度経済成長の入り口であり、これから起こるであろうことは、何はともあれ、薔薇色そのものであろうし、明るく充実したサラリーマン人生を予感させるに充分であったことは疑いもありません。
それが現在はどうなっているでしょうか。
高度経済成長を経てバブルが崩壊し、やっとバブルから抜け出そうとしている現在は、まだまだ先の見通しが全くと言ってよいほど不透明であり、ある意味で将来に自信を見出せない状況と言っても差し支えないと思われます。
したがって、サラリーマンのイメージも“明るい背景は無く、組織の中でなんとか存在し、それなりの対応をする勤め人”とか、“将来に楽天的な夢や希望がない厳しい社会でコツコツと積み上げる以外に何もない勤め人”と捉える人が多いのではないでしょうか。
つまるところ、サラリーマンのイメージは、それだけ時代の背景に影響されるということです。
さらには、立場によっても、サラリーマン像の捉えかたに差がでるに違いありません。自分の勤務している会社が、大企業か中小企業かによっても感じ方が異なるであろうし、部長か課長か係長かという役職、ポジションによっても違うでしょう。
部長であれば、自分自身、なんとなくやり手で有能なビジネスマンのイメージを持っているのが普通でしょう。係長ならば、よく雑誌に書かれていますが、花の係長(なかなか含蓄のあることばですね)と言われるように、哀歓こもごも、まさしくサラリーマンそのもののイメージが浮かんできます。
また、セクション、例えば、営業、経理、管理、技術、製造によっても違うでしょう。
2年や3年でセクションをかわるのであれば、その部門の雰囲気の影響は受けないかもしれないが、5年とか10年の年月を経ると自然とその雰囲気を身につけてしまうのは、誰しも経験していることです。
私たちは、たとえ相手が初対面であっても、必ずと言って良いほど、何となく謹厳実直な経理畑風、緻密で真面目そうな技術畑風、闊達磊落そつのない営業畑風などの印象をもちます。
業界によっても違うでしょう。商社、銀行、鉄鋼メーカー、化学メーカー、電気メーカー、IT、土木建設、などそれぞれの業界独特の香りと匂いががぷんぷんと漂ってきます。これは全ての人が一人残らず感ずることではないでしょうか。
また、重厚長大・軽薄短小といわれる企業内容によっても、またその会社の歴史によっても、異なると思われます。
しかしながら、サラリーマンのイメージに最も影響を与えるのは、意外に社風かもしれません。人間は環境の動物とも云われることから、ある意味で知らず知らず染まって行く「社風」というものが勤め人の骨格をつくっているのではないでしょうか。
企業文化論の中で、社風10年説、30年説というものを聞いたことがあると思います。
社風10年説は、新しく起業した場合、最初の10年間のその会社の雰囲気、やり方、考え方、などが後々までも尾を引くので、最初の起業精神が大切だということを意味しています。
また、会社が30年も経てば、その社風を変革するには、並大抵の努力ではなかなか困難であるということでもあります。これが、社風30年説といわれているものです。
同じ高校、同じ大学で机を並べ、その時同じような考え方の友人同士が、それぞれの会社に入って30年も経てば、いや15年も経っていれば、全く違ったイメージの勤め人になっていることを経験したことはないでしょうか。
これはまさしく社風によるものと言って差し支えないと考えられます。
さて、次に、ビジネスマンのイメージはどうでしょうか。
頭の中にすぐ浮かんでくるのが東京丸の内を颯爽と闊歩する勤め人のイメージです。もちろん東京だけでなく、大阪、名古屋、札幌、仙台、福岡、神戸、横浜などの国内大都市はいうに及ばず、ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、北京などの外国の大都市で商取引、いわゆるビジネスを行なう人々です。
さらには、何となく、外国語がペラペラで、自分の所属する業界知識や、国際経済に詳しく、商取引に自信満々、その商取引も大口の取引をしているイメージでしょう。
あるいは、今注目を浴びている若きベンチャーの旗手や、新しいビジネスモデルを構築し、世界に旋風を巻き起こしている人、バイオ・通信・エレクトロニクスなどに関し、大型ビジネス展開をしている人なども現代のビジネスマンのイメージとして浮かんできます。
とにかくやり手の人々だということでしょう。ビジネスマンは自分自身、論理的にかつ挑戦的にものごとを考える習慣がついているので、周囲の人達から見れば、その所属する組織も何となくしっかりしているように見えるものです。
何はともあれ、ビジネスマンは羨ましい存在に違いありません。
ビジネスマンは商取引する人だけのように思えますが、多少広く解釈すれば、勤め人の中でも、自分自身、論理的、積極的、グローバルにものごとを考える人であれば、それが技術開発者であったり、製造担当者であったり、経理マンであってもビジネスマンの範疇に含めるべきでことは言うまでもないことです。
◎次回は[2]ビジネスマンへの道です。
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コメント
姉歯設計士はサラリーマンかビジネスマンか?
同氏は自営業であり将にビジネスをやっている人。しかしスキルのある「士」であるが、心がないので「志」ではない、サラリーマンである。「志」のある勤め人がビジネスマンか?
投稿: 一山一文 | 2006年3月11日 (土) 08時05分
ブログ開設おめでとうございます。
素晴らしい内容の記事ですね・・・
これから楽しみに読ませて頂きます。
私のブログも野宗さんに負けないように頑張ります。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: 保険部長(小川秀樹) | 2006年3月 4日 (土) 13時01分
これからのブログなんですね。どうぞ楽しんで続けてください。頑張って!
投稿: バツイチ女のひとり言 | 2006年3月 3日 (金) 11時08分