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2006年9月 1日 (金)

大型ビジネスマンになろう・自分の存在価値

 27回目のブログです。

 いよいよ9月になりましたが、まだまだ暑い日が続きそうです。9月と言えば、旧来
の奥ゆかしい表現ですと、“長月”ですが、そろそろ秋の涼しさと風流をイメージする
には、実務的な9月という表現よりも、文学的な長月という表現の方が、ぴったりくる
ように思えます。

 文学といえば、古今東西、いろいろなものがありますが、私は学生の時から、漢詩
が好きなものですから、その縁で、2週間前の8月19日に、台湾から来日された詩
人を囲む会に参加しました。ご家族一緒に来られたわけですが、その詩人は、穏や
かな品のある女史で、「四季の詩歌と人生」と題して11篇の漢詩と2篇の俳句を鑑
賞されました。中国語と台湾語での朗読と鑑賞、それは誠に見事なものでした。

 11篇の漢詩のなかには、杜牧、白居易など日本でもよく知られている詩もありま
した。しかしながら、最も驚いたのが、日本の俳句を選定されたことです。それは、
松尾芭蕉「奥の細道」の有名な句、“ 閑さや 岩にしみ入る 蝉の声 ”“ 石山の 石
より白し 秋の風 ”
でした。
 台湾人でありながら、日本の文化、芸術、それも日本の古典に深い理解を示して
おられることに、感銘とともに、一つの大きな示唆を受けました。

 それは、こういうことです。
 今、日中、日朝、日韓には、政治的な深い溝がありますが、そのわだかまりを少し
でも和らげるためには、厳しい対応を行いながらも、わが国の古典文化を積極的に
紹介、普及
して行くことが肝要ではないかと。
 もちろん、彼らは文化侵略というでしょうが、「古典」であれば、文句の付けようは
ないのではないでしょうか。いやいやながらも、受け入れざるを得ないと思います。
 外交戦略に、わが国独自の文化資産(大きな資産というべきでしょう)を使わない
手はありません。

 また、現在、わが国には、ユネスコ世界遺産が13ヶ所(知床、京都文化財、法隆
寺、姫路城、原爆ドーム、屋久島など)ありますが、遺産は場所だけではなく、わが
国の古典である、「万葉集」「源氏物語」「奥の細道」「百人一首」なども申請しては
如何でしょうか。
 そうすれば、わが国の歴史の深さと豊かな精神を世界に発信することに繋がりま
す。現在の力で外国と対等できないのであれば、偉大なる先人の力を借りるしか方
法はないと思います。

 みなさんはどのようにお考えになりますか。

「君はサラリーマンかビジネスマンか」の第27回目です。
(毎週金曜日・30~40回を予定)
ビジネスマンへの道を示せれば幸いです。
必ずお役に立ちます。ご期待ください。

『君はサラリーマンかビジネスマンか』…27
[8章]大型ビジネスマンになろう
[8章ー3]自分の存在価値

 会社という組織のなかで、本当にやる気を出す、あるいは全力を尽くして仕事に邁
進するための要素は何でしょうか。また、そのきっかけとなるものは、は何でしょうか。

 一般的には難しい理由が挙げられるでしょうが、意外に単純で分かり易いことかも
しれません。生きるため、生活のため、報酬のために労働するのがサラリーマンの
平均値であるとしても、それは単に労働とか、仕事をする理由づけであって、それだ
けで果たして全力を尽くして仕事に邁進するとは思えません。おそらく誰もその理由
だけでは不十分であり、あるいは間違いであると言うでしょう。

 生活のため、報酬のためという理由だけでは、たとえそれがサラリーマンであって
も不十分と言われるであろうし、ビジネスマンであれば尚更です。

 全力を挙げて仕事に邁進するためには、報酬とか生活とかいう単純な物質的な側
面ではなく、もっと精神的な動機づけが必要になってきます。

 それでは、精神的な動機づけとは、どのようなものでしょうか。
 たとえば、上司が部下に対して、次のようなことを言う場面があるとしましょう。
「君しかこの難題を乗り越えられないんだ。」
「君がいればこそ、この組織が維持でき、また大きく伸ばせることも出来るんだ。」
「君の才能を高く評価する。仕事は全面的に任せたよ。」
「君の見識は大したもの。君の適切な指導力により、次代の人材育成を頼んだよ。」
「君の外部人脈はすばらしい。上手く会社の事業展開に生かせないかな。」
 このように、もしも、自分の存在価値をこの一つでも認めて貰えば、仕事っぷりが大
きく変わり、内心燃えたビジネス展開となるに違いありません。

 このことは、中国の古典に、次のように、きっちりと書かれています。
         “士は己を知る者のために死す”(司馬遷・史記)

 現代のビジネスマンをこの中国古典の時代に置き換えれば、「士」です。表現を変
えてみましょう。“ビジネスマンは己の長所を認めてくれる上司のためなら、全力を挙
げて仕事に励む”覚悟を有しているということになります。己を理解し、包容し、心を
通ずることが出来るならば、その人のために、何が何でも全力を尽くすのではない
でしょうか。
 これでもって、結果として、相互の厚い信頼関係が築きあがるに違いありません。
人間は中国古典の数千年前も、現代も、心情においては全くと言ってよいほど変化
はしていないのです。

 大型ビジネスマンは自分の部下に対する場合、その部下がビジネスマンであるな
らば、彼らの存在価値を素直に認めてやり、またサラリーマンであるならば、ビジネス
マンになるよう育成に力を注がねばなりません。それでもって初めて大型ビジネス
マンということができます。

次回は
[8章]大型ビジネスマンになろう
[8章-3]文ジニア&理コノミスト
です。

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受信: 2006年9月16日 (土) 21時25分

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