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2006年9月29日 (金)

大型ビジネスマンになろう・ベンチャー精神

 31回目のブログです。

 読書の秋、学問の秋となりましたので、今回は、自分自身の過去をふまえ、この
課題を考えてみたいと思います。

 今月初めの28回目のブログで、文科系と理科系についてのビジネスマン論を展
開しましたが、それなりに、結構反響がありました。今や、いわゆる文科系の知識
だけでは用が足りず、また同じように、理科系の知識だけでも用が足りません。
そこで、
     文科系の人+エンジニアセンス(理科系) =[文ジニア]
     理科系の人+エコノミストセンス(文科系)=[理コノミスト]

をそれぞれ目指すべきであると述べました。まあ、文ジニア、理コノミストという言葉
はなかなか面白い表現だと思いますね。

 今の複雑な時代を、文系・理系という単純な二分法で割り切ることは難しいと思わ
れます。例えば、安全の問題でも、単なる技術的な欠陥を抉り出すことだけでは事
は解決せず、社会的な対応が厳しく求められるようになってきています。その対応
に不充分であったことで、その組織は、どれだけ後遺症に悩まされてきたでしょうか。
 環境問題は、これも今や、技術と社会の綜合的な課題であることは、いうまでも
ないでしょう。
 医学、医療の世界も、基本的には理系の分野でしょうが、病んだ社会、病んだ心
の視点からのアプローチは文系の分野でもあります。

 それでは、文科系・理科系の垣根を低くし、その交流をもっとスムーズにする術
はないのでしょうか。おそらく即効的なものは無いと考えられますが、元一橋大学
長の阿部謹也氏は「大学で一般教育を体系立てて学ばせるべきであるが、1990
年代以降は教養部が解体されるなど、現実は悪くなっている。これからは、生涯
教育の場などでリベラルアーツ(教養)を基本に据えた新しい学問のあり方を探る
ことが、日本の将来に必要である」と述べておられます。

 大学の教養部は完全に解体されましたが、わたしなどは、教養部の時が、最も
友人との交流が幅広く、徹夜で議論したことも多く、懐かしく思い出されます。教養
部の本質は、自由闊達、人間性豊かな人格を陶冶するとともに、国家、社会を支
える意識を自覚させることにあります。
 自分自身の経験と時代の要請から、あらためて、『リベラルアーツ(教養)部』の
再興
を検討する時が来たのではないかと考えます。

みなさんはどのようにお考えでしょうか。

「君はサラリーマンかビジネスマンか」の第31回目です。
(毎週金曜日・30~40回を予定)
ビジネスマンへの道をしめせれば幸いです。
必ずお役に立ちます。ご期待ください。

『君はサラリーマンかビジネスマンか』…31
[8章]大型ビジネスマンになろう
[8章―7]ベンチャー精神

 バブル経済の崩壊から10数年を経過し、やっと回復への道に入りだしたようで
すが、全国的には、まだ、まばらな回復状況を示しています。
 バブル崩壊の後、製造業はもとより、流通、金融などの非製造業もリストラに
つぐリストラクチャリング(企業再構築)により懸命な対応を図ってきました。
このような対応は、本来は、不断に行われなければならないことはいうまでもあり
ません。

 バブル崩壊を契機に社会の構造が根本的に変ってきています。そう、社会その
ものが基盤から、根本から変ろうとしていることに気付く必要があります。
 わが国を取り巻く大きなポイントをあげてみます。

 ① 人件費依存型であれば、中国などに負ける。
    (労働集約型ではなりたたない)
 ② わが国は本来の資本主義国ではない。
    (株主という資本家が力を発揮していない)
 ③ 徹底した合理化を行った組織と徹底した不合理のままの組織が共存して
   きている。(民間競争型自立企業と民間非競争型外部依存企業・非競争型
     官庁準官庁組織)
  ④財務省、国交省、厚労省などと民間会社の歪な護送船団方式が永年続いた。
    (官主社会主義)
  ⑤エリート育成に永年拒否反応を示したため、教育水準が大幅に低下。
    (低位平等=善の思潮が蔓延)
  ⑥わが国自らが反日教育を行ったため、日本人全体が、若い世代も含め、
  「国のため」という欧米では普通のバックボーンを失い、覇気が乏しくなってきた。
    (ニートの大量発生、甘えの構造が横溢)
  ⑦わが国の最も誇りうる中小企業と、地方が不振である。
  ⑧雇用を増大させる新規ビジネスがいまだ多くは育っていない。
  ⑨新規ビジネスを育成する環境、すなわち規制撤廃が“魔のトライアングル”
    (官・政・業の金権癒着)に守られて、まだ十分実行されていない。

 今や、ベンチャーなくして、わが国の将来は語れません。新規事業なくして、
わが国の真の改革は望めないと思います。ベンチャーによる新規事業の発展で
新分野、新規雇用が生じ、経済の底からの活性化につながります。

 新規事業といっても、もちろん大企業でもできますが、本来のベンチャーとは、
個人の偉大な才能(偉才)と、個人の異質な能力(異能)をその当該者の采配で
経営することに他なりません。

 最近では、大企業のなかでも、偉大な才能と異質な能力の持ち主である個人へ
のモチベーション(動機づけ)として、特許報奨金の大幅アップ、新事業成功への
表彰金の大幅アップ、社内ベンチャーシステムの確立を行うようになってきました
が、まだまだポーズに毛の生えた程度の会社が多いのではないでしょうか。

 一例を引いてみましょう。ある大手の会社は、社内ベンチャーの会社側出資金
を、51%以上にしています。本当にベンチャー企業を育てるならば、49%以下に
すべきでしょう。51%という意味は、もしその事業が上手く行けば、出資親会社と
して人事権も含めて支配しようとする意思を表明していることと同じです。ベンチャ
ーをやっていますよとのポーズであり、真のベンチャー精神にもとるのではないで
しょうか。したがって、ベンチャーを掲げるならば、当然のことながら、51%思想は
排されねばなりません。

 その他報奨金も現状では雀の涙とは言いませんが、桁が違うのではないでしょう
か。ベンチャー精神の涵養は、単なる社内政策ではなく、ひいてはわが国全体を活
性化するための大事な方策であると認識する必要があります。その意味で、最近
この各種報奨金の見直しが始まっており、大変喜ばしく、歓迎すべきことと言えます。

 若い世代にはベンチャー精神の旺盛な人も増えており、なかには、学生時代に起
業して成功している人もいます。何とチャレンジ精神に溢れているのであろうか。
 ビジネスマンも負けてはおれません。何事にもチャレンジし、常に、新規の事業を
どうしたら立ち上げられるかに心を配る必要があります。

 そして、心すべきは次のことです。
 事業立ち上げには大変なエネルギーを要し、人材を集めるにも相当のパワーが
必要です。また、初期の段階は苦心の連続といえるでしょう。にもかかわらず周辺
の人はなかなか応援、援助、支援をしてくれません。支援してくれれば涙が出るほ
ど嬉しいのですが……。
 ところがどっこい。上手く行きだすと、わずかのことを引き合いに出して、自分が
見守ったからとか、支援したからとか、手を挙げる人がどっと増えてきます。大体、
支援しなかったり、足を引っ張ったりした人ほど大きな声で自己宣伝するのです。
その時に、人は、浅ましいものであると認識するようになります。

 そういうゴタゴタがいろいろ起こりますが、雑音は振り切り、次の言葉でもって、
ベンチャー精神を発揮しては如何でしょうか。

      『實があるなら今月今宵、一夜明ければ誰も来る』

 明治維新の英傑、高杉晋作が寄兵隊の挙兵に際して言ったこの言葉は、まさし
く現代のベンチャー開拓の精神に繋がるのではないでしょうか。一夜明けて、上手
く行けば誰も集まってくるのです。肝心なことは、今月今宵、この苦しいスタートに
どれだけ協力し、一肌脱いでくれるかなのです。
 高杉晋作のこの言葉(都都逸)は、大型ベンチャービジネスマンの心意気と言え
るでしょう。
 なにはともあれ、ベンチャーはわが国の救世主です。

次回は
[9章]ビジネスマンの心構え
[9章―1]人事考課
です。

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