ビジネスマンの心構え・組織の立ち上げ
35回目のブログです。
天は、絶好の秋晴れが続いていますが、地は、さにあらず、いわゆる喧騒に包ま
れた状態が続いていました。10月に入ってから、わたしの住む大阪府茨木市は、
衆議院議員補欠選挙(大阪9区・10月22日投票)で、日本全国より注目を集めて
いたのです。
茨木市は、人口30万人弱であり、大阪まで10分、京都まで20分の、関西圏の
有力都市と位置付けられています。また、明治時代の鉄道唱歌にも出てくる地名
でもあり、由緒ある歴史を有してもいます。
結果は、ご存知のように、自民党が民主党に勝ち、議席を維持することに、成功
しましたが、その勝敗の分かれは何であったのかを、わたしの肌で感じたことから、
述べてみます。(あくまでも感覚的なことですから、間違いもあるかも知れません。)
① 自民党の候補者が、形式的とはいえ、公募という形をとったことで、2世と
いう批判をかわした。
(なかなか上手いやりかたですね。本質は全くかわらないわけですが…。)
② 自民党は、北朝鮮の脅威(核・拉致)、教育再生を強調するも、民主党は、
格差、年金問題に焦点を絞り、特に北朝鮮の脅威を問題とすることを避
けた。
(茨木市は上記のように完全な都会ですから、市民は、外交、国家防衛
などにも関心を持っています。それにもかかわらず、民主党は国内問題
に焦点を絞り過ぎました。たとえ、北朝鮮問題は安倍首相の得意の範疇
だとしても、勝ちたいならば、逃げずに、もっと過激な発言をすべきでしょう。
今回は、これが敗因の最大の要素ですね。)
③ 小泉・安倍人気が強烈であること、他の比ではない。
(各党の大幹部が駅前街頭演説などを行いました。わたしは全て野次馬的
に聞きましたが、茨木市民として、邪道とは思いますが、採点してみましょ
う。わたくしは、街頭演説は、あくまでも、ご当地市民の関心事に対し、アジ
ることだと理解しています。)
1.小泉前総理大臣 200点
<風格、メリハリ、市民対応力、話術抜群、漫談師顔負け>
2.安倍総理大臣 75点
<ソフトムード、外交に自信満々、以外に上手いことを発見>
3.鳩山民主党幹事長 70点
<焦点ぼけるもソフトムード、キャリアあり上手い>
4.北側公明党幹事長 70点
<理路整然なるも、演説の迫力は結構あり>
5.太田公明党代表 65点
<アジる迫力はかなりのもの>
6.菅民主党代表代行 65点
<やはり、アジ演説は上手い>
7.小澤民主党代表 60点
<なかなか貫禄あるも病み上がりを感ずる>
(それにしても、政党のTOP層は、演説が上手いですね。感心しました。
小泉さんの講演会場は、1時間前には超満席ですよ。外には倍の人数が
溢れかえっており、いまだに人気は衰えていません。信じられないほどの
強烈な人気を実感しました。安倍さんの街頭演説には、黒山の人だかり、
怪我人がでる寸前の様相でした。ソフトで動じない人を一目見たいとの期
待感ありありです。)
④ 創価学会の選挙フル回転の効果が大きい。今回は、大阪は創価学会の本
場ゆえ、通常以上の選挙応援体制を組んだと思われる。
(創価学会の活動は熱心だったですね。単なる薄い知り合いにしか過ぎない
一学会幹部から、3回も電話を受けました。こんなことは初めてです。民主
党からもいろんな関係先から電話をもらいましたが、それぞれ、1回でした。
創価学会と他では、政治活動に大きな較差があることを、実感しました。
それにしても、自民党と創価学会〈公明党〉の関係はどうなっていくので
しょうか。あらためて、宗教団体と政治のあるべき姿、および将来予測が
論じられる時がきたのではないかと感じた次第です。)
これから向う1年間、政治の季節が続きますが、激しくも、建設的な論戦を期待し
たいものです。
みなさんは、今回の国政補欠選挙で、どのような印象をもたれましたか。
「君はサラリーマンかビジネスマンか」の第35回目です。
(毎週金曜日・30~40回を予定)
ビジネスマンへの道をしめせれば幸いです。
必ずお役に立ちます。ご期待ください。
『君はサラリーマンかビジネスマンか』…35
[9章]ビジネスマンの心構え
[9章-4]組織の立ち上げ
ビジネスマンのうち、新しい組織を立ち上げる経験をした人はそんなに多くはあ
りません。もちろんビジネスマンが組織に較べて非常に多いということもあります
が、新組織の立ち上げは、時代の潮流のなかで実施されることがほとんどであり、
それも、大不況とか絶好調とか、あるいは確信的技術の事業展開とかの、企業の
大きな節目に現れてきます。
一般的に言って、新組織の立ち上げを立案し、それを推進するチャンスに恵まれ
ることは少ないと思われますが、チャンスを待っているようではだめでしょう。待ち
の姿勢でいたならば、チャンスが来た時の一瞬を捕まえることができず、他の人、
他の部署におそらくは美味しい実を持っていかれること必定です。
要は、待ちの姿勢でなく、新組織の雰囲気、話題が幹部の口の端周辺に上った
ならば、間髪をいれず、素案を提出しなければ遅れてしまうでしょう。そのためには、
日ごろより新組織立ち上げの方法などをシミュレーションする必要があります。
私も、民間企業では経験ありますが、プライベート的には、元大蔵官僚と新組織
立ち上げを経験していますので、それらを併せてまとめてみます。
① まず、一人が、基本構想を思いつくままに記す。(素々案・タタキ台)
誤字、脱字など一切かまわない。順序などにもとらわれない。項目の大小、
軽重は問わず、考えられるあらゆる項目を抽出する。
② とりあえず、何人かで整理する。
この時、一応、重要度の順に並べる。
③ 新組織の概要をまとめる(素案)
・ 組織名
・ 事業の目的
・ 組織の位置付け
・ 組織図
・ 幹部人事(具体的氏名未記入・必要条件)
・ 要員人事( 〃 )
・ 各部署の職務内容と権限
・ 事務所
・ 庶務(経理会計、労務、総務)
・ 関係部署
・ 支援者リスト
・ 予算
・ 目標、年次計画(タタキ台)
・ 当面のスケジュール
・ 広報(社内、社外)
・ その他
④ さらに細かくディスカッションしながら詰めていく。
⑤ 最終案に仕上げる。
これらの案を練るところまでは、なかなか面白く、没頭できますが、問題はそれ
以後です。すなわち、いかにこれを実行、立ち上げていくかということです。裏で
足を引っ張ったり、公然と反対したりしますから、余程覚悟を決めて、説明、説得
しなければなりません。そのためには、広報を社内外に上手く展開することを初め
から考えておく必要があります。
後は、一瀉千里、電光石火が原則です。このようなことを、日ごろから、訓練して
おく必要があるのではないでしょうか。そうすれば、一段上にランクアップすること、
間違いありません。
次回は
[9章]ビジネスマンの心構え
[9章―5]宗教
です。
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