ビジネスマンの心構え・投資
34回目のブログです。
澄みきった秋空の季節にはなりましたが、相変わらず、理解不能な事件が続出
していますね。朝食前にテレビを視ますと、毎日のように、異常な出来事が報じら
れています。これが、中国や北朝鮮のような難しい外交問題であれば、それはそ
れとしての厳しい心構えができますが、殺人などを含む、国内の異常な事件には、
暗く、憂鬱になるとともに、ある種のもどかしさを感じます。
その意味で、新しい安倍内閣が本腰を入れて、「教育再生」に乗り出したことに
期待したいと思います。それでも、マスコミや指導層のなかに、わが国をさらに弱
体化してもよいとするイデオロギー的反対者が数多くおり、陰に陽に足を引っ張ろ
うとするでしょうが、初心を貫いてほしいものです。
わたしは、現在のこの残念な現象は、大人のだらしなさに原因があると考えて
います。世相が悪化しつつあった時、おそらく2、30年前に、その小さな芽を摘み
とろうとしなかったことです。小さな芽を放ったままにしたため、今では、当たり前
のこととなり、地面から大きなゾンビが顔を覗かせるようになりました。
これは、アメリカ、ニューヨークで有名な“破れ窓理論”と同じでしょう。破れ窓理
論は、窓が一部破れたままに放置しておくと、それが建物全体にゆきわたってし
まうということであり、犯罪も、軽微な違反を見逃すことを続けていると、やがて、
凶悪事件が横行するようになるというものです。
この破れ窓理論のエッセンスは、わたし達が使う日常の言葉のなかにありました。
たとえば、うそつきは泥棒の始まりとか、服装の乱れはこころの乱れという戒めで
す。しかし、これらの戒めも、今や、死語と化したのではないでしょうか。大人の意
識が低下したため、自然と使わなくなったと思います。
些細なことだと思われる、服装や態度の乱れが、やがては、犯罪の拡大と大型
化に結び付いて行きますので、子供の時から、服装や態度の躾を行わなければ
なりません。子供は儀式で成長するとも言われますので、そのためには、子供を
儀式(式典)にきっちりと参加させる必要があります。そして、清潔な服装とキチン
とした姿勢で、国旗を飾り、国歌を歌うことが、今、求められています。これは理
屈ではありません。そうすることが、凶悪異常犯罪の減少に繋がって行くのでは
ないでしょうか。
一部の変な反対者がいても、社会の平和、安心、安全のために、今、やらなけれ
ばなりません。
ニューヨークを見習いたいものです。ニューヨークでは、ジュリアーニ市長がこの理
論を実行した結果、凶悪犯罪が60%減少したそうです。あの悪名高かったニュー
ヨークがですよ、6割も減ったわけですから、吃驚するとともに、ジュリアーニ市長
を偉大な政治家として、心より尊敬します。
それにしても、最近、わたし達大人は、儀式(セレモニー)をおろそかにし、軽視
し、さらには蔑視したりする風潮をつくりだしていますが、ここに至り、社会の健全
化のために、反省すべきではないかと思う次第です。
みなさんはどのようにお考えになりますか。
「君はサラリーマンかビジネスマンか」の第34回目です。
(毎週金曜日・30~40回を予定)
ビジネスマンへの道をしめせれば幸いです。
必ずお役に立ちます。ご期待ください。
『君はサラリーマンかビジネスマンか』…34
[9章]ビジネスマンの心構え
[9章-3]投資
一般の企業においては、利益の大部分は、いわゆる本業から獲得しますが、
一部は金融面からも利益を得ます。この項の投資はビジネスマン個人の私的投
資を意味します。今、一部はと述べましたが、金融、投資は企業にとっては、極め
て重要ファクターを占めていることを認識すべきです。
毎日の新聞を見ても、あるいはTVを見ても、日経平均株価とか、新興市場株価、
円/ドル為替、債券相場などが報じられています。これらの数値は、経済の実態
を明確に表しているものです。もちろん、実態といっても、現在だけでなく、先行き
をも読み込んだ数値となっています。
現代の日本は自由経済企業社会であり、あらゆる業界、あらゆる企業の経済活
動が複雑に組み合わさっていると言えるでしょう。そうであるがゆえに、企業活動
の実態(現在と将来)を読むことはなかなか難しいと思います。
考えてもみてほしい。バブルからバブル以後の経済、株価や為替などについて
正確に読んだエコノミスト、学者、金融実務家は皆無に等しいといわれています。
(もちろん、一部の、歴史観と経済知識と動物的勘をすべて有していた人は例外
です。)本来、エコノミストと称される人は、経済を正確に読み指導助言するのが、
役目のはずですが、そう簡単にはいかないということです。
それでは、エコノミストほどの知識を持ち合わせないビジネスマンはどのようにす
ればよいのでしょうか。投資は机上の空論では上手くいきません。実践の経験を
必要とします。実践のなかからそのエッセンスを理解、会得するよう努めるべきで
しょう。そのための基本的なアプローチは次の通りです。
① 小額でもよいから、株式投資を経験する。
投資は、儲けたいという欲望と損をしたくないと言う恐怖のバランスを
自分でエスティメイトする、厳しい実践であり、まず、次の分野の株式
を購入する。
・自社株
(自分の会社に愛着心をもたせると同時によく理解するため)
・同業ライバル社株
(ライバル社の内容を理解し、ビジネスに役立たせるため)
・安定成長するであろう、自分の好きな企業の株
(安定企業はどういうものかを理解するため)
・大幅成長すると見込む、新興市場の株
(リスクはあるが、ベンチャーとは何かを理解するため)
② 外貨預金を極一部おこなう。
今や、経済はグローバルです。為替を感覚的に理解する必要があります。
③ 債券(国債・社債・転換社債など)を極々一部おこなう。
複雑な金融を少しでも感覚的に理解するため。
④ 日ごろより、新聞の株式欄を読み、会社四季報などを眺める。
まず、実行です。なんでも良いでしょう。魁よりはじめることがビジネスリーダーへ
の近道です。
そうはいっても、注意事項があります。ビジネスマンのなかで、株式投資にばかり
に気を取られ、自分のワーク(仕事)を疎かにしている人がいますが、ビジネスマン
は、まず、中期投資を主眼とし、ゆったりと、経済全般のながれ、業界の動き、
政治動向、国際政治、軍事問題、歴史などに目を配ることが肝要です。それが、
公私共に成功する秘訣ではないでしょうか。
次回は
[9章]ビジネスマンのこころ構え
[9章―4]組織立ち上げ
です。
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