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2006年10月 6日 (金)

ビジネスマンの心構え・人事考課

 32回目のブログです。

 本格的な秋を身近に感じつつありますが、わが国の政治も、いよいよこれか
ら、本格化しようとしています。先日、小泉政権が終わり、安倍さんが自民党
総裁に選ばれ、内閣総理大臣になりました。内外ともに、難問が山積みしてい
ますが、将来を切り拓いていただきたいものです。

 ところで、今回の安倍新内閣の発足にあたり、新聞、テレビをはじめとする、
ほとんどのマスメディアが、その評価において、大層厳しく、不平不満たらた
らの意見を述べていました。曰く、「論功行賞内閣」「仲良し内閣」「学芸会内
閣」などなどです。

 しかし、ひどいものですね。マスメディアのレベルはここまで落ちたのでし
ょうか。いやしくも、わが日本国の新内閣の発足お披露目ですよ。もうすこし
大人の言葉があってもよいのではないでしょうか。あまりにも幼稚すぎる言葉
遣いだと思います。

 言葉遣いだけではありません。完全に的が外れています。大きな戦の後には、
論功行賞は当たり前
であるというのは、古今東西における歴史的事実です。総
裁選挙は現代の、国内の、関が原の戦いです。関が原の戦いが終われば、論功
行賞は当然のことであり、逆に、論功行賞が無ければ組織の求心力は持ちませ
ん。
 
 メディアの方々に問いたいと思います。あなたの会社は、人事において、論功
行賞はないのでしょうか。論功行賞が少ない為に、また、論功行賞の不公平さに、
社内の不満がでているのではありませんか。総理大臣に対する判断基準と自分
自身の周辺に対する判断基準を同じにしなければなりませんね。Wスタンダード
の言論は、真の、活力ある言論とは言い難く、単なる揶揄、冷やかしの、安っぽ
い、幼稚なことばにしか過ぎません。

 さらに、仲良し内閣と非難していますが、安倍首相が自分の政治信条を、思い
の丈、実現するために、同じ志の人達を中核に据えるのは、これこそ政治家とし
ての当然のビヘイビアです。政治家は、自分自身の理想を実現するために、政
治家になったのであり
、メディアは、それに対して、当然の評価をしなければ、
ジャーナリストとしての存在価値はないと思います。

 もしも、ジャーナリストが知識人であるとするならば、真の、知識人らしい品格
ある言葉で発言すべきでしょうし、いやしくも痴識人と言われないようにして貰い
たいものです。

 安倍首相には、幼稚な言論は無視し、行動力ある日本の政治を期待します。
 みなさんはどのようにお考えですか。

「君はサラリーマンかビジネスマンか」の第32回目です。
(毎週金曜日・30~40回を予定)
ビジネスマンへの道をしめせれば幸いです。
必ずお役に立ちます。ご期待ください。

『君はサラリーマンかビジネスマンか』…32
[9章]ビジネスマンの心構え
 
 いよいよ「君はサラリーマンかビジネスマンか」の最終章に入ります。サラリーマ
ンかビジネスマンかは別として、個人的に判断しなければならない局面に、どのよ
うに対処すべきかということを考えてみます。日ごろから、自分自身の心構えは、
どうあるべきかを考えた人は非常に少ないと思いますし、また、こころ構えの要点
は何かについても、考えた人は少ないのではないでしょうか。
人事考課への心構えはどうあるべきか、個人の投資をどう位置付けるか、志は持
つべきか、などについてのひとつの考え方を記します。

[9章-1]人事考課

 企業に入社して10年から15年くらいは、専ら人事考課される側になりますが、
その時は、人事考課、あるいは人事査定というものにそんなに興味ももてないの
が、一般的だと思われます。

 しかし、それから、いわゆる管理職と言う立場になれば、好きとか嫌いとかは言
えず、もう否応なしに部下を考課しなければなりません。その時初めて考課という
ものに、感動とともに、ある種の戸惑いを感ずるはずです。それは、生身の人間
が生身の人間を評価することからくる戸惑いに他なりません。

 今、民間企業では人事考課のない企業はありません。民間企業は、短期的に
せよ長期的にせよ、その本人の勤務姿勢や成果を上手く評価することにより、会
社の活性化を企図しています。それでも、各企業は、評価方法についての悩みは
深く苦心の連続でしょう。
 ところが、お役所、官の世界では明確で有効な人事考課というものはありません。
したがって、活性化は図られず、いつまでたっても非効率だとの指摘をはねのける
ことができない状況です。官が腐敗する原因のひとつはここにあると思われます。

 人間が人間を評価、考課、査定する難しさは、どれだけ強調しても強調し過ぎる
ことはありませんが、あえて、その心構え、3ヶ条を述べてみましょう。

  ① できるだけ公平(フェアー)に考課しようと努める。
  ② 考課項目をあまり細分化しない。
  ③ 考課は、昼間の明るい時間に行う。

 人間は感情の動物と言われており、考課も、フェアーにとは思いながらも、なか
なか割り切れないところがあります。しかしながら、とにかく、「フェアー」という言葉
を自分自身に聞かせなければなりません。
 ややもすると、感情の蟲が湧いてきて、仕事の成果よりも、自分との職務上で
の密着度、自分に対するゴマスリ度、噂話を重要視する傾向にありますが、これ
は、極力避けるようにする必要があります。

 次に、考課項目は多ければ多いほど、すなわち細分化すればするほど客観的
な評価ができると考え勝ちですが、それは間違いです。逆に多ければ多いほど、
焦点がぼけ、人間の本質から離れる結果となるでしょう。もちろん、業界もいろいろ
ありますから、一概に言えませんが、日本人ならば、5~7項目がベターではないで
しょうか。

 最後に、取って置きの有益な項目が③の考課する時間です。一度深夜の丑三つ
時に考課してみてください。その時は、部下の欠点、欠陥ばかりが脳裏に浮かび、
挙句の果ては、部下の仕草、挨拶、さらには面構えさえ憎らしくなってきます。これ
だから、彼の成績が上がらないとすら思うようになります。

 おわかりでしょう。深夜は情痴、情念、怨恨の世界であり、その時間なのです。
小説家が深夜に執筆するのは、その所為にほかなりません。
 実業家は小説家ではありません。実業の世界は、情痴、情念、怨恨の対極にあ
る世界です。したがって、実業に携わる人は、人事考課を昼間の晴れた日に行う
べきでしょう。昼間の明るい時に行えば、部下の長所が頭に浮かび、正当な考課
ができ、さらにその後、爽やかな気分に浸れることを保証します。ぜひ、実行して
みてください。

 それにしても、人事考課は悩ましいものです。

次回は
[9章]ビジネスマンのこころ構え
[9章―2]判断の時
です。

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