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2006年12月 1日 (金)

小論「君はサラリーマンかビジネスマンか」好評ベストスリー

 40回目のブログです。

 いよいよ師走に入りました。師走という言葉だけで、何となく慌しい気分になり
ますが、今年最後の月として、慌しくも、平穏な時を刻んでほしいものですね。

 先週は、過去のブログから、時事エッセー・反応ベストスリーについて記しまし
たが、今回は、小論「君はサラリーマンかビジネスマンか」の中での反響ベスト
スリーを取り出してみたいと思います。

 ①「言葉づかいと言葉の責任」(7/21・21回目)

    「綸言汗のごとし」という言葉が死語となっていることからも分かる
   ように、最近の政治家、企業TOP、官僚、ジャーナリストなどが発言
   する“言葉”には、豊かな語彙が発せられず、したがって、重みがなく、
   品位に欠けるものが多くなってきています。
    その影響で、ビジネスマンにも同じような現象が現れてきました。
   そこで、ビジネスマンにとって的確な言葉づかいのためには、(ⅰ)論理
   的につかう、(ⅱ)感性豊かにつかう、(ⅲ)知性溢れる言葉をつかうこと
   が大切であり、その習得方法を示唆しました。
    最近のメディアなどを見ていますと、真の意味からはほど遠い、安っ
   ぽい言霊思想に取り憑かれ、議論排除、言葉狩などが横行しています。
   今、あらためて、言葉と言うものを考える必要があるのではないでしょう
   か。
    この項は、非常に関心を呼びました。

 ②「人事考課」(10/6・32回目)

    人事考課については、各自がそれなりの考え方で行うべきものであり、
   特にアドバイスしたり、斬新なアイデァを提供したりする能力は持ち合わ
   せません。それでも、人事考課をする時は、いろいろ悩むのではないで
   しょうか。その意味で、自分の経験から、その心構え3ヶ条を記しました。
     (ⅰ)できるだけフェアーに考課するように努める。
     (ⅱ)考課項目をあまり細分化しない。
     (ⅲ)考課は、昼間の明るい時間に行う。

       この内、最も関心を引いていただいたのが(ⅲ)の考課の時間でした。
    人はよく、深夜に熟考すれば、それがベストだと思い勝ちですが、深夜
   は、限りなく情痴、情念、怨恨の世界です。実業はそれの対極にあり、
   明るい日中に行わなければなりません。
    “考課は昼間行うべし”ということを強調しましたが、これは、実は、
   日本人のニューヨーク在住の世界的な為替ディーラーから直接ヒント
   を受け、自分なりの結論に結びつけたことなのです。
    ちょっとユニークな見方だと思われないでしょうか。

 ③「2・2・6の組織理論」(3/24・4回目)

    全ての組織は、3クラス、(上位20%・中位60%・下位20%)に
   分かれるという、組織区分法を紹介、解説しました。
    私は、視点を変えるべく、この2・2・6の組織理論に人材論をかぶせ、
           人財―――2割
           人材―――6割
           人罪―――2割
   であることを示し、幹部は、下位の人罪に目を奪われることなく、中位の
   「人材」クラスにポイントを置くべきであるとしました。

    少なからずの人から、始めて聞いたとの反響があり、私としても、驚き
   を隠せませんでした。まあ、少しでも話の種を提供できればと、軽い気持
   で書いたものです。

次回は「時事エッセー」
です。

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