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2007年4月13日 (金)

桜花爛漫・桜賛歌

 59回目のブログです。

 今年の桜は、暖冬のためでしょうか、例年よりかなり早く咲き、早いところは、
すでに散ってしまったところも多いと思いますが、それにしても、桜の花は、どこ
で見ても、いつ見ても飽きがきません。

 先日、造幣局の桜の通り抜けをしました。大阪桜の宮にある造幣局の桜は、
わずか360本しかありませんが、124種類という大変な種類を数えています。
それも、桜守りにより丹精こめて養生されていますから、一本一本が手折れん
ばかりに豊かな花をつけ、可憐な風情を示しています。日本の美を遺憾なく発
揮していると言えるでしょう。

 日本の国花は法律で決められているわけではありませんが、二つあると言われ
ます。もちろん、一つは菊であり、これは国の基である国民精神(こころ)の象徴
ですが、もう一つである桜は国民の美の対象であるとともに、国民意識の象徴でも
あります。

 昨年のブログでも触れましたが、わが国で桜がウメを圧倒し主役の座についた
のは、国風文化の開花を示す古今和歌集においてであり、この桜と、かな文字の
登場が文化における『脱中華』の象徴だと言われています。

 桜を愛することは、脱中華、すなわち脱他国文化、脱他国思想、であり、自国
の文化、思想、民俗、生き方に自信
をもつことに他なりません。
 その意味で、わたし達は、今、混迷と混乱のさなかにありますが、独立自尊の
気概をもつためにも、桜についての歌を鑑賞してみることも一考ではないかと思
います。

 童謡、唱歌、軍歌、和歌などからピックアップします。

 ◎童謡「さくら」 誰でも知っている懐かしい歌です。

         (一) さくら さくら
           野山も里も 見わたす限り
           霞みか雲か 朝日に匂う
           さくら さくら 花ざかり

        (二) さくら さくら
           やよいの空は 見わたす限り
           霞みか雲か 匂いぞ出ずる
           いざや いざや 見にゆかん

 ◎唱歌「児島高徳」 南北朝時代の武将児島高徳が後醍醐天皇を救出する
              ため、忍び込んだ庭の桜の木に、自分の忠心を記した
              故事

         (一) 船坂山や杉坂と
             御あと慕いて院の庄
            微衷をいかで聞こえんと
            桜の幹に十字の詩
                「天勾践(こうせん)を空しゅうする莫れ
                   時に笵蠡(はんれい)無きにしもあらず」 

                (二) 御心ならぬいでましに
                         御袖露けき朝戸出に
                         誦(ずん)じて笑(え)ますかしこさよ
                         桜の幹に十字の詩
                             「天勾践を空しゅうする莫れ
                                 時に笵蠡無きにしもあらず」 

 ◎軍歌「歩兵の本領」 力強くリズミカルな軍歌です。

                   万朶(ばんだ)の桜か襟の色
                   花は吉野に嵐吹く
                   大和男子(やまとおのこ)と生まれなば
                   散兵線の花と散れ

 ◎和歌・本居宣長

     「敷島の大和心を人問はば 旭に匂ふ山桜花

 ◎和歌・大伴の家持・万葉集

     「あしひきの山桜花一目だに 君とし見てば我れ恋めやも」 

 ◎和歌・藤原俊成・新古今和歌集

     「春風のを散らすと見る夢は さめても胸のさわぐなりけり」

 ◎和歌・西行法師

     「願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ」

 桜に関する歌は数限りなくあると思われますが、どんな内容であれ、桜の言葉
を見ると、ホッとします。それくらいわたしは桜が好きです。日本人ですね。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です。

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