プロ野球賛歌
58回目のブログです。
桜花爛漫になろうとする好季節のなか、いよいよ待望のプロ野球が始まりまし
た。今年は、好選手がぞくぞくアメリカ大リーグへ移るなど話題は豊富にあります
が、国内ゲームも結構楽しめるのではと感じています。
セ・パともに、3月30日がオープニングゲームとなりましたが、私にとって幸先
よいのは、3月31日(土)阪神タイガースVS広島東洋カープ第2戦の入場券、
それもネット裏一段目、スコアラー席の横のチケット(ロイヤルシート)を息子から
プレゼントされ、一緒に観ることができたことです。
阪神タイガースの試合ですから、本来は甲子園球場ですが、春の高校野球が
甲子園で開催されているため、大阪ドーム(京セラドーム大阪)で行われました。
ネット裏の一番前で観るのは初めてでしたが、迫力満点、素晴らしい臨場感に
浸ることができ、感激一入でした。
もちろん今までも、時折球場には足を運んでいますが、ほとんど外野席であり、
たまに内野席のうしろの方です。しかし、たとえどんな席でも、いわゆるライブは
いいですね。いかにIT時代が進歩し、屋内視聴機器の技術が発展しても、選手
の躍動感と観客の歓喜・失望の表情を、肌で実感できるライブに優る感激はない
のではないでしょうか。
これは、プロ野球に限らず、交響曲や歌謡曲などの音楽や、能、狂言、歌舞
伎、新劇、漫才、落語などの観劇の世界でも同じことではないかと思えます。
折りあらば、自分自身の目で実際に観ることに、少しでも努めるべきでしょう。
ひとつ面白いことを目にしました。阪神タイガースの救援投手として有名な、久
保田投手が、無事救援を終え球場から去る時、帽子を脱ぎ、丁寧に一礼したこと
です。高校野球では、それが普通ですが、プロ野球でもそうした仕草、挨拶がなさ
れていることを初めて目にしました。福田恆存氏が、日本人は趣味でさえ「修養」
と心得ており、読書、茶、花、歌もすべてそうであると述べているように、プロ野球
も、一部の選手からは、修養として、「野球道」として位置づけられていることを認
識させられました。その意味で、久保田投手は真面目な性格の持ち主であり、努
力型のプロ選手だと思いました。
さて、わたしは、広島県生まれですので、広島カープの一応の贔屓ですが、40
年以上も関西に住んでおり、阪神タイガースのファンでもあります。したがって、
当日は、とにかく好試合を望んでいましたが、3対2、阪神タイガースの逆転勝ち
という見事な試合を堪能できました。
広島カープも阪神タイガースも、昔は毎年のように、最下位かブービーであり、
永久に上位には行けないのではないかと思われていた時代が、永く続きました。
しかしながら、両チームとも、自力で体質を改善し、今や有力なチームとなって
います。プロ野球も普通の企業と同じで、不断の体質改善を必要とするということ
でしょうか。
阪神タイガースの実力が弱く、低位に安住していた時は、甲子園球場では、
ファンの応援は、辛辣、罵詈雑言、皮肉な叱咤激励で溢れており、一部には乱闘
も日常的であり、いわゆる荒れた応援風景を見せていました。
ところがどうでしょう。先日の阪神・広島のゲームでは、阪神タイガースの応援
風景に、なんと『王者の風格』を感じました。熱烈な声援は勿論ですが、以前発
していた罵詈雑言などは一切なく、暖かい激励に変わっているではありませんか。
いやぁ!目を疑いましたね。まさしく王者の風格でした。
やはり、常に一位、二位を争うチームにならなければなりません。企業も同じ
ように、とにかく勝たねばならないということでしょう。同様に、政治の世界にも同
じことが言えるのではないでしょうか。
政治の世界もプロ野球に学ぶとすれば、野党の民主党などは、体質を変えな
ければ、永久に政権(一位)に辿り着かないと思います。今一位の自民党がいか
に失点を重ねても、すぐに同じ失点を自陣が露呈するという、いわゆるブーメラン
現象を起こしているようではどうしようもありません。(例えば、自民党に不正政
治資金がばれても、すぐに民主党に不正政治資金がばれて、おたがいにマイ
ナスが相殺されるということや、民主党党首自らの10億円の政治資金による
土地購入など、枚挙に暇ありません。)
さらに、民主党においては、毎回エラーばかりする(例えば相変わらず拉致北
朝鮮寄りの発言をつづける)旧社会党的な議員(選手)を移籍するか、契約しない
などの本格的な体質改善を断行しなければ、結束した、溌剌としたプレーができ
ないのではないでしょうか。
プロ野球界も一部には、不明朗な裏金問題など問題点はありますが、いろいろ
改善への前進を実行しつつありますから、それなりに期待できるのではないかと
思います。
一方政界はそんなに期待できないと思われます。政界はこの際、業界は異なっ
てはいますが、プロ野球界から真剣に学ぶべきではないでしょうか。
今年も、大いにプロ野球を楽しみたいものです。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です。
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