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2007年6月15日 (金)

広島の憂鬱!

 68回目のブログです。

 先々週のブログで、広島県にある、呉・江田島の素晴らしいところを記しましたが、
今回は一転して、広島(広島県、広島市、福山市など)の憂鬱なことを書くことに
なりました。わたしも過去に、広島と縁があった者として、極めて残念に思います。

 憂鬱の1

 去る5月24日、最高裁から広島高裁への差し戻された、光母子殺害事件の公
判で、弁護側が「強姦殺人ではなく、人恋しさに起因する母体回帰の事件であり、
傷害致死罪にあたる。また、幼児に対しても、首に蝶々結びのリボンを掛けたまで
で殺意は無かった。従って死刑にはあたらない」と主張しました。

 さすがに、この内容に一部のマスコミは首を傾げ、非難しています。被害者の
ご遺族である本村洋さんの心中は、怒りを通り越し、失笑されていると思われます。
彼らの主張が異常であるのは当然ですが、異様なのは、弁護団が21名の多き
を数え、全て死刑廃止論者であり、この裁判を死刑廃止運動に利用しようとして
いるのが、明白なことです。弁護士の良心はこの程度なのでしょうか。そもそも
弁護士の使命は、個別の案件に真実を追究し、妥当な量刑を求め、もって社会
正義を確立すること
にあると考えます。自己のイデオロギーを発揮するのは、別
の場面で行うべきでしょう。

 彼ら21名の弁護団(団長・安田好弘氏、オーム事件弁護士)は、全国から集
まっていますが、驚くべきことに、広島弁護士会に所属する人が、なんと7名(足立、
今枝、新川、本田、山田、井上、田上の各氏)もいます。広島の弁護士はこの
ような人たち、すなわち、自分のイデオロギーのためには、何をやっても良いと
する人たちばかりなのでしょうか。どう考えても、普通の感覚の持ち主とは思えない
のですが。広島は大変ですね…。憂鬱ですね…。

 憂鬱の2

 原爆資料館(広島市中区)を運営する広島平和文化センターのスティーブン・
リーパー理事長は30日、館の展示内容を見直す検討委員会に、中国、韓国人ら
アジア出身の委員を起用する方針
を明らかにした。リーパー理事長は中国新聞
のインタビューに、「原爆投下を『日本の植民地支配から解放した』と肯定する考え
が根強いアジアの声に触れながら議論を深め、多民族が共感、納得できる施設
にしたい」と述べた。(中国新聞5月31日)

 この記事を読んで吃驚しました。寡聞にして知りませんでしたが、広島平和文化
センターの理事長に、原爆を投下した当該国(加害国)のアメリカ人が4月23日
に就任
していました。リーパー理事長は、某NGOに属していた人で、秋葉忠利
広島市長が任命したものだそうです。しかも、どうして、中国や韓国から委員を
起用するのでしょうか。アメリカは、「原爆投下が太平洋戦争を早期終結させた」
と言い、中・韓は、「原爆投下が日本の植民地支配から解放した」と言い、いずれ
も原爆や、空襲を正当化しています。広島の人は、非戦闘員を殺戮した原爆
投下に怒りを覚えないのでしょうか。原爆を正当化しているアメリカから広島平和
文化センターの理事長を、同じく原爆を正当化している中国、韓国から委員を、
起用するなんて、悪い冗談、ブラックユーモア、正気の沙汰ではありませんね。
(因みに、わたしの叔父は原爆で殺されました。軍人ではありません、非戦闘員
です。念のため。)

 広島市の秋葉忠利市長は東京都出身で、反日、反米、親中国、親北朝鮮、親
ソ連である社会民主党の政審会長をつとめたなかなかのエリートです。核兵器に
ついては、表向きは、全面的に核兵器廃絶を唱えていますが、心から、核兵器
廃絶なのかどうかは疑わざるを得ません
。なぜならば、上記の人選をみてください。
おそらく本音は、核には、悪い核と良い核があり、わが国やアメリカの核は悪くて、
中国や北朝鮮の核はやむをえないと考えているのではないでしょうか。この考えが
旧社会党・現社民党の伝統ですから。

 そう言えば、以前平成10年、本島等・前長崎市長が、長崎への原爆投下や
東京の大空襲について、「米国やアジア諸国から見れば天罰」、「日本の悪魔の
所業に対する当然の報い
」と述べて物議を醸しました。本島氏は北朝鮮の拉致
問題でも、経済制裁反対、一般市民を巻き添えにするな、平和的に解決しろなど
と唱え、全く社民党と同じ考えです。核兵器廃絶を心から願っている人とは到底
思えませんが、奇妙にも広島市の方と似ていますね。

 全国には、同じような平和博物館があります。
    大阪府市  大阪国際平和センター(ピース大阪)
    長崎市    長崎原爆資料館
    沖縄県     沖縄県平和祈念資料館
    川崎市     川崎市平和館
    立命館大   立命館大学国際平和ミュージアム
         福山市     人権平和資料館
    広島市    広島平和文化センター
 その他多数ありますが、それらはどのように運営されているのでしょうか。日本
人の、普通の感覚で運営してほしいと望むや切なるものがあります。それにしても
広島は大変ですね…。憂鬱ですね…。

 憂鬱の3

 広島県は以前から公教育が荒れており、おそらく全国的に評判が悪く、関係者は
皆さん頭を抱えていました。その最たるものが、平成11(1999)年の広島県立
世羅高校の校長先生が自殺した事件です。「日の丸掲揚」と「国家斉唱」の実施
を巡って、教育委員会と教職員の板ばさみになったことが原因と見られています。
それまでにも、14名の犠牲者があったと国会に報告されています。広島県では
昭和60年に、知事、議長、諸団体で合意文書が作成され、それを根拠とした勢力
などが強い発言を行い、管理職の校長や教頭が板ばさみにあったものでしょう。
現在はそれがどのようになっているのでしょうか。もう既に正常化しているので
しょうか。広島の公教育界は一朝一夕には、なかなか正常化しないと思ってはいる
のですが…。それにしても憂鬱ですね…。

 広島は山陽道の中心に位置し、昔から豊かな文化を誇っていました。現在の
憂鬱な雰囲気を払い、穏やかな瀬戸内文化の風土を取り戻すためには、メディア
の力が必要です。幸いに、広島にはブロック紙の中国新聞があります。中国新聞
は、今は分かりませんが、かつては、悪質な暴力団について、身体を張って一大
キャンペーンを行ったという気骨を有しています。現在は、どちらかと言うと軟弱で、
左寄り、反日的な発言が多い存在と見られていますが、本来のオーソドックスな
メディア魂を復活させ
、広島を、とにかく自由で、明るい、生き生きとしたものにする
ような紙面造りに徹して欲しいものです。とりあえずにおいては、このこと以外に
方策はないと思います。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です。

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