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2008年2月29日 (金)

「人権」という名の妖怪が徘徊している!

 105回目のブログです。

 もうすぐ三月三日、桃の節句、お雛祭りです。優雅この上ないこのお祭りも、
季節の節句として大切にしたいものですが、世の中は、なかなか優雅の境地に
辿りつきません。

 中国の毒入りギョーザに端を発した、中国製品の根本的な見直し、食の安全
対策についての基本的取り組み、自給率向上による国民保護、などなど問題点は
枚挙に暇がありません。

 こんな目先の問題にかまけている間に、わが国の根幹(国の存立・国民の精神)
を揺るがすに違いないであろう大変な事態が着々と静かに潜行し、やっと表面化
してきたことが報じられました。

 人権擁護法案に反対続出=自民

   自民党の人権問題等調査会(太田誠一会長)は13日午前、党本部で総会
  を開き、人権擁護法案の今国会提出に向けて党内調整に着手した。しかし、
  出席者からは「なぜ法律が必要なのか理解できない」などと反対意見が続出
  した。
   冒頭、鳩山邦夫法相は「初めに法案(提出)ありきではない。フリーに議
  論してほしい」と要請。調査会幹部の岩永峯一衆院議員も「国民の関心の高
  いメディア規制条項は削除したい」と語った。
   これに対し、稲田朋美衆院議員は「広範な人権擁護法案を作った場合、表
  現の自由や政治活動の自由が脅威にさらされる」と指摘。衛藤晟一参院議員
  も「民主主義に対する弾圧だ」と主張した。 
                                  (2/13 時事通信)

 【時事ワード解説】人権擁護法案
   思想、信条、人種、性別などあらゆる人権侵害からの救済を目的に、新た
  な人権救済機関となる人権委員会を法務省の外局として設置する法案。人権
  委員会は委員長1人と4人の委員で構成し、首相が国会の同意を得て任命する。
   人権委員会は公正取引委員会などと同様の国家行政組織法第3条に基づく
  組織で、立ち入り調査権などを持つ。ただ実際の救済活動は、人権委員会に
  代わって各地の人権擁護委員が担う。人権擁護委員は全国で2万人以内とされ、
  人権委員会が市町村長の推薦を受けて選ぶ。
   政府は、人権擁護法案の2005年通常国会への提出を目指したが、自民
  党内から「人権侵害の定義があいまい」「人権委員会の権限が強すぎる」など
  と批判が続出。人権擁護委員について、外国人が就任できることに対し「日
  本人に限定すべきだ」との反対論が出たため、提出を見送った。
                           (時事ニュースワード2006より)

 いやあ、本当に驚いています。19世紀半ばのヨーロッパに共産主義という妖怪
が徘徊しているとしたのは、たしか「共産党宣言」だったと思いますが、今、まさしく
21世紀の日本に「人権」と言う名の妖怪が跳梁跋扈、徘徊しようとは、思いもしま
せんでした。

 この「人権擁護法案」は、中央に人権委員会を置き、地方に人権擁護委員を市
町村長の推薦で配置しようとする巨大な権力機関です。現在の警察、検察の力を
はるかに凌駕する権力というべきであり、また過去の治安維持法などとは到底比
較にならないほど問題を孕んでいると言っても過言ではありません。

 法案には、自民党、民主党の半数以上、公明党、社民党の全てが賛成すると
いう信じがたい現象が生じており、もしもこれが通れば、近い将来のわが国が、
早晩、自由のない監獄国家に陥っていくことは間違いないでしょう。

 問題点を指摘します。

  人権擁護法案の目的は、「人権の侵害により発生し、又は発生するおそれの
   ある被害の適正かつ迅速な救済又はその実効的な予防…」となっていますが、
   人権侵害の定義があいまいなため、拡大解釈され悪用される可能性が大きい
   と考えます。
     たとえば、普通の日本人が北朝鮮の拉致はけしからんと発言しても、それ
   が北朝鮮系の人にとって人権侵害だと思えば、人権擁護委員(例えば在日
   北朝鮮の人)に訴えることができ、有罪にされてしまいます。定義があいまい
   ですから、人権侵害だと感ずれば侵害になるのです。おそろしいことですね。

   人権擁護委員が出頭要請、事情聴取、提出要求、立ち入り検査といった強
   大な権限を持ち、しかもそれには捜査礼状も必要としません。こんなことって
   あり得るのでしょうか。不可解というより不気味さが漂います。

     人権擁護委員の選定には、国籍条項をなくし、日本国民以外の者を推薦
   できるようになっています。またその選定方法も極めて不透明です。
   こんなことをみなさん許せますか。日本という国は日本人(帰化人を含む)
    の国ではないのでしょうか。誰がこんな出鱈目な、反日的な、非常識な法案
    を考えたのか、わたしには理解に苦しみます。おそらく、何か為にする隠れ
    た意図があると勘ぐらざるを得ません。

    人権擁護委員の行き過ぎた行動を監視する機構が考えられていません。
       人は行き過ぎることもあります。なぜ、人権擁護委員だけには性善説を適
   用するのか、疑問が残ります。

     この法案は人権に名を借りた、言論、表現の自由を抑圧する可能性の極
     めて高い法律です。政治、社会、宗教、犯罪、拉致、防衛、神仏礼拝、式典、
    教育、その他あらゆることに関し意見を述べても、人権侵害という一言で、
    社会から抹殺されかねません。したがって、自由な発言は全くできなくなり
    ます。政治家はどうしてこんな理不尽な法律を推進しようとするのか。裏に
   何かあるとしか考えられません。

 いかがでしょうか。こんな誰が考えても不当、不可解極まりない法律が、今まさに
生まれようとしています。これを積極的に推進している先生が、自民党サイドでは、
かの、古賀誠、二階俊博の両センセイです。

 古賀氏(選対委員長)は、新幹線新駅で無茶苦茶な主張をしている、自民党の
旧い旧い、道路を含む利権体質の持ち主です。また、親中、親朝、反靖国の立場
を明確にしており、いわゆる人権派のドンです。

 二階氏(総務会長)は、日中国交正常化30周年記念として、強烈な反日で有名
な中華人民共和国・江沢民氏の碑を日本全土に建てようと計画したり、東シナ海
ガス田の中国全面利権を承認するほどですから、極めつけの親中派であり、これ
又、旧い旧い自民党体質の持ち主と言われています。

 胡散臭さがプンプンしますね。もういいかげん正常に戻そうではありませんか。
このような、自由で民主的な伝統あるわが国を溶解させようとする「人権擁護法案」
は、何が何でも廃案にもっていかないと、それこそ大変な事態になるのは間違い
ありません。

 それとも、自由民主党は、本当は、本来の党是を捨てて、“不自由&非民主の党”
すなわち、独裁的・反日的・権力的・左翼的な国家社会を希んでいるのでしょうか。

 民主党も、この法案に輪をかけた案を準備しているそうですが、独裁的・権力的
社会を希求しないのであれば、すべからく、この法案に反対し、今準備している案
を取り下げないと、それこそとんでもないことになります。

 公明党には言っても無駄でしょうね。

 明治維新以来、先人が営々と折角築き上げてきた「自由闊達な社会」・「民主的
な国家」を、いわゆる人権という名の暗い権力(葵のご紋)にひれ伏させることで、
崩壊させてもよいのでしょうか。

 みなさん!
 これだけは真面目に、真剣に考えていただきたいと思います。

次回も
時事エッセー
です。

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コメント

人権擁護法案がこんなに問題を含んでいるとは知りませんでした。新聞にもそんなに詳しく書かれていませんし、テレビでは、
人権擁護法案について見たこともありません。政治家は変な
法律をつくる時は、こそこそ動いていることがよくわかりました。充分注意してみていきます。言論の自由だけは守りたいですから。のんちゃんもがんばっていただきたいと思います。

投稿: kouichirou | 2008年3月 3日 (月) 11時42分

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