「日本の領土」が危ない!
106回目のブログです。
一昨年の3月3日にこのブログを始めてから丸2年が経過しました。その間、景気
ももうひとつパッとしませんが、特に悲惨なのが、政治の分野でしょうか。難問山積
みであるにもかかわらず、政争と政略にあけくれ、国(国家)と民(国民)に焦点を
合わせているとは到底思えないことばかりで、どうにも腹に据えかねる今日この頃
です。
昨年1月のブログで領土問題をとりあげましたが、再度このことを考えてみたいと
思います。
昔、中学生のころに習いましたが、国家を構成する3要素は
① 主権(独立の権利)
② 国民(生命・安全・財産)
③ 領域(領土・領海・領空)
といわれています。わが国において、今、この3つの要素は十分に満たされている
でしょうか。すべてに亘って危うい状態にあるのではないかと思わざるを得ません。
主権については、かなり以前より、近隣諸国から内政干渉が際立って増加して
きており、それに応じて媚びを売る人も増え、危うい状態が続いています。
国民の生命・安全についても、問題点続出であることは明確です。
領土については、現在はっきり問題となっているものだけで、次のような項目を
指摘できます。
① 竹島 韓国が独島と称し、李承晩ライン設定以来実効支配中
② 北方領土 ロシアに60年以上占領されたまま
③ 尖閣諸島 中国が自国領土を主張
④ 沖の鳥島 中国が日本の領土を否定(領土でなく海洋であると主張)
⑤ ガス田 中国が日中中間線を越えてガスを吸い取り
⑥ 沖縄 中国が「琉球は歴史上中華文化圏だった」と主張開始。
大変な事態だと思いますが、わたし達が選んだ政治家・政党は事の重大さを全く
認識していないように思えます。次の新聞記事をお読みください。
■「竹島の日」…記念式典に国会議員1名だけ
わが国固有の領土にもかかわらず、韓国が不法占拠を続けている竹島。
領有権確立を目指して島根県が制定、3回目となる「竹島の日」の2月22日、
松江市では記念式典などが行われた。
会場は全国から集まった関係者ら約500人で埋まったが、政府関係
者の出席はゼロ。国会議員も本人出席は地元選出の亀井亜紀子参院議員
(国民新党)だけだった。
式典後に講演した下條正男教授は、「竹島問題は隠岐の島町の問題でも
島根県の問題でもなく、日本の問題」と強調。「韓国新大統領就任前後は、
竹島問題進展のチャンス。日本の主張を明確に伝えるときだ」と話す。
(2/23産経新聞より抜粋)
竹島を奪還しようとする「竹島の日」の式典に、参加した地元の国会議員がわずか
1名とは驚きを越して、怒りを覚えますね。それに加え、政府関係者の出席が
ゼロですから何をか言わんやです。福田首相も心ここにあらず、竹島には関心ナシ
ということなんでしょう。
政党はどうしているのでしょうか。本来、日本の政党は、日本という国の価値を守
り、より発展させるのが根本的な役割というものです。自由民主党・民主党・公明党
・社民党・共産党の各党は、当然ながら、日本の政党として代表者を出席させる
べきでしょう。
わが国の指導層には、領土に無関心の人が多すぎます。無関心ならば良いほう
で、領土を他国へ譲渡・贈与しても良いではないかという発言も結構あります。
紅白歌合戦の司会をした関西の落語家などのお笑いや司会者、コメンテーター
連中には、時々、「竹島なんて韓国へ呉れてやったら…」などと気楽に発言したり
しています。
これらの人などは、所詮、意識も知識も低レベルなので、気楽な発言も仕方ない
と思いますが、多少は自分の発言の影響を考えて欲しいものです。
しかしながら、ことが朝日新聞論説主幹の言動としては大問題ではないでしょうか。
瞠目ください。
■竹島と独島 これを「友情島」に…の夢想
日本は周辺国と摩擦ばかりを抱えている。中国との間では首相の靖国神社
参拝がノドに刺さったトゲだし、尖閣諸島や排他的経済水域の争いも厄介だ。
領土争いなら、北方四島がロシアに奪われたまま交渉は一向に進まない。
そこに竹島だ。あっちもこっちも、何とまあ「戦線」の広いことか。
そこで思うのは、せめて日韓をがっちり固められないかということだ。
例えば竹島を日韓の共同管理にできればいいが、韓国が応じるとは思え
ない。ならば、いっそのこと島を譲ってしまったら、と夢想する。
見返りに韓国はこの英断をたたえ、島を「友情島」と呼ぶ。 島を放棄と
言えば「国賊」批判が目に浮かぶが、いくら威勢がよくても戦争できるわけ
でなく、島を取り返せる見込みはない。もともと漁業のほかに価値が乏しい
無人島だ。元住民が返還を悲願とする北方四島や、戦略価値が高い尖閣
諸島とは違う。
(2005/3/27 朝日新聞 論説主幹 若宮啓文「風考計」より抜粋)
つまるところ、言論界のリーダーを自称している朝日新聞としては、「竹島」を
韓国へ譲り、頭を下げて仲良くせよと主張しているのです。これを聞けば、竹島を
早くわが国の領土に戻してもらいたいと念願している島根県の人々、いや日本の
ほとんどの人々は、怒髪天を衝くほどの怒りさえ覚えるのではないでしょうか。どう
してこのような発想になるのか、精神分析の必要がありそうです。
領土に関しては、いろいろな見方ができるでしょうが、19世紀ドイツの法学者・
イエーリングは、その著書「権利のための闘争」で、次のように喝破しているそう
です。
『隣国によって1平方メートルの領土を奪われながら、膺懲(ようちょう・こらしめる
こと)の挙に出ない国は、やがては領土をまったく失って国家として存立することを
やめてしまうだろう』
今や、全ての国民が、上下、長幼、男女、地域を問わず、心を一にして、竹島、
北方、尖閣などの領土回復、領土確定に当たらなければならないことは、自明の
理、当然当為であり、又、自然な振舞いとも言えるのではないでしょうか。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
《 昨年1月のブログで、わたしは子供向けインターネットサイトの「キッズgoo
(NTT系列)」で、日本領土の『竹島』を全く検索できず、韓国が領土主張する
『独島』は何万点も検索できるという不条理、倒錯した精神を厳しく指摘し、
NTTサイドに抗議、訂正を要請しました。(多くの友人も同意)。現在では、
『竹島』で検索できるようになっていますから一歩前進というところでしょうか。
ぜひ試してみてください。…なにごとも「机上の議論から行動へ」が必要です
ね…》
次回も
時事エッセー
です。
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