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2008年6月20日 (金)

凶悪犯罪減少の事実…メディアは煽りをやめよ!

 121回目のブログです。

 先々週のブログで、環境問題は科学(Science)に基づいて議論をすべきであると
述べましたが、今、国民の関心事である、安心な社会、安全な国家についても同じ
ようなことが言えると思います。

 さる6月8日の日曜日、わが国で最大規模の電気街であり、いわゆるオタクの
メッカと言われる秋葉原において、7人が殺され、10人が重軽傷を負うという
通り魔殺人、言うならば不条理な無差別殺人が生じ、マスメディアが繰り返し大きく
報道してきました。

 最近は、東京品川の戸越銀座での5人傷害事件、茨城県土浦市での8人殺傷
事件をはじめ全国で凶悪な殺人事件が起きており、テレビ、新聞、雑誌などが、
ある意味当然なことでしょうが、それこそセンセーショナルに取り上げ、わが国で
は殺人事件がとてつもなく激増しているのではないかとの印象を持ちます。

 ましてや今回の事件が、茨城の事件と同じように、無防備の市民を無差別に襲う
という点において、何か時代を背景にした不気味さを感じるのは、わたし一人だけ
ではないでしょう。特に、犯人は、「むしゃくしゃした」、「生活に疲れた」、「誰でも
よかった」などと供述しており、何か理解に苦しむところです。

 このような供述を聞けば、識者やコメンテーターに、時代が異常なのか、人が
異常なのか、事件の本質を解説してほしいのですが、誰も語ってくれません。
(「狂っているのか」の用語を使いたいのですが、「狂」という字は差別用語なので、
メディアは使用できないそうです。何ともはや!)

 わが国の危機管理の権威である佐々淳行氏は、これを模倣犯と断定し、「人を
殺せば死刑」という人類古来の自然法である応報主義により、模倣犯の悪い連鎖
を断ち切るべきである
と指摘しています。やはり、無差別殺人の模倣犯は、断固と
して処断すべきでしょうが、またまたいわゆる人権派が無罪を主張し、一部マスコミ
がそれを支持するという異常な状況になるように思えて仕方ありません。

 英国のBBCニュースで、日本のメディアはこれらの悲劇的事件の背景と本質、
更にはその対処について、明確に語らないと不思議がっています。

 とすれば、わが国のメディアの問題点はどこにあるのでしょうか。メディアはこの
ような事件をセンセーショナルに報道はしますが、その際、市民や国民を落ち着か
せようとする冷静さを保ちつつ報道していないことにも問題があるのではないかと
思われます。

 その一例として、わが国の凶悪犯罪(殺人)件数を「犯罪統計書」から引用します。

   S30(1955) 3066件
   S40(1965) 2379
   S50(1975) 2098
   S60(1985) 1780
   H 7(1995) 1281
   H12(2000) 1391
   H15(2003) 1452
   H18(2006) 1309
   H19(2007) 1199 

 これを見て驚きませんか! 昨年、平成19年(2007)は、殺人件数は戦後最少
記録
だったのです。今回の殺人事件報道の最中に、この事実を、読者や視聴者
の内、何人が知っていたでしょうか。ほとんどの人が知らなかったのではないで
しょうか。TVや新聞やネットは、殺人と言えば格好の売りネタであり、煽りに煽り
ますから、わたしたち国民や市民が幻惑され洗脳気味になっていると言っても
間違いないと思われます。

 だからと言って、凶悪犯罪に対し何も対処しなくてもいいという訳ではありません。
佐々氏が主張するように、今のうちに厳しい対応をしなければ、連鎖に継ぐ連鎖と
いう悪循環に陥り、殺人件数の増加を来す可能性があるのではないでしょうか。

 もうひとつ取り上げます。昨年末、このブログで死刑制度について触れ、そのなか
で、統計の取り方は異なりますが、国連犯罪統計局の1995年前後のデータから、
「殺人発生率」を引用しましたが、それを再録してみましょう。

   南アフリカ    75.30人 (10万人当たり)
   ブラジル     19.04
   フィリピン     16.20
   アメリカ       6.80
   フィンランド    3.24
   イタリア       2.25
   カナダ       2.16
   オーストラリア  1.86
   韓国        1.62
   イギリス      1.41
   スイス       1.32
   スエーデン    1.30
   ドイツ        1.17
   フランス      1.12
   日本        0.62
     
(注・中華人民共和国はデータなし)

 これを見ても驚きませんか! この殺人発生率を見れば、わが国が世界最低の
レベルであることがわかります。わが国は世界各国と比較して、よく言われる「安全
神話」
を誇ってもよいのですが、今日では、10年前より安全度がかなり低下したと
認識されるようになっています。

 たしかに、今回の事件などは異常な犯罪です。しかし、異常犯罪は昔から少しは
存在していたことであり、今、ことさらに騒ぎたてるだけでは解決できないでしょう。
凶悪異常犯罪の報道はあくまでも沈着冷静な姿勢に徹し、大仰に伝播させるのは
得策とも思えず、わたし達も冷静に対応すべきだと考えます。その上で犯人やその
背景に厳しく対処することにより、世界で最も少ない殺人率を維持しなければなら
ないのはいうまでもありません。

 こういう社会不安が横溢していればこそ、わたし達国民は、豊かさのなかに次の
ような国や社会を望んでいるのではないでしょうか。

   (1)安全な国家(国防、国内治安)
   (2)安心な社会(教育、医療、福祉)
   (3)安寧な人心(道徳、歴史、文化)

 まず国防からしっかりすること、次に国内治安。世界の常識はこれを普通の国と
言います。しかしながら、今や、それに反する政界の薄汚れた蠢き(うごめき)
表面化し、滔々とした流れにならんとしていることに注視しなければなりません。

 「人権擁護法案」
    (自由言論の弾圧・平成の治安維持法・与野党の人権派強力推進)、
 ②「外国人参政権付与法案」
    (日本国籍でない者に日本人並の権利を付与・与野党推進)
 ③「1000万人~3000万人移民受入政策」
    (自民党最高幹部・民主党若手実力者らがこぞって推進)

 これらの政策はいわゆる普通の国の政策ではなく、反安全、反安心、反安寧の
メタミドホス入り猛毒ギョーザ並と言えるでしょう。国家を溶解させる第一歩となる
極めて問題の大きい政策であり法案です。日本人の民族性、民俗、歴史、特質を
理解した上ならば、とうてい思い浮かばないような法案です。亡国の思想ここに極
まれりというべきでしょうか。

 とんだところに筆が行きましたが、要は、今回の秋葉原殺人事件に右往左往する
ことなく、冷静に、“事実(The Facts)”を直視した上で判断することが大事である
ことを言いたいのです。

 マスコミ(マスメディア)には、是非とも軽薄なセンセーショナリズムを脱し、冷静
沈着な報道を望むとともに、安全・安心・安寧な社会、普通の立派な国家を志向
する真のジャーナリズムたらんことを期待します。

 タイトルにも書きました。凶悪犯罪減少の事実最低限これを正確に伝えるべき
でしょう。メディアは煽りを止めてほしいものです。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です。

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コメント

凶悪犯罪は減っていません。警察が見逃したり見過ごす殺人などの事件が急増しているだけです。
日本は世界一の殺人見逃し大国だと思います。

投稿: 犀川博正 | 2009年8月 7日 (金) 03時20分

日本の凶悪犯罪(殺人)件数が、減少してきた事実をはじめて
知ることができました。一瞬冷静になりました。

マスコミは、こういう秋葉原のような異常な事件については、
冷静さを保ち、犯罪の全体像を示してほしいと思います。
殺人のなかでも、地域別、男女別、外国人率など、もっと掘り
下げた統計を報道すべきです。

たしかに、煽るだけ煽っているのは問題です。

投稿: α&β | 2008年6月25日 (水) 07時21分

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