再び夢のフェスティバル・LIVEは最高!
130回目のブログです。
北京では、戒厳令なみの、とてつもない厳重な警戒のもとでオリンピックが開催
され、各種の競技が行われていますが、新聞やテレビで観るだけでは、内心、
今ひとつ盛り上がらないものを感じてしまいます。これは、四川省大地震、チベット
弾圧、新疆ウイグル自治区独立運動、環境大汚染、各地テロ発生、更に開会式
でのCG偽装演出、口パク偽装などの雑音も影響しているのかもしれませんが、
北島・内柴・谷本選手などをはじめとする日本選手の活躍は嬉しいものです。
最後まで“日本頑張れ!”
ところで、お盆はすでに過ぎ、本来ならば秋の兆しも少しは感じられる時ですが、
相変わらず、酷暑、熱暑が続いています。今年は例年になく暑く、それであれば
一層のこと炎天下を楽しもうと、昨年に引き続いて、今年も8月上旬に、妻と一緒
にライブに行きました。
わたしの住まいは、たまたま大阪万博記念公園のすぐ近くであり、この公園は
自分の庭みたいなもので、月に1~2回はウォーキングをしています。こゝで行わ
れた昨年の「情熱大陸スペシャルライブ」がなかなか良かったので、今年は一早く
チケットを入手しました。
開演は13時30分、終演は19時30分。なんと6時間という長時間を、炎天下で、
それも休憩なしで聴くわけですが、それはそれ、結構楽しいものです。
「情熱大陸」は毎日放送・TBS系列のテレビで毎週日曜日午後11時に放送され
る番組で、スポーツ・演劇・音楽・学術など、第一線で活躍する日本人にスポットを
当て、その人の魅力と素顔に迫るものであり、非常に質の高い優良番組だと思い
ます。この番組のテーマミュージックの作曲者が著名な葉加瀬太郎さんです。
葉加瀬さんは、この万博公園のある大阪府吹田市の生まれで、天才ヴァイオリ
ニストの名をほしいままにし、現在40歳、エネルギッシュな活動と演奏は、誠に
素晴らしいものがあります。(因みに、夫人はタレントの高田万由子さん)
このフェスティバルは正式には、『情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME
BONANZA 2008』と言い、葉加瀬さんがプロデュース、主演したものです。
今年も昨年と同じ好印象を持ちました。とにかく充実した野外音楽フェスティバル
であり、6時間という長時間が短かすぎると感ずるくらい、たっぷりと愉しみに浸る
ことができたのです。まあ、言ってみれば、暑い夏に催される洋楽の盆踊りの感じ
だったでしょうか。しかも、ボーカルは皆、個性的で、その迫力に圧倒されました。
出演者のこの幅の広さはどうですか。一応名前を並べてみましょう。
葉加瀬太郎(ヴァイオリニスト)
アンジェラ・アキ(シンガーソングライター)
河村隆一(ミュージシャン・俳優・小説家・音楽プロデューサー)
押尾コータロー(ソロギタリスト)
佐藤竹善(SING LIKE TALKING)
中孝介(シマ唄)
森山直太朗(シンガーソングライター・「さくら」)
東京スカパラダイスオーケストラ(スカバンド)
西村由紀江(ピアニスト)
amin(中国人女性歌手)
古澤巌(ヴァイオリニスト)
坂本美雨(ミュージシャン)
土岐麻子(歌手)
Be.(ミュージシャン)
矢野真紀(シンガーソングライター)
いやあ、超豪華メンバーですね。このメンバー全員、個性的で、声量感溢れ、
情感もいやが上にも増すなど、驚きの連続でした。
葉加瀬太郎さんをはじめ、すべての歌手が言っていましたが、野外、それも空は
透き通るような青色、足元は目がさめるような緑色に囲まれ、なお且つ、数千人の
観客の熱気のなかでのライブは、いつもにも増して、ハートが昂揚するそうです。
わたし達観客も同じ思いだったに違いありません。延々と6時間に及ぶ長丁場
ではありましたが、広がりのある芝生の上というのは開放感に溢れ、真夏ですから
汗は滝のように流れますが、何の苦痛も感じません。これこそが、ライブの魅力で
あり、効用でしょうか。間接話法より直接話法。ライブ、ライブ、ライブに優るものは
ありません!
これだけのミュージシャンを集め、纏め上げる葉加瀬さんは、偉能にして、異能の、
八面六臂の活躍をする天才アーティストと言っても過言ではないと思います。彼は、
今年も、ライブの最後の挨拶で、次のような夢を語りました。
“10年先には、わたしは、御堂筋を1週間ぶっちぎりで、
このような野外フェスティバルをやりたい。やらせてほしい。
これが、わたしの夢です。”
観客全員、嵐のような拍手。しかし、拍手だけで実現できるほど生易しいものでは
ありません。今、大阪府は橋下新知事のもと、懸命の再建策が講じられ始めた
ばかりですが、府下の各市はまだまだ危機感に乏しい状態と言わざるを得ません。
府民全員が危機を共有・共感して始めて新しい息吹となるとすれば、もう少し時間
がかかると見るべきでしょう。
わたし達は、この葉加瀬さんの力強い言葉に真剣に耳を傾け、できるだけの
協力、支援をする必要があります。大阪・浪速・上方・関西は、かつては豊かな
文化・芸術を育み、それに、官民、上下すべての人が喜びを共にした歴史を有
します。それだけに、一層お互いに努力を重ねて行かねばならないことは言うまで
もありません。
このような素晴らしいフェスティバルが、わが国の各地で、催されるようになれば、
荒みつつある人の心も、やがては和やかになっていくのではないでしょうか。
葉加瀬太郎さんに深い感謝をするとともに、大きな期待をしたいものです。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です。
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