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2008年9月 5日 (金)

指導層は分をわきまえよ!…その②

 132回目のブログです。

 いよいよ秋、9月、旧暦表現で言えば長月に入りました。酷暑・熱暑の8月は、
世紀の祭典…北京オリンピックが行われ、その狂騒と異様さに驚きの目が集まり
過ぎ、本来はもっと真剣に考えられなければならないものが看過されたことを指摘
したいと思います。

 8月15日は、大東亜戦争が終結(敗戦)したことをもって「終戦記念日」とされ、
天皇・皇后両陛下ご臨席のもと、日本武道館で、全国戦没者追悼式が、政府主催
で今年も催されました。

 全国戦没者追悼式では、壇上正面に、『全国戦没者之霊』と書かれた白木の柱
があります。この全国戦没者之霊に向い、衆議院議長・河野洋平氏、参議院議長
・江田五月氏は次のように述べました。

 ■ 衆議院議長追悼の辞

    (日本軍による)非人道的な行為で人権を侵害され心身に深い傷を
    負い今もなお苦しんでいる方々に、改めて心からのお見舞いの気持ち
    を申し上げたい。

    政府が特定の宗教によらない、すべての人が思いをひとつにして追悼
    できる追悼施設の設置に真剣に検討を進めることが求められる
                             (MSN産経ニュース抜粋)

 ■ 参議院議長追悼の辞

    戦争で命を落とされた方々の無念、傷を負った方々のご労苦、ご遺族
    の皆さまの深い悲しみを忘れず…。

    先の大戦では、国内外で被害を受けた国民はもとより、わが国の
    侵略行為と植民地支配により、アジア諸国をはじめ広い地域の人々
    にも、多大な苦しみと悲しみを与えました
                          (江田五月 ホームページ抜粋)

 唖然!えっ! これが追悼に値する言葉なのか、逆に戦没者を貶める言葉では
ないのか! 正直、信じられない気持ちです。あの骨のない内閣総理大臣・福田
康夫氏も同じような趣旨をかなり柔らかく述べていますが、わたしは厳しく反論した
いと思います。

 両議長(河野氏・江田氏)は、御霊(先の戦争でお亡くなりになられた英霊の
   こと)を心から追悼する気持ちは、これっぽっちもないのではないか。

 本来、この全国戦没者追悼式は、お国のために亡くなられた方に、深い感謝
   の意を示すとともに、その気高い精神に対して、心から敬意を表する式典で
      ある。それが国民の自然な心の発露であり、両議長は国民を代表して、その
   気持ちを追悼の辞で述べなければならないのである。

 にもかかわらず、彼等、両議長は、先の戦争が非人道的で侵略であったと断定
     し、亡くなられた方の名誉と尊厳を一切否定する言葉を弄したのだ。河野氏や
   江田氏は、これが死者を、戦死者を、英霊を、御霊を追悼する言葉だと考えて
   いるとすれば、まことに失礼であり、非礼である。死者を鞭打つ思想と感覚は
   日本人にはない。
したがって、この二人は、人間の仮面・日本人の仮面を被っ
   た、非人間・非日本人だと言っても過言ではない。

 彼等も政治家であるので、政治的主張をしたいのであろうが、この式典は自ら
   のイデオロギーを述べる場ではなく、追悼の場であることを当然認識してしかる
   べきである。彼等の発言を見れば、彼等二人は暖かい心の通った人間では
      なく、冷たく無機質な「イデオロギーロボット」だと言われても反論できないで
      あろう。

 この式典は、われわれ国民の代表者が誠をつくして諸霊をお招きし、その諸霊
   が降りられるのが「全国戦没者之霊」という白木の依り代(よりしろ)であり、
   まさしく霊魂をお祭りする宗教行為である。だからこそ、自と厳粛にならざるを
   得ないのである。その厳粛な場をぶち壊しているのが、二人の戦争加害者論
   と河野議長の新しい無宗教の追悼施設をという発言である。まさしく、無知と
   無教養
丸だしである。

 多少激しい言葉となりましたが、これでも言い足りないくらいです。わが国の指導
層のなかでも、最上層の三権を代表する人がこの体たらくですから、われわれ
一般国民の方が困惑してしまいます。

 それにしても、彼等はどうして人間の心、人間の情、先祖を敬う気持ちを失った
のか、はなはだ理解に苦しみます。慰霊とは、追悼とは、亡くなった方に心を寄せ、
亡くなった方の心を安んずる
祈りをすることではないのでしょうか。なぜ彼等は
それが分からないのか。ご自分の家庭・家族のお葬式や法要で、こんな無茶苦茶
な言葉は述べられないと思いますが…。

 三権の長ならば、その立場を自覚し『分をわきまえた発言をしていただきたい』
ものです。それでなければ、お国を思い、お国の未来を信じて戦い、散っていかれ
た英霊に非礼ではないでしょうか。このような雑駁で無機質な心の持ち主の指導
者がおればこそ、世の中は、尊属殺人が多発するような荒んだ社会になるのも、
あながち不思議ではありません。

 河野さん!江田さん! あなたがたが、もしも、人間的な心を持ち得ず、非人間
的なイデオロギーを捨てることができないならば、即刻、衆議院議長、参議院議長
を辞めていただきたいと思います。お願いです、それが日本のためになるのです
から。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です。

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コメント

前からおかしいなとは思っていましたが、河野議長等の追悼式
での言葉は不自然だし、死者をおとしめるものであり、人間性
に欠けると考えます。
最近、言葉に重みの無い政治家が多いように思いますが、何とか
ならないのでしょうか。
今後とも、鋭く指摘していただきたいと思います。

投稿: yuuichirou | 2008年9月10日 (水) 10時54分

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