「対馬」が危ない!…今、政治家の覚悟を問う
152回目のブログです。
いよいよアメリカの新大統領が就任しました。今、アメリカは歴史上、かってない
苦境に立たされており、今後ともアメリカ一極主義で行けるのか、あるいは多極主義
をとるのか、予断を許さないと思います。
とはいうものの、いざというときのアメリカの底力は侮れないものがあり、わが国の、
浮ついたリベラル左翼である、マスメディアや知識人がアメリカ合衆国を冷笑したり、
民主党に親しみを感じたり、反米・非米を唱えたりしていますが、それは、国際政治
と歴史に無知な浅はかな人間のやることでしょう。
翻って、わが国は、国内政局でカオス(混沌)状態…こんな上品な言葉ではもったい
なく、せいぜい「混乱」というべきでしょうか…にありますが、今、わが国境がとんでも
ない状況に陥りつつあることを認識しなければなりません。
わが国の政治家や国民が、100%国内政局にばかりに目を奪われている間に、
周辺国家(中国、北朝鮮、韓国)が、領土拡張と利権略奪のために、虎視眈々と牙
を剥いてきているのです。テレビや新聞でほとんど報道されないニュースに注目しな
ければ真実をみることはできません。
■ 韓国領土決議案 国会小委に付託
韓国国会の外交通商統一委員会が、対馬を韓国領とするための「対馬の
大韓民国領土確認及び返還要求決議案」を同委小委員会に付託していた
ことが14日、分かった。外務省が「日本の領土を守るため行動する議員
連盟」総会で明らかにした。
同決議案は昨年7月、韓国国会の与野党議員50人が提出、翌8月に同
委員会に付託されていた。同省によると、決議案が小委員会に付託された
のは昨年12月10日。
(2009/1/15 Yahoo!ニュース産経抜粋)
驚きですね!韓国は現在その経済が青息吐息であり、わが国に救いの手を求め
ており、親韓派の麻生総理はそれに応えようとする姿勢を示しているその最中に、
このような行動に平気で出られるという神経には、怒りを通り越して、感心してしまい
ます。やはり大陸や半島の思考はわが国とは180度異なることがよくわかりますが、
みなさんはどんな印象を持たれますか。
数年前から、対馬の土地が韓国資本に続々と買収され、旧日本軍港や自衛隊
周辺までもがその範囲となっており、一般的な常識で判断すれば、これはわが国
の安全保障上、大問題ではないのでしょうか。
これに対して、わが国の有力政治家は、どのように反応しているか、ご覧ください。
■ 「問題起きたら考える」官房長官が安全保障軽視
長崎県対馬市で不動産が韓国資本に買い占められるなどしている問題で、
河村建夫官房長官は参院内閣委員会で「具体的な動きが出たら(対策を)
考える」と述べ、国防上の被害が出るまで、問題を放置するとも受け止め
られる答弁を行った。安全保障や領土問題という国家観を欠き、島民の
安全を軽視した不謹慎な発言との批判が出そうだ。
山谷議員は、島民や自衛隊員からのヒアリングを含む実地調査を要請。
憲法や法律で外国人による国境付近の土地買収を制限している韓国や
メキシコなどの例をあげ、同様の新法や安全保障上必要な土地の買い
上げ制度を制定する必要性を訴えた。
河村官房長官は、「現時点では(土地買収を)制限する必要はない」との
説明に終始。
(2008/11/20 Yahoo!ニュース産経抜粋)
これも驚き! 「問題起きたら考える」って、これはないでしょう。今、現在、問題が
生じているのですから。この河村さんとかいう人は、ほんとうに、麻生内閣の番頭役
である内閣官房長官という重責を担っている政治家なのでしょうか。鈍(にぶ)い・緩
(ゆる)い・温(ぬる)い人。国家感や安全保障意識のない人に、わが国の政治の舵取
りを任せたくありません。情けないですね、一刻も早く退場して欲しいものです。
考えてもみましょう。普通のサラリーマンでも、ましてやビジネスマンであればなお
さら、会社が不法に乗っ取られそうになっている時、会社が暴力的に侵されようとして
いる時には、即座に、断固として対応策を講ずるのが常識というものです。ましてや、
今の場合は、国家、日本国、日本というかけがえのない歴史ある国を守ろうという
ことではないですか。
大陸中国(中華人民共和国)も、尖閣諸島はもちろんのこと、琉球、沖縄をも自国の
領土として明確に主張し、版図の拡大を目論んでいます。こういう夜郎自大な近隣
諸国が相手ですから、確固とした信念を持った政治家でないと敗北してしまいます。
したがって、河村さんのような国家というものの勉強をしてこなかった方は、政治家
に相応しくありませんので、官房長官はおろか、衆議院議員も辞められるべきだと
考えます。
ここで、わが国の誰でも口ずさんだことのある唱歌の歌詞から、国というものを考え
てみたいと思います。
■ 唱歌『蛍の光』 作詞・稲垣千頴
(1) 蛍の光、窓の雪、
書読む月日、重ねつゝ、
何時しか年も、すぎの戸を、
開けてぞ今朝は、別れ行く。
(2) 止まるも行くも、限りとて、
互いに思う、千萬の、
心の端を、一言に、
幸くと許り、歌うなり。
(3) 筑紫の極み、陸の奥、
海山遠く、隔つとも、
その眞心は、隔て無く、
一つに尽くせ、国の為。
(4) 千島の奥も、沖縄も、
八洲の内の、守りなり、
至らん国に、勲しく、
努めよ我が背、恙無く。
<明治14年(1881)小学唱歌集初編>
唱歌、そのなかでも「蛍の光」は素晴らしい歌です。蛍の光は、現在1番と2番しか
歌われていませんが、本来は4番まである曲だということをご存知だったでしょうか。
3番と4番は、遠く離れ離れになろうとも、また、それがたとえ辺境の地であろうとも、
国のために心をひとつにしてそれぞれの役割を果そうという意味ですから、明治の
先達が、苦心に苦心を重ねて国造りを目指した心意気、立国の志を強く感じます。
また、万葉集に防人の歌が収められていることからみても、わが国は、太古から
国土防衛に心血を注いできた歴史を有します。万葉集には、遠い関東から九州へ
赴いた防人たちの、家族への思いが切々と歌われており、その防人の国家防衛へ
の真情を汲み取ることが歴史に学ぶということではないでしょうか。
それに反し、今の政治家、それも上位の政治家の、知識水準、歴史感覚、感性、
覚悟があまりにも低すぎるように思えてなりません。彼等は、藩屏の意識、資格を
有していないと言っても言い過ぎではありません。
であるならば、わたし達国民すべてが、あらためて、国土防衛について思いを廻らし、
それを来るべき総選挙における政治家の選考基準の重要な一つに置く必要がある
のではないでしょうか。
さらに付け加えるならば、これからは、「蛍の光」は4番まで歌うようにし、明治の
先人に敬意を払いたいものです。
わが国の弱体化が、水面下で急速にすすんでいることを、今回あらためて認識させ
られたわけですが、まことに残念なことです…。
みなさんはどのようにお考えでしょうか
次回も
時事エッセー
です
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