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2009年1月30日 (金)

円高は悪?…マスコミ・エコノミストの罪

 153回目のブログです。

 アメリカ合衆国に新しい大統領が就任し、その政策が、大胆かつスピーディに施行
されることを期待したいと思います。そのなかで、わたし達はややもすると、経済政策
の面だけに目を向けがちですが、国際政治のしたたかな面にも注目する必要があり
ます。

 翻ってわが国では、アメリカよりもいろんな意味で傷は浅いにもかかわらず、悲観
ムードが溢れており、まさしく“総悲観論”の天幕に覆われている感があります。

 たしかに、政治業界の混乱に加え、身の回りでは不景気ムードをひしひしと感じ
ますし、株式などの僅かな財産の目減りもあり、TV・新聞などでも、良いニュースは
報道されることも少なく、何となく沈滞感が漂っています。

 最近は特にいわゆる「円高」が強調され、今にも日本沈没かというような議論が
マスコミを賑わしていますが、これらについて考えてみたいと思います。

 まず、昨年一年間の株価、為替の変動について。

   平成20年(2008)日経平均株価

     始値  14,691(円)
     高値  14,691
     安値   7,162
     終値   8,859

  ■ 平成20年(2008)為替(円/米ドル)

     始値  109.75(円/1米ドル)
     高値  110.30
     安値   88.10
     終値   90.30

 あらためてこの数字を眺めてみると、年末値を年初値に比較して、株価で約40%
ダウン、為替で約20%円高
という大変動、大激動であったことがわかります。

 このうち株価については、財産、資産が目減りし、大きな問題であることは十分
理解できるのですが、為替についてははたしてどうなのでしょうか。

 新聞やTVをみれば、いわゆるエコノミストと称するコメンテーターが、円高を取り
上げ、輸出企業には大打撃であり、倒産必至だ、日本は沈没するなどと合唱し、
それを政府は何とかしろ、麻生総理の責任だとわめくように攻めたてています。
自らは責任の外に置き、何でもかんでも麻生総理一人の責任だと言う直近の風潮
は如何なものでしょうか。

 わたしは経済学や国際経済は学生時代にかじった程度で不案内であり、まして
や為替などには、門外漢ですが、この様な議論をすすめるマスコミやエコノミストに
対して、何か不自然さと胡散臭さを感じますので、わたしの考えを記します。

  たしかに円高はデフレ要因であるが、一方円高メリットもあるのではないか。
   輸入品、例えば石油などは安く輸入できるのであり、電力会社などはこの
   ままの価格であれば、大幅な利益増となると思われる。

  賃金は伸びなくても、いわゆる可処分所得は増えるのである。

  わが国のGDPのうち輸出依存度が16%であるとすれば、常識的に判断
   すれば、円を有するわれわれはその価値が上がるのであり、歓迎すべき
   ものとは考えられないのか。

  要するに、円高には「デメリット」もあれば「メリット」もあることを知るべきで
   ある。

  マスコミやエコノミストは、円高の影響と対応策はどうあるべきかを、業界別
   国民経済の観点から、そして、それらを短期的・中期的・長期的視点から
   説き、その関係者に資するべきである。

  どうしてかれらは円高のデメリットばかりを強調するのか。メリットについては
   せいぜい海外旅行が安くなるというだけであり、もっと、わかりやすく、国民
   経済(日本経済全体)を踏まえて解説すべきである。

  それは、経済学者も同様である。こういう混迷の時代であればこそ、絶好機。
   学者として、堂々と国民経済としての論を述べてほしい。今、何の役にも立た
   ないリベラル左翼の薄っぺらい議論が多すぎるように思う。

  マスコミは何故、否定論、悲観論、嫌悪論ばかり取り上げるのか。これは、
   マスコミの悲しき習性だと思われるが、時が時、バランスを取るべき。

  いわゆる文化人、知識人もどうして悲観論ばかりを主張するのか。かれらの
   誤った判断によって迷惑を受ける一般国民の如何に多いことか、もうすこし、
   発言に責任感を持つべき。

  今から14年前、平成7年(1995)春、われわれは1ドル80円割れの超円高
   を経験。わが国は、その苦難に直面し、全国民が一体となって克服してきた
   輝かしい歴史を有しているが、その経験を今回の円高に活かすことはでき

   ないのかどうかを、マスコミやエコノミストは誠実に語るべきであり、それが
   かれらの使命だと思う。

 こんな感想を持ちましたが、最近のマスコミ、マスメディアの質は、かなり劣化して
きているように思えてなりません。特に地上波TVはひどく、煽りに煽る風潮が蔓延
しています。コインに両面があるように、真実には表と裏がありますから、ニュース、
事件などには表と裏の両面から切り込み、偏向した一方的な視点ではなく、バランス
よい分析をしてほしいと願っています。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか

次回も
時事エッセー
です
 

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コメント

■今後の景気動向について-マスコミの論調に惑わされないために-マスコミのおばかな論調を叩き潰そう!!
こんにちは。先日「1ドル70円台の日本経済:三橋貴明(作家)」という文章を、全部私のブログで掲載しました。簡単にいうと、日本の現在の真の経済力と、マスコミなどで喧伝する内容との違いを数字をもとにはっきりさせようとの内容です。この内容、私がブログで過去に何回か主張してきたことを、包括的にしかも、物語風に判りやすく解説してありましたので、私の意見を代弁していただけるものとして掲載しました。しかし、この文章、確かに物語風なので読みやすいですが、引用したり、短時間でその内容を把握するのには、向いていないと思いましたので、私のブログでレポート風に再度まとめてみました。無論、私が調べた内容なども付け加えてありますが、この文章の作者の意図を妨げるものではありません。詳細は是非私のブログをご覧になってください。

投稿: yutakarlson | 2009年4月13日 (月) 14時28分

円高罪悪論には全く持って不同意!
ある面円高は国力の反映でもある。

投稿: 思案亭 | 2009年3月 6日 (金) 14時20分

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