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2009年1月16日 (金)

薄汚れたもの…それは「現代の政商」だ! 

 151回目のブログです。

 年が明けてまだ15日、1月のちょうど中間、もう腹の立つことが出てきました。
せめて松の内までは、多少とも穏やかでありたいと願っていたのですが、それも
かなわなかったのです。

  「かんぽの宿」譲渡を正式発表=オリックス不動産にー日本郵政

    日本郵政は26日、保養・宿泊施設「かんぽの宿」をオリックス子会社
   のオリックス不動産に譲渡することで合意し、契約したと発表した。
   譲渡額は非公表。対象は全国70施設と首都圏にある社宅9ヶ所。
                     (2008/12/26 時事ドットコム一部抜粋)

  「かんぽの宿」譲渡見直しを=日本郵政に要請へ-鳩山総務相

   鳩山邦夫総務相は6日夜、日本郵政が保養・宿泊施設「かんぽの宿」70
   施設をオリックス子会社のオリックス不動産に譲渡する契約について、
   「こういう景気の状態で焦って売るのはどうか。なぜ一括譲渡なのか
   疑問を感じる」と述べ、契約見直しを求める意向を明らかにした。
   鳩山総務相は見直しを求める理由として、「オリックスの宮内(義彦)
   会長は規制改革会議の議長をやり、郵政民営化の議論もそこでされた。
   そこに一括譲渡となると、国民ができレースではないかと受け取る可能
   性がある」と説明。併せて「人気の高い施設は地元の資本で買ってもらい、
   地域振興に生かすべきではないか」との考えも示した。
                           (2009/1/6 Yahoo!時事通信)

 驚きましたね! 郵政民営化の裏で、こんなことが平然と行われていたとは。
郵政事業の民営化については、大きな政治課題として一応決着はついたのですが、
まだまだ火種がくすぶっており、この様な重大な案件については、疑念を抱かれない
よう慎重の上にも慎重に行われなければならないことは言うまでもありません。

 今、郵政事業は、日本郵政株式会社という民間会社として経営されていますが、
つい昨日までは国営として国の財産であったわけであり、勝手な振舞いが許される
べきでなく、国民に納得いく形での財産処分が求められるのは自明のことでしょう。
わたしは郵政民営化論者ですが、このような振舞いには本当に腹が立ちます。

 問題点を整理してみましょう。

 オリックス宮内義彦会長は、総合規制改革会議の議長を務め、行政改革や
   規制緩和の取りまとめ役として、法律改正などの情報をいち早く耳に入れる
   ことができるとともに、自社に有利な政策を進言できた存在であった。したが
   って、本来であれば、オリックスは入札を辞退するのが良識というもの。

 日本郵政は譲渡額を非公表としているが、昨日までは国有財産であり、当然
   公表すべきであり、これは義務でもある。

 当然、かれらは、法律的には違法行為をしているわけではなく、合法のベール
   をかぶっている。

 これを見て、「胡散臭さ」「薄汚れたもの」を感ずるのはわたしだけでしょうか。今回
の譲渡劇は、時代劇風に言えば、悪代官・悪徳商人の“お主もよくやるのう!”が
ぴったり。

 これらを一般的なわかりやすい表現をすれば、次のようになります。
     出来レース
     八百長
     お手盛り

 宮内氏は過去、村上ファンド事件の時にも登場した、いわくのある経済人ですが、
わたしはこういう人を「現代の政商」と呼びたいと思います。現代の政商は、法律に
違反することは一切行わず、いち早く政策情報を入手できる立場を得、自らに都合
の良いように仕向けたり、また、自社を他社に先駆けて対応させる、まことに狡知に
長けた商売人なのです。

 政商が手がけた政策は、素晴らしいものもありますが、それはあくまで結果論で
あって、倫理、道徳、歴史、国民性に立って議論したものではありません。したがっ
て、失ったものも数多くあることをよく認識しておかねばならないのです。

 かれらの精神風土には、実業倫理、公徳心と言うものは無く、国家、歴史、国民性、
国民経済なども認識の外であり、あるのは自社、自己の利益だけといっても過言では
ありません。

 それに引き替え、鳩山邦夫総務相は立派ですね。法務大臣の時も、「死刑」を粛々
と決裁し、法の番人としての立場を貫かれた方ですから、あらためて尊敬します。

  正義感をもって対応する。『李下に冠を正さず』ということは大事だ
                                    (鳩山大臣)

 鳩山大臣は政治家として、それなりの思惑があって一連の発言をしているとは思い
ますが、それにしても、今、現在、どの政治家が、正義感を持ち、李下に冠を正さない
でしょうか。こんな言葉はついぞ聞いたことはなく、大臣の素晴らしい言葉に脱帽!

 このブログでも一度取り上げたことがありますが、わが恩師、碩学、警世の京大
教授、故高坂正堯先生は、このように書いておられます。

 最近とみに私論と公論、私益と公益の区別がつかなくなってきた。今日では私論
を合わせれば世論となり、私益を合計すれば公益になるかのように考えられている。
しかし、実はそうではない。政治や経済、さらには教育や文化の問題を論ずるとき
には、公共の利益が存在することを前提にし、公共の立場に立つように努力しなけ
ればならない
』                ―「現代日本の政治経済」よりー

 まさに、現在のわが日本にぴったりの箴言。政治を食い物にする、胡散臭い人、
薄汚れた人は、表舞台から退場していただき、国家、国民のことを真剣に考える人
をリーダーに選びたいものです。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか

次回も
時事エッセー
です
 

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コメント

同感です。日本の政治や経済が薄汚れてしまいました。それが、規制緩和、民営化、公共政策の削減の実態でした。何とか、美しい日本のまほろばを取り戻したいものです。ご活躍を祈ります。

投稿: Orwell | 2009年1月16日 (金) 10時10分

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