「桃の節句」…子どもに民俗行事を引き継ごう!
158回目のブログです。
このブログを始めてから、早、丸3年を経過しました。忘れもしませんが、スタートは、
平成18年(2006)3月3日の佳き日でした。週1回、よちよち歩きで大した内容もなく、
サラリーマン&ビジネスマン論を主に、時事エッセーを添え物に書き始めましたが、
今は、もっぱら時事エッセーが主となっています。
みなさまからの絶大なるご支援、ご声援のお蔭で、目を通される方が大幅に増える
とともに、内容の良し悪しは別にして、それなりにご評価もいただいてきました。
それは、とりもなおさず、次のように感じられたのではと思っています。
① とにかく週1回、内容はともかく、157回も続けたものだ。
② 石の上にも3年、まあ、よく頑張った。
③ 政治経済から文化、趣味まで広範な話題を取り上げ、わかりやすく、
独自の判断(独断と偏見?)をくだしている。
④ 中には、面白い切り口、新鮮な切り口がある。
発信者のわたしとしては、上記の項目をできるだけ好意的に受け止めたいと思い
ます。これからも続けていきますので、もしもこのブログが面白く多少は為にもなると
お考えならば、できるだけ、どなたかに「転送」していただければ幸いです。
それはさておき、3月3日は「桃の節句」であり、いわゆる「雛祭り」でした。女のお子
さんやお孫さんが居られるご家族は雅(みやび)なお祝いをされたことと思います。
桃の節句…なかなか良い響きですね。春、夏、秋、冬、季節が美しく移りゆくわが
日本では、気候の変わり目の祝祭日を節日(せちび・せつび)といい、その節日の
供物を「節供」(せちく)、その後、節日そのものを「節句」と言うようになったそうです。
節句は、五節句というように、一年間に五つの節句があります。
1月7日 人日(じんじつ)の節句 七草粥
3月3日 上巳(じょうみ)の節句 ひな祭り・桃の節句
5月5日 端午(たんご)の節句 こどもの日・菖蒲の節句
7月7日 七夕(たなばた)の節句 たなばた・竹笹
9月9日 重陽(ちょうよう)の節句 菊の節句
これらの節句は、宗教行事、地域のお祭り、こどもの成長を祝う祝日などとして、
わたし達の暮らしの中にそれなりに息づいています。まさに、わが国の歴史と文化
のなかで、伝統的な民俗行事、自然な習俗として誇るべき存在であり、さらに一層
深く根付かせていくべきだと考えます。
思えば、七草粥にしても正月の疲れた胃腸をいたわる食事であり、ひな祭りは
女の子に優雅な心を育むお祭り、端午の節句は男の子に力強さを印象付ける折節、
七夕は牽牛・織姫が交わす天上の豊かなロマンの物語、菊の節句は菊と月の自然
をめでる行事、いずれも、素晴らしき文化の結晶と言えます。
わが国の先人は、このような文化遺産を数多くのこしてくれていますが、それに
引き換え、現代のわれわれ大人は、こども達に何かを、良きものを遺そうと努力して
いるのでしょうか。少なくとも、これらの民俗行事はこども等に積極的に伝えていく
べきでしょう。
ところで、わが国の現状を見るにつけ、モラルの崩壊が随所に見出されるように
なるとともに、その崩壊のスピードが年々速くなっていることは、誰しも実感している
と思います。
それは、学校教育の場でも顕著です。つい最近目にした記事ですが、日本教育
再生機構の石井昌浩氏が次のように述べています。
今の学校で行われている道徳教育の多くは、ビデオを生徒に見せて感想を
述べさせるだけ、といった酷い状況だ。
また副教材を使っていても、モラルジレンマ法という相反する価値観を提示
して生徒に考えさせる授業に終始し、いわゆる価値相対主義に陥っている。
基本的な価値観は教えられず、伝記・偉人伝は排除されている。道徳教科
書づくりを通して日本人の価値観を具体的な形で示し、子供たちに教えて
いかなければ日本人の心を伝えることはできない。我々の道徳教科書づくり
にご協力をいただきたい。
驚きましたね。学校では、伝記・偉人伝が排除されているとは。こんな状態では、
歴史も、文化も、伝統も、民俗も何も伝わらなくなってしまいますが、日教組の先生
および文部科学省、教育委員会は、どうして歴史や文化を断絶しようとするので
しょうか。こういう考えが、親子を断絶し、家族を離反させ、親が子を殺し、子が親を
殺し、そして「いじめ」を激増させることに繋がっていくのです。きつい言葉で言えば、
日教組などは、間接的には「犯罪者」とも言えるのではないでしょうか。
やはり、何と言っても、親が子を守ることが一番大切なことであり、そのためには、
親がこどもに、祖父母が孫に、歴史上の偉人伝を読ませ、民俗行事を楽しく伝える
ことが肝要でしょう。わが国の「歴史」を大切に思うことが「親子の絆」を強くし、おかし
な現象(親子の断絶・離反)が生じないことに繋がるのです。家族の歴史も国の歴史
も同じ心根だと考えなければなりません。
(先祖) → 祖父母 → 父母 → 子ども = ≪歴史≫
ところで、昨年の春にも書いたのですが、危険な社会(いじめ・交通自己・虐待・
理由なき暴力・殺人)から子どもを守る“育児の基本”をここに、再び記します。
(この言葉は、かなり好評でした。)いつの世も子どもは宝です。
子どもさん、お孫さんのために。
一、赤ん坊の時は肌を離すな
一、幼児の時は手を離すな
一、子どもの時は目を離すな
一、少年の時は心を離すな
ついでにもうひとつ、心優しい和歌を引きましょう。
“ 世の中の 憂きも辛きも 情けをも
我が子を思ふ ゆへにこそ知れ ”
(良 寛)
さいごに、あらためて、子どもに民俗行事を引き継ごうではありませんか。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です
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