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2009年6月26日 (金)

「抜本的日本効率化」の断行…これが現代の革新だ!

 174回目のブログです。

 空梅雨とは言いながら、やっと、しとしと雨に会う日が増えてきましたが、「梅雨」は
稲作などの農業のためには不可欠であり、貯水のためにも最低限は降って欲しいと
思う今日このごろです。

 年間の天候サイクルから、仰ぎ見る天には湿った空気と雨を望むにしても、わが
選良、政治家にはカラッとした、未来を拓く大胆さとそれを遂行、断行、実現しよう
とする真の勇気を望みたいものです。

 それにしても、つい先日、自民党の一陣笠政治家が、「大政奉還」して民主党に
政権を委譲してはと主張しましたが、これほど、政治家の歴史認識が薄っぺらで、
恥ずかしいことはありません。明治維新の大政奉還は、そんなに軽々なものでは
なく
、「日本の存亡」をかけた極めて重大な選択だったのです。

 明治維新の時と今の皮相的な自民党/民主党間の政権争奪問題とは、レベルも
内容も、それを担う「人物」も、そして「覚悟の精神」においても、天地雲泥の差、月と
すっぽんであることは、言を待ちません。明治維新という、わが国の歴史に厳しくも
燦然と輝く、時代を画する大きな節目について、この程度の知識と認識で衆議院
議員が勤まっていることに、わたしは驚きを隠せません。また、それを無批判に面白
おかしく取り上げる、マスメディアの何とも言えない、軽薄さと知的レベルの低さに、
これまた、唖然としたところです。

 昨今の混迷する時代、国を大胆に革新していこうとするならば、時代背景をきちん
と押さえておく必要があると思います。

   既に情報化社会のまっ只中にいること。
  
明治の廃藩置県の時に較べ、情報伝達、交通のスピードが向上し、国民の
    行動範囲が著しく拡大していること。
  
国内治安の質が大幅に変化してきていること。
  
少子高齢化が顕著にすすんでいること。
  
一応、餓死者はいないこと。
  
近隣諸国の軍事的圧力が厳しく増大していること。

 その他、教育問題、農業問題など挙げれば切りがありませんが、上の6項目を背景
として考え、以下のような抜本的、大胆な政策を断行しなければ、ニッチもサッチも
行かないのではないかと思われます。

  「国民サービスカード」(全国民)を創設する。

   保険証、運転免許証、社会保険など、行政にかかわる全情報を包括した、
   いわゆる国民総背番号制を採用し、行政の無駄・非効率を徹底して排除
   するような、超効率の行政システムを構築する。現在のわが国の情報シス
   テム技術をもってすれば、困難なことでなく、要は、政治家の覚悟の問題で
   あり、あれこれのたまう口先評論家は居ても、一応は説得、最後は無視し、
   断行すべきである。これで、官の非効率は抜本的に解消される。

  「指紋押捺システム」(全国民)を設ける。
    
   現代の複雑な犯罪、今や日本国民だけでなく外国人の犯罪も悪質化して
   おり、安全な社会を作り上げるには、指紋押捺システムの採用が最善の策
   である。日本国民、外国人など全ての人を対象とし、いざ事件発生の際は、
   即座に威力を発揮するであろう。現在のわが国の技術からすれば、非接触
   押捺システムも可能であり、押捺の非人道的違和感は無いと思われる。

   例によって、いわゆる人権・人道派が猛烈な反対をするであろうが、ほとんど
   の国民が、安全な社会を望んでいる状況をバックに、的確な説得、最後は
   押し切るだけの勇気を持つべきであろう。彼等は、犯罪を無くしたいのでは
   なく、犯罪発生の要因だと考える権力層を攻撃したいだけである。

   犯罪・暴力社会を望む国民はほとんどいないので、国民に「公の精神」を
   要請すれば、十分納得してくれるはずだ。

 今や、少子高齢化の時代であり、このままの状態で推移して行けば、とどのつまり、
奈落への道をまっしぐらであることは、ほとんどの人が実感しているのではないかと
思います。

 であるとすれば、わが国を抜本的に、大胆に、スピーディに、効率の良い国、行政、
社会
にしてゆく以外に生きる術はないのではないでしょうか。それには、今まで、
一部の人(人権派、利権派、左翼、反対屋、準外国人、エセ評論家など)が反対
していて、日の目を見なかった政策も、改めて検討し、断行するならばするという
強い意思を示す必要があります。

 その意味で、いささか古い記事ですが、“トロン”、“ユビキタス社会”の提唱者で
あり、世界的に著名な東大の坂村健教授の論稿は大変示唆に富んでいます。

  「住基」超える「国民」カードで

  すべての社会プロセスにおいて、今まで以上の効率化を達成すること-それは
  いまや単なる努力目標でなく、日本が生き残るために避けて通れない段階に
  きている。

  情報化の目的も結局のところ端的にいってコストセンターからの人員削減なのだ。
  日本にとっての最大のコストセンターは国、地方自治体を合わせた巨大な行政
  機構である。

  一番合理的なのは、住基カード(住民基本台帳番号)に関する規制を見直し、
  米国の社会保障番号のような多様な利用を可能にすることだ。この機会に、
  それに対応した最新のネットワーク対応ICカードの採用を提案したい。

  「住民基本台帳カード」というのも、いかにも行政側の管理のにおいがする
  「上から目線」を思わせるので、名称もこの機会に「国民サービスカード」と
  変える。

  何より大事なことは「(国民サービスカードの導入で)何人の公務員、どの程度
  の行政予算を減らせるか」というコスト削減の目標を国民に提示することだ。
  技術ができる限りのことをしても、プライバシーにもセキュリティーにも完全は
  ない。そのリスクを前提にしてもなお、日本が生き残るために、やらなければ
  ならない。そういう覚悟を示す時期に今や来ているのではないだろうか。
                   (2009/3/18 坂村健教授 産経新聞正論抜粋)

 坂村先生の社会構築、経済戦略的発言には、真実、納得させられてしまいます。
先生がおっしゃるように、もう、「日本が生き残るために」やらなければならない時期
にきていると思います。

 日本が生き残るためには、私利、私欲、私権を離れ、公(おおやけ)の精神で、
真実の革新的な政策、すなわち、「国民サービスカード」と「指紋押捺システム」を
推進、断行すべきだと考えます。

 真実の革新的な政策とは、このような国家国民のための大胆なものを指すので
あり、古い左翼イデオロギーにまみれた旧套墨守の、いわゆる革新政党のエセ革新
策とは、全く立場を異にするものです。

 いよいよ待ったなし。来るべき総選挙では、そのような見識と良識を備えた議員
を選びたいものです。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です

 

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