言動の軽さ…政治リーダーは責任ある言動を!
178回目のブログです。
近畿・関西圏ではまだ梅雨は明けませんが、先週には日本三大祭りの祇園祭
(京都)も終わり、明日25日には、日本三大祭のもうひとつである天神祭(大阪)
が行われ、陸渡御、船渡御の華やかな賑わいを目にすることができます。
祭と言えば、政治は本来“まつりごと”であり、厳かな行為でもありました。しかし
ながら、現代の“まつりごと”(政治)に、そのような厳粛さを求めても、どうにも返って
くることはないように思えてなりません。
今週初めの21日、いよいよ衆議院が解散し、8月30日に総選挙が行われること
になりましたが、ここ最近の政治リーダーの発言を聞いて、どうにもやりきれず、
何党に、誰に投票すべきか悩むところが多々あります。とりあえず、4件ピック
アップしてみましょう。選挙は、まだ1ヶ月以上も先のことですから、じっくり考えたい
と思います。
■ (自民党) 麻生首相 「郵政民営化に反対だった」
麻生首相は衆議院予算委員会で、小泉内閣当時、郵政民営化には反対だった
と明言した上で、今の郵政民営化の形を見直すべきところに来ていると述べた。
また、「小泉首相の下で賛成ではなかったんで、私の場合は。みんな勘違い
しているが(総務相だったが)郵政民営化担当相ではなかったんです」と。
(2009/2/5 日テレNEWS24抜粋)
ひどいですね。郵政民営化は自民党の党議でもあり、ましてや、麻生氏はその時
の小泉内閣の閣僚だったのです。たとえ自分が内心反対だったとしても、自民党の
党幹部であり、閣僚であれば、それなりの自覚と責任があるのではないでしょうか。
こんな言葉をわが国の首相に浴びせるのは、忸怩(じくじ)たるものがありますが、
「馬鹿な発言を…」。マスコミは、麻生氏のこの発言をブレと評しましたが、ブレ以上
の無責任と評すべきでしょう。
郵政民営化に問題があると認識するのであれば、あらためて改善のための議論
を始めるべきなのです。国民が、麻生氏をわが国の首相として相応しくなく、サジを
投げるのも、もっともなことだと思います。本当に軽いですね。
■ (自民党) 両院議員総会開催請求署名のいかがわしさ
自民党の細田博之幹事長は16日午前、両院議員総会開催を求める署名
(133名)について、「自分は署名していないという人が出てきており、精査して
いる」と述べた。
津島派の津島雄二会長は、両院議員総会開催を求める署名活動に関し「首相
をどうこうするとか念頭にあるなら自分たちは同調できない」と述べ、総裁選
前倒しの決議などが出されることが分かった場合、津島派議員の署名を引き
上げることもありうるとの考えを表明した。
(2009/7/16 yahoo&iza news抜粋)
マスコミの報道によれば、この133名のなかには署名していない人もおり、署名
した人でも派閥のBOSS(缶コーヒーの銘柄ではありません)や党幹部の恫喝による
取り下げなどがあり、結局、正式機関である両院議員総会はなくなったそうです。
一般社会では信じられませんね。国会議員の署名です。署名という以上は、本人
か正式代理人が署名したものであり、重い存在のはずです。国会議員のセンセイ
にとっては、署名は国民から付託を受けた代議士の“強い意思”ではなく、単なる
“メモ”に過ぎないのでしょうか。
バカにするのもいいかげんにしてもらいたいものです。これでは、彼等はわたし達
一般国民よりも下の、知性はもちろんのこと、常識を欠いた存在と言っても過言では
ないじゃないですか。
■ (民主党) 鳩山代表 「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」
民主党の鳩山由紀夫幹事長の発言をめぐり、ネット上で波紋が広がっている。
動画共有サイト「ニコニコ動画」の生放送で持論を述べる中で、「日本列島は
日本人だけの所有物じゃない」と主張。この発言が、「国民を侮辱している」
などと批判を呼び、コメントが4万を超えるなど「炎上状態」が続いている。
(2009/4/23 J-CASTニュース抜粋)
えっ! 日本列島は日本人のものではないとは、鳩山代表は、本当に日本人なの
か。日本の領土は、韓国・北朝鮮(大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国)、それとも
中国(中華人民共和国)、あるいはロシア(旧ソビエト連邦)、または米国(アメリカ
合衆国)とでもおっしゃるのでしょうか。
いいかげんにして欲しいものです。こんな人が、次期総理大臣と目されているの
ですから、冗談では済まされませんが、たとえ、冗談にしても許されるものではあり
ません。正規のインタビューですから、日頃の持論を本音で語ったと思われます。
鳩山由紀夫氏は、日本、日本国、日本の歴史、日本の領土・領海、日本の主権
などの認識を欠いた人物ではないのでしょうか。危惧します。
■ (民主党) 輿石参院議員会長 「政治を抜きにした教育はない」
「政治を抜きにした教育はない」-。民主党の輿石東参院議員会長は7月6日、
東京・永田町の社会文化会館(社民党本部)で開かれた日本教職員組合
(日教組)の第97回定期大会であいさつし、政治と教育の関係について、持論
を展開した。
輿石氏は、日教組傘下の山梨県教組の元委員長で、今年1月に都内で開かれ
た日教組の会合でも、「教育の政治的中立はあり得ない」「日教組とともに戦って
いく」などの考えを示している。
一連の発言は、教育や教員の政治的中立性を定めた教育基本法や教育公務員
特例法の趣旨を逸脱しているのは明らか。
(2009/7/6 MSN SANKEIニュース抜粋)
これもひどいですね。日教組は従来より、左翼・反日のイデオロギー教育者集団
として名をあげ、一時は退勢が顕著となり、有名無実となるのも近いのではないか
と言われていた時もありますが、どっこい、しぶとく生き抜き、今や、隆々としてきて
います。
日教組は、わたし達の子どもを、ある意味で「人質」に取ったも同然であり、その
影響は計り知れません。輿石氏の発言内容は完全に法律違反であり、それを堂々
と主張するなど、その確信犯的行為は、その発言が法を守るべき国会議員のもの
であるだけに、特に見逃すことはできません。
こんな日教組に教育される子供・生徒こそが気の毒ですが、気の毒と同情するだけ
では何にもなりません。何らかの対応策を講じなければ、子供の将来、ひいては、
わが国の将来が危ういものになるのは必定でしょう。
まだまだあるところを、とりあえず4項目ピックアップしましたが、自民党も民主党
も、リーダー格に人物がいないことが分かります。それにしても、ひどいとは思われ
ませんか。責任感も、国家意識もない人が政界のトップ層なのですから…と嘆いて
も、これは、わたし達国民のレベルがこの程度であることを表わしていることに他なら
ないとも言えるのです。
そうであれば、失望してばかりでは能がありません。まだまだ隠れた人材、いや
“人財”が居るはずで、その人達を探し出すことに努めるべきでしょう。そういう
秀れた人財をわたし達の政治リーダー、できれば、首相(総理大臣・宰相・丞相)
に戴きたいものです。
そして、素晴らしい政治を期待しましょう。
繰り返しになりますが、そのためには、わたし達国民が“真の選良”を選ばなけれ
ばなりません。
もしも、選ぶべき人がいなければ、よりベターな人を、それもいなければ、育成・
担ぎ上げする必要があります。それくらいは国民の義務として、努力しようではあり
ませんか。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です
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