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2009年7月10日 (金)

映画「剱岳・点の記」…神々しき自然と凛々しき精神!

 176回目のブログです。

 先週半ばに、ある異業種の勉強会があり、その時、映画「剱岳・点の記」が話題
に上り多いに盛り上がりました。わたしはまだ話題性の多いこの映画を観ていな
かったのですが、この湿り気の多い天候と不確かな世の中にあって、スカッとした
気分を味わいたく、
早速週末に映画館に足を運びました。

  映画「剱岳・点の記」

   原作    新田次郎
   監督    木村大作(著名なカメラマンの初メガホン)
   出演    浅野忠信、香川照之、役所広司 松田龍平
   上映時間 1時間39分
   あらすじ  日露戦争後、人跡未踏といわれた北アルプス立山連峰の剱岳山頂
          に三角点設置の命を受けた、陸軍参謀本部陸地測量部の測量官・
          柴崎芳太郎。幾多の困難を乗り越えて山頂に挑んだ…。

 いやあ、なかなか素晴らしい映画でした。物語、歴史、景色、俳優、演技、どれを
とっても満足がいく一級品。

 最近は、ピントの甘いビデオ撮影を中心にしたものや、CGデジタル・オンパレード
の映像、映画が氾濫していますが、その不自然さにはもう飽き飽きしてきました。
どうにもやりきれない気持ちを持っているのは一人わたしだけではないでしょう。

 つい先日TVで見た「レッドクリフ(赤壁の戦い)」など、CGを多用しており、赤壁
の戦いは歴史的な存在であるにもかかわらず、ある種、絵空事の薄っぺらい印象
を避けることはできませんでした。

 それなどにくらべ、この映画「剱岳」は、木村監督が2年半に亘って、情熱をもって
凝りに凝り、すべてフィルム実写でおこなわれ、デジタルでは絶対的に表現できない
であろう、微妙な色彩や大胆で荒荒しい大自然の風景が描かれており、まさに、
圧巻とはこのことを指すと言っても過言ではありません。さすがに黒澤映画の撮影
を担当していた木村監督の面目躍如ですが、黒澤映画以上と評されるのも肯けます。

 あらすじも、今流に表現すれば、骨太の物語と言えます。明治40年、日本地図
完成のために、最後まで残されていた立山連峰・剱岳(2999m)に、三角点設置の
ための登頂を挑む測量隊の姿と、彼等をアシストする山案内人の苦闘の連続を克明
に描いており、深い感動を呼びます。

 そういうなかにも、情感溢れる夫婦愛、心の通う家族の絆、信頼感が結ぶ先輩と
後輩などのシーンがところどころに織り込まれ、えもいわれぬ心の美しさを感ずる
ことができます。

 それにしても、明治期、明治時代はすごいですね。男が男として、凛々しく純粋に、
与えられた仕事(使命)に不屈の精神でひたむきに黙々と邁進し、また、その目的を
達成する為に多数の人が支援を惜しまなかった、そのすべての人の「公のこころ」
に頭が下がる思いを禁じえません。

 それは、今、平成の御世のわれわれが、あまりにも自己主張と「私」が全面に出
すぎ、他人を慮ったり、「公」の感覚が少なくなっているから、特にそう思ったのかも
知れません。

 原作者の新田次郎は、気象庁に務めながら小説を書き、「八甲田山死の彷徨」
「武田信玄」「富士山頂」などが有名であり、妻の藤原ていも小説家です。

 藤原正彦氏は、新田次郎・藤原ていの次男であり、数学者、エッセイストとして著名
ですが、4年前に出版した、警世・愛国の書「国家の品格」(新潮新書)は200万部
を超える、いわゆる超ベストセラーとなっています。この映画には、藤原氏の夫人と
三人の息子さんが端役として出演…花を添えています。

 藤原家は、端からではありますが、立派な品格を備えた家族のように窺えます。
一方、現代の政治家(国政はもちろん地方政治も含めて)が、自分の地盤後継者
に、政治の志もなく、国家、歴史、軍事などの政治の基本的知識や判断力もない、
自分の娘や息子などをあてがったりしている姿は、唾棄すべき、薄汚れた存在と
して、まことに見るに耐えられません。
その意味でも、政治家(政治屋)は心を洗う
ためにもこの映画を鑑賞すべきではないでしょうか。

 映画「剱岳・点の記」の映像と物語の素晴らしさに感動を覚え、余韻さめやらぬ
その夜9時のTVで、石原裕次郎二十三回忌特別企画として放映された名作映画
「富士山頂」
を見ました。何と、これも新田次郎の原作だったのです。

 台風を早期にキャッチしその被害を最小限に減らすために、3774メートルの富士
山頂にレーダーを設置する、三菱電機や大成建設の技術者やそれを支援する人々
の苦闘と団結を描いた感動巨編。石原裕次郎・勝新太郎・渡哲也などが演ずるわが
日本の元気だった日と躍動する時代精神。…これを取り戻すことが、今、最も肝要
なことだと感じた次第です。

 奇しくも、新田作品の映画を2本見たことになりますが、1本は映画スクリーン、
1本はTVで、どちらも素晴らしい出来映えです。

 映画「剱岳・点の記」を強力に推薦します。若い世代もぜひ観て欲しいと思います。
“神々しき自然と凛々しき精神”…この映画は真実の元気・活力をもたらしてくれる
ものと確信します。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です

 

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