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2009年8月 7日 (金)

善意のお金…募金活動の実態を考える!

 180回目のブログです。

 高齢化社会がすすむとともに、判断力の弱い高齢者をだます、振り込め詐欺
高額商品押し込み販売などが、たびたびマスコミを賑わしています。また、詐欺と
いうことではないのですが、最近では、ネットを使った、善意のお金を集める募金
活動が盛んになり、一部でそのやり方が批判の対象になってきています。

 募金と言えば、善意のお金を対象としており、歳末助け合い募金、赤十字募金、
救世軍の社会鍋やアフリカ難民救済、地震お見舞などが思い浮かびます。なか
でも、赤十字や社会鍋などは長い歴史を有しているように思います。

 これらのいわゆる善意のお金は、“慈善(じぜん)”のお金であり、“義捐(ぎえん)”
のお金でもあります。辞書を引いてみましょう。

  「慈善」=情けや哀れみをかけること。特に、恵まれない人々や被害にあった人々
          に経済的な援助をすること
  「義捐」=慈善や被災者救済などの趣旨で、金銭や品物を差し出すこと

  「雄一君を救う会」募金活動…目標額1億4000万円

  重い心臓病を患う飯塚市の宮薗雄一さん(25)が海外で移植手術を受ける
  費用を募ろうと、「雄一君を救う会」がこのほど、飯塚山笠の関連イベント
  「わっしょい祭り」が開かれた同市飯塚のコスモスコモン前広場で募金活動
  を行った。
  この日は、嘉穂東高校の生徒も活動に協力。父の幸一郎さん(58)は
  「みなさまの真心で息子の命を救ってあげてください」と額に汗を浮かべ
  ながら懸命に訴えていた。
  募金目標額は1億4000万円。電話をかけるたびに315円を振り込める
                              (2009/07/09 西日本新聞)

 拡張型心筋症という難病の故、海外での心臓移植手術を実現するための募金
活動ですが、この費用が1億4000万円という途方もない金額です。この会は他の
グループとは異なり、募金目標金額明細をオープンにしています。
   医療費総額        10.000万円
   医療予備費         1.400万円
   渡航費            1.000万円
   現地滞在費           550万円
   補助人工心臓関連費用     850万円
   事務所経費             200万円
    (合 計)            (1億4000万円)

 これについて、わたし達はどう考えたらいいのでしょうか。はたして正義の、善意
の募金活動なのかどうか、何か悩ましい思いがしてなりません。心臓の難病で苦闘
している人は数百人いると言われていますし、それ以外の難病の方々も数え切れ
ないくらいいると思われます。あるいは困窮に苦しんでいる方も限りはありません。
これらのすべての人を対象に、ネットや電話などを使って「募金活動」をしたと
すれば…はたして、それは、どうなることでしょうか。

 募金は善意のお金を集めることですから、それなりの完全な管理が必要になります。
ましてや、こんな1億4000万円という大金ですから、変な間違いは許されません。

 世は詐欺時代と言われているくらいですから、それへの対応策として、インター
ネットに次のような案が出されていました。一考の価値ありと思います。

   募金管理者の身分を警察などの公的機関にて証明してもらう。
   HP(ホームページ)上で入金と出金の明確な報告を行う。
   募金の用途と金額(総額および明細)はあらかじめ明示しておく。
   募集額以上のお金が集まった場合の過剰金の使用先をあらかじめ決定して
     おく。

 心臓移植の募金活動で、あることを思い出しました。3年前、さくらちゃん(4歳)を
救う会が1億3600万円を目標に募金活動を始めましたが、大変な物議を醸しまし
た。それは、さくらちゃんの両親がNHK職員であり、収入は年間数千万円、自宅は
高級邸宅街にあるにもかかわらず、それらは拠出せず、移植費用をすべて一般
募金でまかなおうとしたことでした。

 募金は予想以上に集まったのですが、明細は不明。というより、怒りが集中した
のは、本来、自分のすべてを投げ出して、それの不足分についてのみ、善意の
義捐金(ぎえんきん)をお願いするのが常識であり、良識であり、普通の感覚では
ないのかということだったのです。
世の中には、上流生活者にもかかわらず、異常
な感覚の持ち主集団がいることが明白になりましたが、どうにも嫌~な感じは否め
ません。

 さて、もうひとつ。ユニセフという所から時折、募金依頼の手紙(振りこみ用紙付)
が、どこで入手したのか、わたし個人の宛名で送られてきますが、わが国には、
ユニセフの口座は2種類あることが分りました。

 ● 国際連合児童基金(ユニセフ)

   正式な「ユニセフ親善大使」を務めている黒柳徹子さんが、寄付金を
   募っているもの。彼女は「頂いた募金は
1円も無駄にしないでそのまま
   現地に届けたい」とし、全額を拠出している。

   ちなみに、ユニセフ親善大使第1号は米国俳優ダニー・ケイ。黒柳さんは
   4番目。この他オードリー・ヘップバーン、サー・ロジャー・ムーア、
   ジャッキー・チェン、サッカー選手のデビッド・ベッカムなど。

 ● 日本ユニセフ協会(特例財団法人)

   「ひなげしの花」の歌手、アグネス・チャンが「日本ユニセフ協会大使」 
   である民間団体。ダイレクトメールによる積極的な寄付金集めを行う。
   募金額の25%を内部経費で落すことができる。2008年度は146億円
   を拠出。

   2001年、都内超一等地の港区高輪に25億円(土地代抜き価格)の超ゴー
   ジャスなビルを建設
。物議を醸すが馬耳東風。
   
   理事、評議員などの役職者には、官僚OB、新聞社社長などのマスコミ、 
   その他団体の長を網羅、
万全の体制を引く。

 みなさんはこのことをご存知だったでしょうか。ほとんどの方がご存じなかったので
はないでしょうか。もしも寄付するなら、ユニセフのどちらに寄付しますか。どうにも
ややこしい感じがしますが、まあ、真面目で誠実なのは、黒柳徹子さんの方でしょう
か。100%本部へ拠出されますし、黒柳さんは偽善者ではありませんし…。

 一方のアグネス・チャンは、日頃、弱者救済・人権尊重の主張をしているにもかか
わらず、中国のチベット弾圧には無言をつらぬき、中国共産党の人権弾圧を正当化
するなど、いわゆる“偽善者”の最たるものといえるでしょう。
日本ユニセフ協会が
このような人を看板に抱えているのは、実は、協会自体が「ユニセフの理想」を実現
しようとは考えていない証拠になるのではありませんか。

 日本ユニセフ協会は、全マスコミを役職に置き、官僚OBを配置し、企業集団の長
を仰ぐなど、磐石の体制を敷いていますから、少々のことでは、一切、文句、苦情、
異議がでないようになっています。見事だと思いますね…感心します。

 それにしても、余談ですが、日本漢字能力検定協会も、この日本ユニセフ協会に
学び、各界、特に、官僚、マスコミなどを網羅した磐石の配置をしておけば、今回
のような、会長などの逮捕、放逐などには至らなかったでしょう。

 今、宗教ビジネスは真っ盛り。これからは、同じような意味で、人間の弱い心、善意
に対し、つけこむであろう『募金ビジネス』がますます盛んになってくると予測します。

 善意の塊のように思っている募金活動でも、上に記したような、胡散臭い、薄汚
れた、金銭まみれの悪臭紛々たるものもありますので、わたし達は十分に警戒し、
調べ、納得のいくものにだけ、善意のお金を出すことが肝要です。

 そのお金が何に使われるのか、場合によっては、反社会的なことに使われるので
はないかということまで警戒するのは、国民としての義務でもあります。

 善意は善になるとは限りません。時には悪にもなるのですから。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です

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