若者よ、選挙に行こう! 投票に行こう!
182回目のブログです。
いよいよ衆議院議員選挙(総選挙)の日が近づいてきました。今回は、政権交代
を賭けての熾烈な争いですが、与野党とも、バラマキにつぐバラマキ、大所高所の
議論欠如、手垢に汚れた政策など、何かもうすこしすっきりしない気分です。
マスメディアや街頭では、朝から晩まで、選挙・選挙と騒いでいますが、出来得れば
政治の本質を議論してほしいと願っています。と言いますのも、わが国民全ての人、
全ての世代が政治そのものに関心を寄せておらず、多少、しらけ気味の感が見ら
れるからです。
先日の東京都議選では若干投票率が上がったものの、若い世代、若者の投票率
がいかにも低く、若者には、政治に、自分達の将来、日本国の将来が掛かっている
ことの認識が不足していると指摘できます。
それでは、過去の年代別の投票率を見てみましょう。
H15/11(衆) H16/7(参) H17/9(衆) H19/7(参)
20歳代 35.6(%) 34.3(%) 46.2(%) 36.0(%)
30歳代 50.7 47.4 59.8 49.1
40歳代 64.7 60.3 71.9 60.7
50歳代 70.0 66.5 77.9 69.4
60歳代 77.9 74.2 83.1 76.2
70歳代 67.8 63.5 69.5 64.8
(明るい選挙推進協会)
過去のデータを見れば、衆議院議員選挙で、戦後最高の投票率だったのが昭和
27年(1952)の76.4%、最低の投票率だったのが平成7年(1995)の59.6%でした。
上の表を見ても、20歳代の投票率は60歳代の約半分と、極めて小さな数字と
なっています。現在、20代~30代、40代~50代、60代~70代の人口はほぼ
同じですから、この投票率の較差は、政治家にとって無視する訳にはいきません。
政治家は、若い世代の顔色を見ているようでも、実はそうではなく、投票率の高い
高齢者の顔色を窺っているのです。
それでも、若い世代の政治意識を向上させよう、投票率を上げる工夫をしようと、
新しい試みがなされています。
①「動画マニフェスト」で訴え
早稲田大学マニフェスト研究所が、選挙区毎に、立候補予定者が政策を訴えて
いるシーンをインターネットで配信する「動画マニフェスト」を作製。とりあえず、
四国4県で運営開始。若者に視覚で訴えることで投票率アップを期する。
②「学生インターン」を現役国会議員の下へ
NPO法人「ドットジェイピー(.jp)」が12年前から、学生インターンを国会議員
の下へ送りこみ、直接、政治にふれることで、若い世代への波及効果をねら
ったものであり、今や、年間1600人となっている。
③「Yahoo!みんなの政治」サイト
現役国会議員の活動状況が一覧できる国内最大のサイトを展開。
その他いろいろあります。これらの新しい試みは徐々に成果をあげようとして
いますが、20代や30代の若い世代の投票率が50代や60代と同等になるまで
には、まだまだ時間がかかりそうです。
清新の気風を有する若い世代が、どうして既存の自民党や民主党、あるいは
公明党や社民党や共産などの胡散臭く古臭い政策に満足できるのか不思議で
なりません。わが国の主権や国土に価値を認めない古いイデオロギーや、悪しき
官僚体制(官僚+自治労)、政・官・業の相変わらずの癒着温存、60年にわたる
古臭い憲法護持、などなど、どれを取り上げても、若い世代としては、一刻も早く
“維新(これあらた)”の対象にすべきことではないのでしょうか。
現代の民主主義は議会制民主主義であり、その根幹は自由で公正な開かれた
選挙です。わが国は北朝鮮や中国のような独裁国家とは異なるのです。そうである
ならば、若い世代が自らの意向を政治に反映するためには、ネットでぶつぶつ
言わず、投票に赴かねばなりません。これは、義務でもあり、権利でもあります。
『 若者よ、 選挙に行こう! 投票に行こう!』
明治の維新は若い世代が担いました。平成の維新は、若者が全員、選挙の投票
に参画することでその扉を開くことになると思います。若い世代にその行動を期待
したいものです。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です
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