またも驚愕…岡田外相「天皇陛下のお言葉」批判!
192回目のブログです。
まさに天高く馬肥ゆるの秋。鮮やかな青一色の澄みきった空のなかに、何かに
たとえても良いような白い雲が棚引き、まさに静かな自然の絶妙さを感ずる今日
このごろです。
ところが、わたし達を取り巻く下界、人間界は、どろどろした不純な心を持ち、加え
て豊かな歴史に無知な人々で溢れるようになってきました。それも残念なことに、
わが国のリーダーにその種の人が多いように思われます。
■ 天皇陛下のお言葉に岡田外相が意見
岡田克也外相は23日午前の閣議後の閣僚懇談会で、国会開会式での天皇
陛下のお言葉について「陛下の思いが少しは入った言葉がいただけるような
工夫を考えてほしい」と述べ、宮内庁にお言葉の見直しの検討を求めた。首相
官邸で記者団に明らかにした。
岡田氏は「大きな災害があった直後を除き、同じあいさつをいただいている。
国会に来ていただいているのだから、よく考えてもらいたい」と語った。
天皇陛下のお言葉をめぐり閣僚が意見をするのは異例。
(10月23日 産経新聞)
いやあ、吃驚(びっくり)しましたね。岡田外相は何様なのでしょうか。いやしくも
“大臣”を天皇陛下より拝命した存在であり、このような発言は、不遜、傲慢、不敬
と言われても反論の余地はないのではないでしょうか。
陛下はお立場上、政治的、党派的な発言はされないように心掛けておられるわけ
であるし、もしも、岡田外相が、陛下より“新しい政権に期待する”などというお言葉
を望んでいるとしたら、とんでもないことであり、それこそ、まさに、無知蒙昧、倣岸
不遜。
さすがに、あの鳩山首相も「陛下のお気持ちを推し量ることはできない。コメント
すべきでなかった」と批判。さらに民主党の西岡武夫参院議院運営委員長も、
「私どもが政治的にあれこれ言うことは、あってはならない。信じがたい」と強烈に
批判しました。
近年、皇室に対して、無神経で軽はずみな発言がマスコミや知識人(左右を問わ
ず)のなかに多く見られるようになりましたが、皇室は二千六百年を優に超える存在
であり、わたし達は、その歴史を大切にする気持ちを忘れるべきではなく、発言には、
慎み深さとデリカシー(感情、心配りなどが繊細なこと)をもって望むことが肝要では
ないでしょうか。
それでは、ここに、今上陛下のお言葉を確認してみましょう。
◆ 天皇陛下のお言葉全文
26日の臨時国会開会式での天皇陛下のお言葉全文は次の通り。
本日、第173回国会の開会式に臨み、全国民を代表する皆さんと一堂に
会することは、私の深く喜びとするところであります。
ここに、国会が、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、国権の最高
機関として、その使命を十分に果たし、国民の信託にこたえることを切に
希望します。
(2009/10/26 時事ドットコムより)
素晴らしいお言葉ですね。岡田氏がこのお言葉に何の文句をつけようとしている
のか全く理解ができません。このお言葉を理解できないというのであれば、岡田氏
自身の感応力に問題があるのではないでしょうか。陛下は、日本国の統合の象徴
として、歴史の長として、国会が国権の最高機関としての使命を果してほしいと述
べられたのです。
そのお言葉が毎回変わろうが、同じであろうが、受け止める国会議員の心構えの
状態によって、その密度に差がでるのです。もしも、岡田氏がこの内容を受け止め
られないのだとすれば、それは「お言葉」によるものではなく、岡田氏の「心の中」
に原因・病理があるのです。
推測するに、家庭から大学までに受けた偏向教育を未だに脱皮できていないこと
が原因なのか、あるいは、わが国の真の藩屏(天子を守護するもの)たるべしとの
認識を欠いているので、素直に受けとめられないのかもしれません。
全ての国会議員は、このお言葉に謙虚に頭を垂れ、その使命を果す決意をする
…それが、国会開会式という重要かつ厳粛な儀式(セレモニー)に他なりません。
それにしても、岡田外務大臣、もう、陛下の御心を乱そうとする発言は控えるべき
です。それが、陛下から拝命した大臣の務めでもあると思いますので。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です
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