小沢一郎氏よ、ヒトラーへの道を歩むなかれ!
199回目のブログです。
師走も半ば、寒い冬の日を迎えましたが、景気は相変わらず思わしくなく、したが
って懐も寒く、街行く人々の表情に明るさを窺うことはできません。
それに加えて、政治の世界では、友愛政治を標榜してきた鳩山総理が偽装献金、
幽霊献金などでぐらつき、予算、安全保障などで決断できず、挙句の果ては“脱税
総理”と揶揄される始末。
さらに、実質の総理としての実権を握っている小沢(別名“小澤”)幹事長が、今や、
大変な物議を醸しています。小沢氏の言動は、わが「日本国」を根本から崩壊させ
かねない諸々の問題を宿しており、ここに厳しく指摘したいと思います。
■ 小沢一郎幹事長、143名の民主党国会議員を引率訪中
小沢幹事長は、先日、143名の国会議員を含め総勢600名を超える大デレゲー
ション(派遣団・代表団)を率いて訪中。その訪中のために、それでなくても重要な
臨時国会会期を短くし、今求められている緊急景気対策などは置き去りにされた
ままでした。
そして、驚くなかれ、国会議員全てが中国元首である胡錦濤主席と握手、それを
ツーショット撮影。もちろん小沢氏は胡錦濤主席と会談するも、肝心要の日中間
の懸案事項についての突っ込んだ話し合いはありません。
これは、いうまでもなく、朝貢(ちょうこう・中国の皇帝に対して周辺国の君主が貢物
を捧げ、これに対して皇帝側が恩賜を与えること)といっても間違いではなく、香港
のメディアもそのように報道しています。
また、143名の国会議員は小沢チルドレンと揶揄されていますが、この光景は、
悪名高いアドルフ・ヒトラー(国家社会主義ドイツ労働者党〈ナチス〉党首)に引き
連れられたヒトラー・ユーゲント(ナチスドイツの青少年組織)の姿を彷彿とさせて
くれます。
いわゆる朝貢やユーゲントが杞憂であることを望むばかりですが、こんなことで
いいのでしょうか。中国には政治的には毅然とした姿勢で臨むべきであるにも
かかわらず、これでは、「卑屈」そのもの、「属国」と見られても仕方がありません
が、国民はこんな不様な姿を望んでいるとは到底思えません。
■ 小沢幹事長、中国副主席の天皇陛下特例拝謁問題に関し、
宮内庁長官に辞任を求める
つい先日、中国の習近平国家副主席が天皇陛下に拝謁しましたが、その経緯
をめぐってわが国の根幹にかかわる大問題が発生。(マスコミは会見と表現して
いますが、世界の常識としては“謁見”です。どうして、わがマスコミはこのことを
理解できないのでしょうか。)
鳩山首相は天皇拝謁のルールを無視し、中国国家主席・習氏を拝謁させるよう、
宮内庁長官に圧力をかけ、それに対して、陛下をお守りする役目の宮内庁長官が、
「天皇陛下の政治利用はしないでほしい。二度とこういうことはあってはならない」
と政府を強く批判しました。わたしなどは、まことにその通りだと思うのですが…。
しかしながら、驚くなかれ、この発言に対して小沢幹事長は次のように述べました
①天皇の国事行為は内閣の助言と承認でおこなわれるのだ。
②宮内庁長官は政府配下の一ポストに過ぎず、内閣の指示通りに動くべきだ。
③優位性の低いことは止め、今回のような優位性の高いことをやるべきだ。
④陛下に聞いてみたら、副主席に「あいましょう」と必ず言われるはずだ。
⑤内閣の方針にどうだこうだと批判するなら、辞表を出せ。
いやあ、聞きしにまさる「無知」、「不見識」、「傲慢」、「不遜」、「粗雑」というしかあり
ません。小沢氏の記者会見の印象からすれば、こんな人物がわが国における最大
級の政治家であるとは、驚きを越して、哀れを催し、考え込んでしまいます。以下、
順次検討してみましょう。
①憲法でいう国事行為は、国会召集、衆議院解散、外交文書の認証、外国大使
の接受などであり、今回のような「外国賓客との謁見」は≪公的行為≫にあたり、
国事行為ではないと言われています。国会議員がこんなことも知らずに宮内庁
長官を“恫喝”するとは、言語道断。小沢さんって、こんなレベルなんでしょうか。
②わが国の象徴とされている天皇陛下をお守りするのが宮内庁の役目であり、
普通の省庁と異なることを知らないとは、何と歴史に暗い人でしょうか。
③優位性云々ではなく、政治利用を避けることが肝要ということです。
④小沢一郎氏は天皇陛下のお考え、ご判断がわかるそうで、ほんと、超能力者
ですね。陛下の御心を勝手に忖度、…これこそ、今回の小沢発言の無視でき
ない重大なるポイントというべきであり、まさしく、陛下を見下げ、天皇を恣意
する「不遜」「不敬」極まりない発言です。断じて許すわけにはいきません。
⑤恫喝は小心の裏返しです。与党幹事長でありわが国の実質的総理と言われる
人は、もっと品位をもった言葉を発して欲しいものです。
※ 小沢幹事長は今回の訪中にあたり、143名の国会議員が胡錦濤主席と握手
してもらうために、習近平副主席の天皇謁見をゴリ押しした、とメディアで12/17
報道されました。もしも事実だとしたら!……。
■ 小沢幹事長、陳情はすべて民主党幹事長室を通すことを命ず
今後は、各種団体、自治体の要望や陳情は、民主党の都道府県連が受け付け、
民主党本部幹事長室に伝えられ、本部が優先順位をつけ、政府に取り次がれる
ことになりました。
従来の自民党が力の源泉として確保していた「陳情の取捨選択」を最大の権力
行使と認識し、それを小沢幹事長に一元化し、優先順位をつけることの意味は、
極めて大きいものがあります。
なぜなら、もはや首相の力はいわば表だけであり、実質の権限・権力は幹事長・
小沢一郎氏が握ることに他ならないからです。
以上三点、訪中問題・天皇陛下問題・陳情システム問題を見れば、小沢氏が日本
型ヒトラーを目指していることは明白ではないでしょうか。
ヒトラーは、民主的と言われるワイマール憲法の元で、大衆から民主的に選ばれ、
遂には独裁者として君臨し、ユダヤ民族を抹殺しようとしたことは周知のことです。
独裁国家、全体主義国家は、広範囲にわたり、長年月にわたり、国民、人民に
圧政と沈黙を強いるものです。わたし達は、はたして独裁を求めているでしょうか、
そんなことはあり得ません。何といっても、「自由」と「民主政治」、「歴史」と「伝統」
を守らなければなりません。このことはいくら強調してもし過ぎることはないと考え
ます。
今、時代は大胆な変革を求めています。憲法、選挙制度、利権構造、産官癒着、
天下り、農業、地方、少子化などなど、もう待ったなしであり、国民が強いリーダー
を待望していることは事実と言えるでしょう。
しかしながら、それは、小沢氏のような、古い体質の持ち主で、外国に諂ったり、
わが国の中心を歪めたりすることのない優れた人物、政治家でなければなりません。
これから数年、紆余曲折は必至。まさしく、平成の真の維新はこれからではないで
しょうか。
少なくとも小沢一郎氏にはヒトラーへの道を歩むなかれと申しあげておきたいと
思います。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です
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コメント
小沢批判 全く同感 小沢訪韓団長の国民大学での講演 実にヒドイですね 週刊新潮にコメントしましたが 要点テープ起こし ご必要ならFAXしましょうか その場合宛先TELください 所 功 拝
投稿: tokoro isao | 2009年12月31日 (木) 12時29分