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2010年1月22日 (金)

“脱税”のすすめ!…鳩山総理に学ぶ…

 204回目のブログです。

 いよいよ国会(通常国会)が始まりました。与党・民主党のNO.1、NO.2である
小沢(別名・小澤)幹事長と鳩山総理が揃いも揃って、裏金献金脱税で、自らに
大きな傷を抱えていることが、おそらく集中砲火となるものと予想されます。

 本来ならば、補正予算や本予算が粛々と議論されるのですが、野党からの攻撃
材料がこれだけテンコモリであれば、そちらが落ち着くまでは、なかなかことが進ま
ないのではないかと思われます。

 それにしても、野党・自民党の小沢・鳩山組を攻撃する“迫力”“言葉”“姿勢”
“キャッチフレーズ”の貧相なレベルには驚きます。こんな絶好のチャンスを平時
での議論と同じようにすすめるとは、こちらも、何か後ろ暗いことがあるのではないか
と勘ぐってしまいます。

 今回は、鳩山問題を取り上げてみましょう。わたしは「お金」の問題にのみ限って
は、小沢氏の件よりも鳩山氏の方が悪質であり、国民精神に多大の悪影響を与える
ものだと考えます
。(もちろん、小沢氏はお金以外のことでは、とてつもなく悪質で
あり、わが国の将来を危くする存在です。)

 最近のニュースをよく見れば、大阪国税局では税金の無申告者が激増しており、
悪質な無申告者の摘発に全力をあげ、納税の不公平さを除去することに注力して
いると伝えています。

 また、国税局幹部は「景気が悪化しても多くの国民が正しく納税しており、一人でも
多くの無申告者を見つけなければならない」と強調。

 国民が税金を払わなければ、国・「日本国」は成り立ちません。特に国家社会の
リーダーは率先して納税すべきです。しかるに、わが国では、最高指導者である鳩山
由紀夫総理大臣が、みずから、永年にわたって脱税してきており、それが国税に
みつかり、見つかった以上はということで、しぶしぶ税金(贈与税)を払ったのです。

 検察は、総理が上申書を提出することで、決着させましたが、わたしは腑に落ち
ません。検察の生ぬるさがわが国を間接的にスポイルしているのではないでしょう
か。

 鳩山総理は、自らが“脱税”を進めてきましたし、それが発覚しても、国民への謝罪
や責任をとることはしていません。総理の責任とは、その座を降りること、すなわち
首相を辞め、さらに議員も辞めることです。それしかありえませんが、現実は、その
ようにはなっていませんね。

 さて、一般社会では、いよいよ「確定申告」の季節がきます。悩んだり苦しんだり
することが多いとは思いますが、今年からは、何も悩むことはないでしょう。申告も
しなければいいのです。わたしたちのTOPである総理大臣からそのやりかたを
お示しいただいております。

 すなわち、バレなければいいのです。もしもバレたならば、その時申告すればいい
のです。それも、知らなかったと言えば「重加算税」さえも支払う必要はありません。

素晴らしい国になりましたね。

 ほんとうに真面目に納税する必要はさらさらありません。繰り返します。総理自ら
が“お手本”をお示しになっているのですから、そのお教えに従いましょうよ。

 まあ、このまま行けば、≪国家崩壊≫につながります。しかし、こんな事態になれ
ば、税務署員を10倍も増やさなければ徴税できず、予算さえ組めないのではないで
しょうか。

 今、税収が少なくて、民主党の主導する「大きな政府を志向する予算」を組むのが
困難となっており、早急に税収アップの方策が必要となります。

 ここで、良識ある識者の指摘に耳を傾けます。

  消費税も上げる意志を
          <大竹文雄氏 大阪大学社会経済研究所教授>

  政府の規模を大きくする意志があるなら、どういう道筋とかたちで税収を
  あげるのかを示してほしい。大方針なくして税制の細かい部分を変えるのは
  混乱に輪をかけるだけ。その大方針がなぜ『消費税を上げない』なのか。

  現状は所得税も税率の水準はとても低い。『所得控除から税額控除へ、
  手当へ』という考え方は正しいと思う。最高税率を上げないで高所得者
  から低所得者への再分配の効果を高められるからだ。

  ただし、こうした税制改革を実現させる前提は首相が正しく税金を払う
  ことだ。

                             (2009/1/9 日経新聞抜粋)

 大竹教授の強烈な指摘には感服します。“…こうした税制改革を実現させる前提
は首相が正しく税金を払うことだ”。これだけの発言をする識者はほとんどいない
のではないでしょうか。

 テレビや新聞では、鳩山さんはセレブであり、大金持ちだから仕方ないんだ、
許してあげようよ、というような発言が多すぎます。冗談ではありません。鳩山氏は
「総理大臣」「首相」なのです。一国民ではないのです。どうしてこれが分からない
のでしょうか、メディアの甘い姿勢には全く、合点がいきません。

           「民無信不立」(論語・顔淵第12章)

              “民は信なくば立たず”

 鳩山総理は、もともと、言葉に重みのない方ですが、一度論語でも読まれては
いかがでしょうか。鳩山総理は自らの行為によって“気高い国民精神”を蝕んで
いるのです。
これは大変な罪悪であり、国のリーダーとして、これ以上の罪悪は
ありません。
心ある方たちは、大いに怒りの声をあげるべきです。

 “脱税”のすすめ!…を総理から学ぶなんて、まさに、ブラックユーモアであり、
まことに情けないことと言わなければなりません。 
 ああ! それでも わたしはきちんと納税します。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です

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