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2010年2月19日 (金)

継続は力なり!…驚くべき長寿企業…

 208回目のブログです。

 最近のテレビ番組は、どのチャンネルを選んでも、クイズ、クイズ、クイズのオン
パレードです。季節は今2月、かわいい梅の花の風情にいよいよ春到来と言った
ところですが、ブラウン管(いや、今は液晶・プラズマですか)ではクイズ番組花盛
の感を強くします。

 しかし、これは悪いことではなく、ある種の知的好奇心を満足させるものですし、
特に、「漢字」「歴史」などはなかなか興味深いものが多いように思われます。

 そうしたなかで、近年、若い女性の歴史への関心度が高くなり、“歴女”(れき
じょ)と言われるほどの歴史好きが現れてきました。歴女は、永いわが国の歴史
(ちなみに平成22年は皇紀2670年にあたります)のなかでも、戦国時代に特段
の興味を懐いているようです。やはり、強い戦国武将に心引かれるものがある
のでしょうか。

 ところで、わが国の歴史といっても、単なる大きな時代の流れではなく、
“企業”や“会社”の歴史はどうなっているのかを振り返ってみました。

 よく会社10年説とか30年説とか言われます。企業を10年、あるいは30年
維持、発展させることは並大抵ではなく、それを乗り越えた企業はそれなりに独特
の社風と風格を有しているものです。

 しかしながら、わが国には10年、30年を超え、数百年の社歴を有している企業
が多く存在していることに注目する必要があるでしょう。

  老舗企業創業年次ランキング

  金剛組(建設工事業)     578(敏達天皇6年) 大阪市天王寺区
  西山温泉慶雲館(温泉旅館)705(慶雲2年)    山梨県早川町
  古まん(温泉旅館)      717(養老元年)    兵庫県豊岡市
  善吾楼(温泉旅館)      718(養老2年)     石川県小松市
  源田紙業(紙業)        771(宝亀2年)     京都市上京区

 上記が長寿企業ランキングの上位5社ですが、明治以前に創業した企業は他に
も数多あり、その中には、わたし達が良く知り、今も隆々とした会社も多く見うけら
れます。

 思いつくままにピップアップしてみますと、剣菱酒造・小西酒造・養命酒酒造・
月桂冠(酒製造)、虎屋・赤福(菓子製造)、ヒガシマル醤油・ヤマサ醤油(醤油
製造)、松井建設・竹中工務店・鹿島建設・清水建設(建設業)、松坂屋・三越・
大丸(百貨店)、西川産業、住友金属鉱山、福田金属箔粉工業、武田薬品工業
などがあり、明治の直前には新日本製鉄や伊藤忠商事が創業しています。

 それにしても、『金剛組』の578年(敏達天皇6年)創業には感嘆の声をあげざる
を得ません。金剛組は世界最古の企業であり、100人以上の宮大工を抱え、
古くは、聖徳太子ゆかりの四天王寺を創建したことでその名を馳せていますから、
“素晴らしい!”の一言です。

 組織というものは、永い歴史の中では、紆余曲折、間違いなく浮沈を重ねる
ものですが、金剛組も例外ではありません。つい最近でも、消滅の淵に立たされた
時もあったと報じられていますが、何と言っても、世界最古の企業がわが日本国
に現存していることは嬉しいものであり、誇りに思わなければなりません。

 それでは、世界にはどれくらいの老舗企業があるのでしょうか。1851年以前に
創業したものをインターネットのWikipediaからのみ集計した本川データによれば、
ドイツ(485社)、米国(278)、日本(216)、英国(216)、スイス(116)となっ
ています。

 一方、わが国では、老舗企業の定義は一般的に創業から100年以上経過して
いる企業としており、帝国データバンクによれば

     総企業数     1,188,500(社)
     老舗企業数
       100年以上    19,500(社)
           内200年以上     900
        内300年以上     400

となっていますが、わたし達の感覚ではこちらの方が近いと思われます。それに
しても、2万社近くの企業が100年以上の長寿であるとは、なかなかの数という
べきであり、これまた、大いに誇りに思わなければなりません。

 老舗企業の県別の比率が高いのは、京都、島根、新潟、山形、滋賀、福井の
順ですが、これらの府県は、文化的、歴史的土壌によるところが多く、また大東亜
戦争の被害が少なかったことも反映していると言われています。

 ここまで長寿企業を概観してきましたが、わが国経済がバブル崩壊後の回復に
もたつくなか、真の構造改革、真の政治改革がなされないことも加えて、国全体が
迷走につぐ迷走状態に陥っていると見ても決して間違いとは言えないと思います。

 その根本は、経済の中心を担うであろう“企業”が力を失ってきていることも
大きな要因でしょう。いうまでもなく、国民(消費者)と企業(生産者)は持ちつ持た
れつ、密接不可分であり、バランスを取った、企業の活性化への政策を断固実行
しなければなりません。

 もちろんのこと、現代は資本主義、自由主義の時代であり、企業は独立独歩、
独立不羈(どくりつふき・他から制御されることなくみずからの考えで事を行うこと)
が原則ですが、今実施されようとしている社会主義的な政府の政策は、はたして
企業の活性化につながり、生き残りから長寿化への道に貢献するのでしょうか。
…わたしには、これらは道を大きくはずれているように思えて仕方ありません。

 何はともあれ、政治も経済も、教育も社会も混迷に混迷を重ね、不透明がより
不透明になりつつある時、企業自体が底力を発揮し、持続・継続への懸命な
努力を払い、長寿への道を歩んで欲しいものです。わが国は、歴史的にみても、
世界的にみても、数多くの長寿企業が存在するということはあらためて誇るべき
ことと認識するとともに、企業を悪とみなすのではなく、企業を暖かく見守る必要
があると考えます。

 その意味で、政治家は企業のチャレンジ精神を積極的に後押しすべきであって、
人気取りのためのバラマキ、不見識な発言、国の基本を危うくする愚策は早急に
止めていただき、“選悪”から政治家本来の“選良”に戻ってもらいと望みます。

 それでも、なかなか選良にはなれないでしょうから、そのための最も分かり
やすいのが、「不正」(ただしくないこと)に対しては“責任”を自覚し、“辞任”
“辞職”をすることです。

 企業は常に結果責任を問われ、継続への努力を重ねながら、歴史をつくっている
と言えるでしょう。わたし達は、今、継続への道を歩まんとする企業へ、心から、
熱いハートで応援しなければなりません。企業の発展無くしてわが国の繁栄は
あり得ない
のですから。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です

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