オードリー・ヘプバーン…その清々しい言葉!
207回目のブログです。
あの寅さんの言葉ではありませんが、“世の中真っ暗闇じゃあござん
せんか”。政治も経済も社会も、何か歯車を狂わし、特に国政の最高峰に
位置する政治家二名が、上手く法の網をくぐって、不明朗な脱税を行って
いた姿には、本当に情けないという思いとともに、腹の底から“怒り”
を覚えます。
こうした時、先日、深夜のテレビ番組で、オードリー・ヘプバーンの
「ローマの休日」という映画を見ました。「ローマの休日」は映画では
もちろんのこと、ビデオやテレビで何度か見ており、映画というよりも、
懐かしい名画であり、いつ見ても心が洗われます。
オードリー・ヘプバーンは映画女優として世界的に有名な存在ですが、
女優をやめてからのボランティア活動も素晴らしいものがあります。凛
とした美しさ、清楚で気品ある姿、エレガントな立ち振る舞い、軽やかな
身のこなし…これらはすべてすこぶる魅力的ですが、彼女の発する“言葉”
にはそれ以上の、高貴ななかにも愛情に満ちた雰囲気を醸し出しています。
オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn 1929~1993
英女優)はベルギーに生まれ、イギリス、オランダなど各国での生活を
経、第2次世界大戦の時にはオランダでレジスタンス運動に従事した経験
を持っています。
わたし達の知っている主な出演映画は、「ローマの休日」「麗しのサブ
リナ」「戦争と平和」「昼下りの情事」「尼僧物語」「ティファニーで
朝食を」「シャレード」「マイ・フェアー・レディ」「おしゃれ泥棒」
「暗くなるまで待って」など見ごたえのある作品のオンパレードです。
主な受賞はアカデミー賞、トニー賞、エミー賞、グラミー賞など目が眩
むほどですし、米国映画協会が選出した「最も偉大な女優」では第3位
ですから、女優のなかの女優と言っても言いすぎではありません。
ヘップバーンは、1989年女優を引退してからは国際連合児童基金の
ユニセフ親善大使となり、ソマリアやスーダンなどの発展途上国での子
どもたちに対して献身的な活動を続けました。その活動における彼女の
笑顔は、世界の貧しい子どもたちをどれだけ救済し、力づけたことで
しょうか。
彼女の活動は決して売名行為ではありません。幼いときの苦渋の経験
から、貧しい子どもに献身的に当たった姿は、まるで天使のような神々
しい光を放っています。
≪ヘップバーンのユニセフ親善大使は本当の国連ユニセフの親善大使で
あり、わが国では黒柳徹子さんが任命されています。
日本ユニセフ協会のラインとは異なることを知っていただきたいと
思います。
因みに、日本ユニセフ協会の大使はアグネス・チャンです。彼女は、
日頃、弱者救済・人権尊重の主張をしているにもかかわらず、中国の
チベット弾圧には無言をつらぬき、中国共産党の人権弾圧を正当化
するなど、いわゆる“偽善者”そのものと言えます。日本ユニセフ
協会がこのような人を看板に抱えているのは、実は、協会自体が
「ユニセフの理想」を実現しようとは思っていないことの証明に
なるでしょう。≫
さて、献身的なオードリー・ヘップバーンの“珠玉の言葉”を選んで
みましょう。きっと“心”が洗われるに違いありません。
“魅力的な唇のためには 優しい言葉を紡ぎなさい”
“愛らしい瞳のためには 他人の素晴らしさを見つけなさい”
“スリムな体のためには お腹をすかせた人々に食べ物を分け
与えなさい”
“豊かな髪のためには 一日一度子どもの指で梳いてもらいなさい”
“決して一人で歩いていないことを知っていれば
弾んだ足取りで歩けるはずよ”
“決して何人たりとも見捨ててはなりません
助けてくれる手が必要なとき
自分の腕の先にその手があることを思い出して”
“年をとると人は自分に二つの手があることに気がつきます
ひとつの手は自分自身を助けるために
もうひとつの手は他者を助けるために”
“人間は誰でもその人自身が幸せを感じていなければ
ほんとうの美しさとか魅力は生まれないと思うの”
“人間には感情と 他の動物にはない理性に恵まれています
人間なら怒るとか憎むといった 自分をみじめにする感情を
もっといいほうへ ハンドルすることもできる
これを選ぶのはその人の理性というものでしょう
だから わたしはできるだけ自分の感情に負けないで その感情を
いい方へハンドルして この世のいいことをできるだけ
アプリシエートするように心がけています
できるだけいいことだけを感じて人生を豊かにしたい
それがビューティにもつながる最も大きなパワーだと思う”
“物は壊れたらおしまいだけど 人は転んでも立ちあがり
失敗してもやり直し 生まれ変わり 前を向いて何度も何度も
新たに始めることが出来るわ”
如何でしょうか。なかなか含蓄のある、素晴らしい言葉ですね。充実
した人生を行きぬいたオードリー・ヘプパーンならではの言葉に感銘を
受けました。
彼女の死後、彼女の友人がこう表現したそうです。
オードリー・ヘプバーンの人生は二部にわけられる。
第一部では、望みうる全ての栄光を手に入れ、
第二部では、手に入れたものを全て還元した。
これを書いて、また、オードリー・ヘプバーンの映画を観たくなり
ました。
それにしても、汚辱にまみれたわが国の政治業界と清々しいヘプバーン
の世界との格差、乖離に、あらためて目を覚まされた次第です。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です
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コメント
お元気ですか?まだ寒いですね
私も「ローマの休日」を先日見ました!!!
オードリー・ヘプバーンはとても可憐で清清しい美しさでしたね。それにとてもエレガントです
女性にとってエレガントであることは
永遠のあこがれ・・・
たくさんの素敵な言葉を残してくれたことにも
感動しました
投稿: ソムリエE.M. | 2010年2月15日 (月) 23時25分
政治家という人種がいかに厚顔無恥か、政権交代以
後あらためて感じている毎日です。日本文化の素晴ら
しい「恥の文化」のかけらも持ち合わせていない連中
がこの国の頂点にいるのですから、ただただ唖然とす
るばかりです。しかし、元々こういう連中を選んだのは
我々自身ですから、天に向かって唾を吐くようなもの
かも知れませんが。もっとしっかりと人間を見る眼を養
いたいものです。
投稿: 木下訓成 | 2010年2月12日 (金) 10時19分