「連合」よ、さようなら!…労組無用論を考える…
209回目のブログです。
節分も終わり、梅の香りがほのかに漂いはじめる季節、待ち遠しい“春本番”の
到来となりました。春・夏・秋・冬、季節は否応無く順番に廻ってきますが、世の中
は、まことに残念ながら一向に春めいて来ません。
もちろん景気が良くならず、懐具合が寂しいこともありますが、何か、心に安心を
覚えたり、精神が落ち着くことが少なくなっているように思えてなりません。
その原因は一体何なのでしょうか。もちろん、個々人に原因があることは当然だ
としても、わたしは、わが国のトップ層に精神の卑しさ、品性の無さ、傲慢さが満ち
溢れていることも、大きな原因ではないかと考えています。
ここ数回の当ブログで、わたしは、鳩山首相の「友愛あふれる脱税」や、小沢
幹事長の「巧妙きわまりない錬金術」などについて学ばせていただいたことを、
「感謝」を込めて記しましたが、残念なことに、このような問題は、この二人だけでは
ないようです。
■ 古賀連合会長の「仰天発言」
先日、テレビで、公務員制度改革関連法案の閣議決定が流れたという
ニュースをやっていました。その中で、連合の古賀伸明会長に記者が
質問しました。「(法案の内容について)松井官房副長官や仙谷大臣と
会われたのですか」と。
これに対し、古賀会長はこう答えました。
「松井とも、仙谷とも………松井さんや仙谷大臣とも会ったよ」
吃驚仰天(びっくりぎょうてん)! 官房副長官や大臣に対して≪呼び捨て≫する
とは、いやはや、古賀会長は自分を何様だと思っているのでしょうか。まさに傲岸
不遜(ごうがんふそん・自分を偉い人間と考えて、相手を見下した態度をとるさま)。
吃驚仰天を通り越して、不快感を覚えました。政治のトップだけではなく、組合の
トップがこの体たらくでは、わが国も落ちるところまで落ちたと、深いため息をつか
ざるを得ません。
わたしも、当ブログにおいて、時には多少口のわるいことを述べ、また時には
舌鋒鋭い厳しい発言をしていることは隠しもしませんが、決して、首相や大臣の
名前を呼び捨てにはしておりません。それなりの節度は保っているつもりです。
古賀氏は、本来はこう言うべきでした。
「松井副長官や仙谷大臣ともお会いしましたよ」
または、「松井さんや仙谷さんともお会いしましたよ」
大臣の名前を呼び捨てたり、見下した発言をすることは、自らの品位を下げる
ことと同じであり、愚かな振舞いと言わざるを得ません。連合の古賀会長は松下
電器産業(現パナソニック)の出身者ですが、偉大な産業人であり、優れた人格
者であり、尊敬すべき真の日本人でもあった創業者・松下幸之助氏のつめの垢
でも煎じて飲む必要があるのではないでしょうか。
このような発言が普段にでるということは、労働組合、連合に問題があることを
示唆していると思います。まるで政府を裏で操っているのは自分等だと言わんばか
りの姿勢であり、まさに労働者に巣くう貴族、いわゆる「労働貴族」「赤い貴族」の
面目躍如というべきでしょう。
今、いわゆる「春闘」が真っ盛りですが、一時の勢いは完全に失せています。
それは、厳しい経済環境が根底にあるため、ベースアップ(ベア)や定期昇給
(定昇)もままならないばかりでなく、雇用秩序にも不安感が横溢しているからです。
派遣や契約などの非正規社員が3分の1を締めるようになり、正社員の待遇に
ついても再検討の必要性がでてきました。
こういうなかで、労働組合の存在価値が問われ続けてきたのですが、旧態依然
とした彼等は一向に答えを出そうとはしていないのです。が、もはや時代は許しま
せん。労働組合はこれに真摯に答を出さざるを得ないのではないでしょうか。
ここで、ナショナルセンターである「連合」について概観します。
正式名称 「日本労働組合総連合会」
設立 昭和62年(1987)
支持政党 民主党・社会民主党
組合員 675万人
加盟団体 52単産
有力団体 地域公共連合(自治労・都市交・全水道) 941(千人)
日教組 291
国交連合(国家公務員) 111
NHK労連 12
ゼンセン同盟 986
自動車総連 742
電気連合 617
わが国の労働組合法では、「労働組合とは、労働者が主体となって自主的に
労働条件の維持改善その他経済的地位の向上を図ることを主たる目的として
組織する団体又はその連合団体をいう」と定義されています。
労働条件の維持改善と労働者の経済的地位の向上、これが本来の労働組合
の目的であり、そこにこそ存在価値があると言えるでしょう。しかしながら、現在の
労働組合にそれに応えられるだけのものがあるでしょうか。わたしは、非常に疑問
に思っています。最近の印象では、労働組合の存在感が余りにも薄くなってきて
おり、幹部の保身のための存在に陥ったようにも見えてしまいます。
以前にも記したことですが、今、労働組合、組合はどうあるべきか、わたしなりの
考えを述べてみます。
① 労働組合は、純粋に本来の目的(労働条件の維持改善その他経済的地位
の向上を図ること)に戻るべきである。戻らないのであれば、労働組合は
不要である。(労組不要論・労組無用論)
② 労使協調という名目での御用組合、第2人事部は厳しく排除されるべきで
ある。
③ イデオロギー労組は、厳しく排除されなければならない。
④ 公務員においては、中央・地方ともども、人事院や人事委員会が機能して
おり、且つ、民間とは異なり解雇などがなく手厚く処遇されているのである
から、労働組合の必要性を認めない。解散させるべきである。
(民主党が公務員改革を標榜していたが、支持母体である自治労などの
公務員労組の呪縛から逃れることができず、まるで骨抜きとなり、自民党
改革案よりも後退したものとなっている。何をか言わんや!)
⑤ 教師は、文字通り“教える師”として最も尊敬されるべき存在であり、
教育という国の根幹にかかわり、国の将来を託されているため、純粋に
教育に専念すべきである。したがって、日教組などというイデオロギー的
労働組合の存在を認めるべきでない。これも解散させるべきである。
(最近、北海道教組が主任手当をプールしそれを違法に裏献金し、特定
政党、特定候補者の選挙支援をしたことが捜査対象となっている。まさに
教育者というよりも、薄汚れたイデオロギー政治屋というべきであり、組合
として認めるべきではない。)
⑥ 労働組合は、社会的正義、良識に従わなければならない。矮小化があって
はならない。
⑦ 労組幹部は、本来「労働貴族」であってはならないことを認識し、また、
既得権益の死守などという行為をすべきではない。
(大企業労組・公務員労組・教職員労組が既得権益にまみれ、「労働貴族」
・「赤い貴族」化している。)
⑧ 労働組合は、経営陣との間で緊張感ある関係を保ち、『国民経済』をベース
に論陣を張るべきである。
⑨ 労働組合は、未来を展望する、生々とした組合であってほしい。現在の組合
はあまりにも旧態依然としている。古すぎる。
現在の「連合」は、それが存在することで、改革の道を閉ざすことになっており、
国家のためには害悪といわなければなりません。今一度、労働組合とは何かを
問い直すべきでしょう。よく、政治が悪いと聞きますが、わが国の混迷の一端は、
政治だけではなく、既得権益を頑強に守ろうしている労働組合にも大いなる責任が
あることを指摘したいと思います。彼等には「私」の感覚はあっても、「公」の感覚
には極めて乏しいがゆえに、大臣を見下す発言をしても何らの痛痒を感じていな
いのです。
まさに、今、…「連合」よ、さようなら!
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です
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コメント
連合は不満を言わせないための組合やww
積立金だけしっかりもらってww
じつにけしからんww
仕事せいや仕事
横着の労組の連合よ
投稿: 連合 | 2013年2月26日 (火) 13時26分
今の民主党の縮小図だよ…
連合は傲慢で高飛車経営
これじゃ日本の将来は真っ暗
投稿: 被害者 | 2012年7月14日 (土) 20時12分
ご意見ごもっともです。
私は 組合のパート職員です
労働組合の無い組織で20年勤務してました。
若い貴方様なような方が素晴らしい考えに共鳴致しました、
退職したら内部告発などと考えてる位闇の世界観に驚きの毎日です!
組員のお金で 派手な大会(政治家みたいな名称)
しかしながら これで経済効果があるのだとも考えます。
会社には管理職と言う人材あり 役員と一般社員の間で調整をする役割なのに 機能して無いから組合になるのかと思います。
盛んに 官僚のあまくだりを言いつつ自分達も同じ事をしてます。
情けない事情です。
メアド等な未記入をお許しください。
投稿: レール | 2010年7月23日 (金) 08時20分