「子ども手当」は欠陥法案…緊急執行延期を!
218回目のブログです。
ここにきて、がぜん連日のように空が青々としており、いよいよ初夏に向かって
快適な日が続いていきそうな今日このごろです。
一方、先日のブログにも書きましたが、わが国の人知の中心であるべき“政治”
においては、天気晴朗、青天白日とは間逆の状態が続いており、まさに、“奇怪な
る泥沼”と化して来ています。
さて、奇怪といえば奇怪! 「子ども手当」(平成二十二年度における子ども手当
の支給に関する法律)支給窓口の実態をとくとご覧下さい。
■ 子ども手当:韓国人男性が554人分申請 孤児と養子縁組
兵庫県尼崎市に住む50歳代とみられる韓国人男性が、養子縁組したという
554人分の子ども手当約8600万円(年間)の申請をするため、同市の窓口
を訪れていたことが分かった。
男性は、妻の母国・タイにある修道院と孤児院の子どもと養子縁組をしている
と説明し、タイ政府が発行したという証明書を持参した。
今回のようなケースについては、国会審議で野党から問題点として指摘されて
いた。手当の支給要件は、(1)親など養育者が日本国内に居住している(2)
子どもを保護・監督し、生活費などを賄っている--の2点だけ。母国に子ども
を残してきた外国人にも支給されるうえ、人数制限もなく、機械的な線引きが
難しいためだ。何人以上なら不支給という明確な基準はなく、同様の申請が
各地で続発しかねない状況となっている。
(2010/4/24 毎日新聞一部抜粋)
やっぱり! ついに、とうとう、危惧した事態となりました。この記事に書いてある
ように、この法案は、法律を施行するにあたって、前々から問題点が指摘されて
いたにもかかわらず、その対策を講ずることもせず、成立してしまったものです。
マスメディアは、一部を除いて、今ごろになってワイワイ問題点を指摘しています
が、本来は法案審議時点において、強烈な問題提起をすべきではなかったでしょう
か。それが、ジャーナリズムの使命でしょう。(わたしは4/16のブログ「マスメディア
への素朴な疑問!」でこの点を指摘しております)
それでは、ここで「こども手当」の問題点を挙げてみましょう。
① 支給目的が極めて曖昧
民主党は、少子化対策なのか家計援助なのか貧困救済なのかなどを明確に
せず、借金しようがしまいが、とにかくバラマキでもよい、大判振舞いをやれば
国民は歓喜の声をあげ、すべて民主党へなびくであろうと考えたのです。
いわゆる所得制限もなし。
…これって真の政治でしょうか、愚民政策でなければ幸い。
② 支給対象が極めて曖昧
こどもが日本人であっても外国に親が住んでおれば支給しないとか、外国人
の場合、親が日本に住み、こども(養子縁組含む)が外国に居ても、それが
どんなに多人数であっても支給するという理不尽さ。
…わたし達は日本人です。日本の子どもが対象ではないのでしょうか。
③ 友愛的性善説に基づく危うさ
政府・民主党は、不正な、不正直な、不誠実な申請など行われるはずはないと
の幼稚な性善説を信じているようですが、世の中はそんなに甘くはありません。
WEBを見ていますと、すでに、外国マフィアが着々と準備を始めていると伝えて
いますから、これからは、表面上は書類が整い、実質的には不正な申請が激増
すると思われます。もしそれを拒否すれば、訴訟沙汰になる可能性も大いにある
でしょう。
…何たることでしょうか。
④ 支給時期を無理やり選挙に合わせるいかがわしさ
7月に実施される参議院議員選挙に間に合わせるために、無理やり6月に支給
開始し、選挙を有利にしようとする姑息なやりかたを取っています。
…いい加減にしませんか。
⑤ 税金という意識が皆無
この子ども手当に要するお金は全て“税金”でまかなわれるものですが、政府
や政治家はその認識を欠いています。ですから、笊(ざる)のように漏れようが、
外国マフィアに渡ろうが、それが何億、何十億、何百億という大金であっても
痛痒も感じていないと思われます。
…何と鈍感な人たちでしょうか。開いた口が塞がりません。
如何でしょうか。こども手当は、あまりにも問題点が多すぎますが、これは、
すべてが、選挙、選挙、選挙…に政治家首脳の脳内が混乱に陥ったものと考え
られます。それにしても、今回の尼崎市役所の困惑はいかばかりだったでしょうか。
すでに全国各地で、500人のような大人数ではありませんが、外国人による子ども
50人未満(支払ってもよいとする厚労省指針の数?)の申請が続発されている
ようです。
あきれてものも言えませんが、選挙、選挙で拙速すぎたと指摘せざるを得ません。
政府・与党政治家よ、厚労省官僚よ、責任を取れ!と言いたいものです。
「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」(論語)
(あやまちては すなわち あらたむるに はばかること なかれ)
今からでも遅くありません。タイトルにある通り、「子ども手当」は欠陥法案です
から、論語という人類の古典に学び、緊急に執行を延期すべきではないでしょうか。
そうして、法案の細部をじっくり検討し、日本のための、日本人のための、フェアー
な政策として、また、明日へつながる政策として、今年9月ないしは来年1月から支給
実施するのが妥当だと考えます。
現状は、あまりにも異常のように思えてなりません。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です
| 固定リンク
コメント