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2010年5月 7日 (金)

ダブスタをやめよ!…TVコメンテーターの罪

 219回目のブログです。

 4月29日の「昭和の日」から始まる「憲法記念日」「みどりの日」「こどもの日」
という四つの祝日を含んだ、いわゆる大型連休を如何お過ごしになられましたか。
幸い、天候に恵まれましたので、近間や遠方に出掛けた方も多かったかと推測して
います。

 又、こういう厳しい時節ですから、家の中で読書三昧TVなどで骨休みした人も
あったかと思います。

 わたしはあまりテレビは見ないのですが、つい先日、テレビのニュースやワイド
ショーを見て、ある違和感…あまりにもひどい質の低下…を感じざるを得ません
でした。(先月末の民主党・小沢一郎幹事長に関する報道を例にあげてみます)

  小沢一郎氏「起訴相当」と議決 陸山会事件で検察審査会

  小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引事件で、東京
  第五検察審査会は27日、政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で告発された
  小沢氏を東京地検特捜部が不起訴(嫌疑不十分)とした処分について、「起訴
  相当」とする議決をし、公表した。

  特捜部は2月、小沢氏の元秘書で陸山会の事務担当者だった衆院議員・石川
  知裕被告ら3人を同法違反罪で起訴した。その一方で、小沢氏については
  「虚偽記載を具体的に指示、了承するなどした証拠が不十分で、共謀は認定
  できない」として不起訴にしていた。

  これに対して小沢氏を告発した東京都内の市民団体が「証拠の評価が国民
  目線とずれている」
として、「起訴相当」の議決を求めて審査会に審査を申し
  立てていた。
                          (2010/4/27 朝日新聞一部抜粋)

 すでに、あらゆるメディアで大々的に報道されていることですが、この検察審査会
は11名の全員一致で“起訴相当”と議決し、検察はなまぬるい、裁判で真実をあき
らかにしその上で判決を出すようにと、検察サイドに再捜査を促しました。

 検察審査会は、先般すでに、福知山線事故でのJR西日本最高幹部や明石歩道
橋事故
での警察幹部を強制起訴したことでその存在感を強烈に示しました。この
ことに対しては、マスメディアはもちろんのことTVコメンテーターも、検察審査会は
国民目線の存在であるとして全面的な賛意を表し、検察はJRや警察にもっと厳しく
あたるべきであると非難したことは記憶に新しいところです。

 ところが、わたしがたまたま見たテレビ番組(4/28TBS系列「スーパーモーニン
グ」)では、何と、コメンテーターが揃いも揃って、この検察審査会の結論と検察
審査会そのものを罵倒することに終始したのです。

 例えば、鳥越俊太郎氏は「検察審査会はプロの地検とは違って、小沢氏を絶対
権力者と決めつけたり、市民目線を強調するなど、極めて感情的である」
と述べ、
落合恵子氏は
「検察審査会は小沢さんのイメージだけで判断。マスコミが作り上げ
た世論と結びついたら非常に危険だ」
とコメントしました。他にも同じ趣旨を述べた
人もいます。

 あまりにもいい加減な発言に驚きを隠せません。見苦しきこと限りなしですが、
わたし達視聴者をあまりバカにしないでもらいたいものです。

 なぜならば、彼等は明石歩道橋事故で警察の責任を問うような時は検察審査会
を市民目線として持ち上げ、今回のような、自分が支持する権力者・小沢一郎氏の
責任を問うような時は、その存在さえも罵倒するという、完全に“ダブスタ”(ダブル
・スタンダード、二重基準)
に陥っています。

 彼等は完全にご都合主義者であり、イデオロギストです。自分に都合のいい時と
都合の悪い時の基準(スタンダード)を変え、自分のイデオロギーに合致した時と
反した時も基準を変えるという、まるで節操のない生き方に恥ずかしささえ感じて
いないようです。

 かつて、文芸批評家として著名な福田恆存氏は、日本人は、人の言説や行動を
判断する時、正義か不義か、損か得かというよりも“美しい生き方”“醜い生き方”
かという基準の方が、日本人の体質に合致し、分かりやすいと述べています。

 その観点から彼等の言動を判断すれば、まさしく“美”ではなく“醜”そのものと
言えるのではないでしょうか。醜い現象、醜い存在です。彼等の発言に日本人と
しての美しさを感ずることは全くないと言っても過言ではありません。もうすこし、
人間らしい、日本人らしい発言、コメントはできないものでしょうか。

 近年、テレビが政治の動向に大きな影響を与えているという意味で、「テレビ・
ポリテックス」(TV politics)の時代と言われるようになってきました。確かに、政治家
が競ってTV出演しようとしたり、ワイドショウや報道番組が、政治現象を多面的に
意識的に取り上げていることを見れば、そのように認めざるを得ません。

 かつて、社会評論家の大宅壮一氏が「テレビ時代・一億総評論家」を唱えました
が、やはり、テレビの社会的影響は非常に大きいものがあります。そうであるならば、
テレビ局は、国からの免許事業者としての立場に立ち、健全な社会を志向するのが
使命であり、また、コメンテーターも、偏向した、非人間的な発言は厳に慎み、健全
な国民としての発言をしなければなりません。

 その意味で、現在のTVコメンテーターが、自らは大きな社会的・政治的影響力を
有しているとの認識を持ち、謙虚に心をこめて発言しなければならないにもかか
わらず、現状が決してそうでないことに大きな問題があると指摘したいと思います。

 今、わが国が混迷の最中にありますが、そうであればあるほど、テレビコメン
テーターに“真の知性”を望みたいと思うのは、一人わたしだけではないでしょう。

 とはいうものの、現実は“八百屋で魚を求めるようなもの”でしょうか。

 それでも、一部には立派な方もおられるのは事実ですが…。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です

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コメント

1)  不倫・重婚生活を容認するTV取り巻き連中
・12/26や山路やらせ会見の直後、麻木にクイズ女王にさせている局の破廉恥感覚!
・鳥越俊太郎、小倉智昭,ピーコ、みのもんたなど「いまさら」とか「夫婦問題は放っとけ!」と大桃バッシングをかもした。
・「婚姻時期」を隠蔽でも一向、TV局と寄生芸能記者は一向取材放送しようとしない。仲間擁護と見られる。
(反面、外部の記者、コメンテーターの正しい指摘が埋もれている。例:ネット記者からの「ジャーナリストとしてどう論評するか?」とか尾木ママ先生の「偽善者は教育の大敵」など。)
 結果TV報道がいかに「破廉恥・堕落に馴れ合い」になっているかが分かる証拠となっている。

2)  1/13 ゲイツ・北沢会談では下のように米は普天間の移転について、日本の姿勢を尊重するといっているがメディア派も政府も一向に報道していないのは何か?
沖縄利権は分かるが、その前に報道使命において問題がある。
New York Times reported Gates-Kitazawa conference with headline "US will Defer to Japan on Moving Okinawa Base," stressing on the "conciliatory tone" of Gates. This is another example, among many, of how the Japanese government and media tend to exaggerate, or even make up the "US pressure" for building an additional US military base in Okinawa, to reinforce the image in the minds of people in Japan that it is necessary to build a new base in Okinawa in order to sustain the Japan-US alliance. It is their way to use the "US pressure" to justify the industry's profit from military-buildup, and to continue the discriminatory policy to impose most of the military base burden on Okinawans, as sacrifice for sustaining Anpo (Japan-US Security Treaty).


投稿: 憂国 | 2011年1月20日 (木) 10時13分

テレビのコメンテーターは、TV局からしゃべる内容を指示されているのではないでしょうか。
つまり自由な発言ではなく、台詞が決まっている芝居のような気がします。多分視聴率の為でしょう。
経済分析では、三橋貴明氏や、リチャード・クー氏、廣宮孝信氏などが正確な分析をしていますが、TVには殆ど出ません。嘘ばかり言っている森永や鳥越あたりと討論させてほしいと思っています。

投稿: 土本健司 | 2010年5月 7日 (金) 10時23分

◆ご説のとおり、一般的にダブルスタンダードはもっともけしからんことです。

◆当件について、コメンテーターおよび放送局の程度の低さが分かります。

投稿: 川口宏和 | 2010年5月 7日 (金) 08時33分

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