鳩山総理はなぜ短期政権だったか!…その深層を抉る
224回目のブログです。
鳩山総理が辞任し、新たな総理として菅直人氏が選出され、新政権が発足しま
した。菅首相は、いわゆる小沢色を排除した内閣、党幹部を作ろうと、目玉として
官房長官に仙谷氏、幹事長に枝野氏、そして人気議員の蓮舫女史を行政刷新
担当大臣に配置しています。
とにかく、何が何でも「参議院議員選挙」。鳩山・小沢両氏の辞任により、民主党
の人気は急回復したと報道されています。
たとえば、FNNと産経の合同世論調査(6/5・6)によれば、政党支持率で、民主
党は30.6%(12.6ポイントアップ)、自民党は16.5%(変わらず)、みんなの党は7.4%
(2.4ポイントダウン)となっており、民主党リーダー2人の表紙替えは大成功、狙い通り、
ウハウハだと思われます。
それにしても、人心の、一瞬による変わり様は、まさしく“女心と支持率”と言える
でしょう。菅氏が総理指名を受けたのが4日、調査が翌日と翌々日、これで、1週間
前と劇的に変わるとは、日本国民の政治意識は一体どうなっているのでしょうか。
まだ何も政策や姿勢を発表していないのですから。
ところで、鳩山総理は、輿望(よぼう・世間一般の人々から寄せられる信頼や期待)
を担って登場しましたが、わずか8ヶ月でむなしく退陣せざるを得なかった要因は何
だったのでしょうか。
鳩山総理は退任の辞で、「普天間問題」と「政治と金」をあげました。わたしは、
確かにその要素を否定するつもりは毛頭ありませんが、もっと深層のポイントを
指摘したいと思います。
それは、鳩山氏が日本のリーダーとして、「日本国」の歴史とそれに殉じた人々に
心からの深い敬意を払わなかったことです。日本の国に殉じた人々、その魂に
真摯に向き合わずしてどうして日本の歴史を創る大事(それが“政治”というもの
…ましてや宰相・総理大臣・首相です)に携わることができるでしょうか。
日本という国に殉じた魂に触れる所、それは“靖国神社”に他なりません。鳩山
氏は総理大臣として一度も“靖国”に参拝しませんでした。頭を静かに垂れなかった
のです。
これに対して、靖国の魂は、天上において、あるいは地の底において、悲しみを
たたえつつ、つとめて冷静に見守っていましたが、ことここに至り、短期政権として
幕を降ろさせたのではないでしょうか。まさしく“怨霊”として現世に無言の鉄槌を
下されたものと感得しなければなりません。
政治は、広大な天地(あめつち)のなかで、そして悠久の歴史の流れの中で行わ
れる“厳かなまつりごと”と言われているわけですから、靖国の魂を鎮めようとする
厳粛な精神を心の奥底に懐くことは政治家としての基本姿勢でなければなりません。
よ~く、ご覧ください。
わたしは、一昨年の当ブログで、「靖国参拝と政権の長さ」は比例することを述べ
ましたが、麻生・鳩山両総理を加えたデータをここに示します。
戦後歴代全総理(29人)の在任期間(平均)
靖国神社 参拝者12人 3年9ヶ月
〃 非参拝者17人 1年1ヶ月
中曽根総理以後(16人)の在任期間(平均)
靖国神社 参拝者 3人 4年3ヶ月
〃 非参拝者13人 1年2ヶ月
中曽根総理以後、靖国に参拝したのは橋本総理と小泉総理の併せて3人。
いずれも長期政権だという認識はありますが、これだけ参拝者と非参拝者との
差異が明確なことにあらためて驚きを隠せません。
考えてみれば、4年3ヶ月と1年2ヶ月の差ですから、3倍以上も違うわけです。
これは、単なる数字ではなく、目に見えない所の意思、即ち神の意思、あるいは
英霊の御心がそうさせているのではないでしょうか。そうであるとするならば、ある
意味で、粛然とせざるを得ません。
もちろんのこと、長期政権か短期政権かの要因は、複雑な要素がからみあった
ものと考えられますが、「国家を背負う」覚悟の強い意思が最も重要な要素だと考え
ます。それは、わが国の歴史への共感であり、先人の苦心への敬意を表明する
ことであり、つまりは靖国参拝というものに他なりません。
鳩山氏も結局参拝しませんでした。鳩山氏が、もしもこのブログを見ており、そして
自分の政治理想を実現するために長期政権を目指そうとする覚悟を持っていた
ならば、就任して直ちに靖国に参拝し、英霊に静かに頭を垂れるべきでした。
しかし、鳩山氏は英霊に感謝する気持ちを持っていなかったのですから仕方あり
ません。その結果、英霊の怒りに触れ、8ヶ月しかもたなかったのです。
安倍氏1年、福田氏1年、麻生氏1年、鳩山氏8ヶ月…いずれも、総理大臣に
就任してから一度も靖国参拝を行わず。
一方、中曽根氏4年11ヶ月、橋本氏2年7ヶ月、小泉氏5年5ヶ月の長期政権…
この3人は、いずれも靖国参拝を行っており、中曽根氏10回、橋本氏1回、小泉氏
5回となっています。
明々白々の事実!…これをみなさんどう考えますか。
さて、新総理となった菅直人氏はどのように振舞うでしょうか。菅総理は、過去に
おいて、国旗・国歌法案にも反対し、靖国神社にも参拝したことはありませんので、
おそらくは、たとえ総理大臣になっても参拝はしないものと思われます。
が、しかし、菅総理はおかしなことを行う人でもあるのです。さる4月22日、米国
アーリントン墓地を訪れ無名戦士の墓に参拝したのです。米国アーリントン墓地は、
その伝統と名誉の点から考えると、わが国では「靖国神社」に相当するでしょう。
あれだけ靖国を軽視、蔑視、無視してきた菅総理が外国では戦没者の墓に平然と
参拝するとはどのような神経の持ち主なのでしょうか。
おそらく、彼、菅総理は、外国(中国・アメリカ・北朝鮮・韓国など)崇拝者であり、
日本蔑視者だと思われます。日本国民、日本の祖先、日本の歴史、日本の文化を
蔑んでいるのでしょう。そうでなければ、アーリントン墓地に参拝する前に靖国神社
に参拝するのが自然ではないでしょうか。
いずれにせよ、菅総理には靖国神社に参拝することをお薦めします。
総理の靖国参拝と政権の長さが完全に比例していることは確かな事実であり、
そのことをあらためて厳粛に認識しなければなりません。その意味では、国会議員
がすべて靖国に参拝すべきであることは言うまでもないでしょう。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
※(この見方を“なるほどそうか!”と思われた方にお願いです)
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次回も
時事エッセー
です
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コメント
政権期間と靖国参拝の関係には気が付かなかったが、自国の歴史に誇りを持てない総理が長続きする筈が無いのは頷ける。安部信三が参拝しなかったのは知らなかったが、参拝する積もりは有ったに違いない。ただ彼はお坊ちゃま過ぎて、政治の荒波を乗り切れなかったのだ。どんなに志は高くとも二世はヤメテンカー。です。
投稿: 水谷泰正 | 2010年6月11日 (金) 14時48分