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2010年7月16日 (金)

「民主党無謬論」は危険だ!

 229回目のブログです。

 今年の梅雨は例年と異なり、降ったり止んだりは同じであっても、降る時は大粒
の雨が急に天から降り注ぎ、まるで通り雨が繰り返されているような感じがします。
そのなかで日本列島の各地に自然災害が頻発しており、自然の脅威に関心を
寄さざるを得ない今日このごろです。

 この天の荒れがそのまま地に現れ、今回の参議院議員選挙の結果につながって
きました。民主党は大敗、自民党は辛くも勝利、多党分裂のまま、これから合従
連衡
(がっしょうれんこう・中国戦国時代の外交政策・その時々の状況に応じて
いくつかの勢力が結び合うこと)の駈け引きに突入するのは間違いありません。

 さて、今回の参議院議員選挙で民主党はなぜ大敗したのでしょうか。マスメディア
はその敗因を、民主党菅総理の「消費税10%」の訴えかけが国民に受けられなか
ったことであると結論づけています。

 はたしてそうなのでしょうか。わたしはそうではなく、菅総理を筆頭に、民主党
幹部が揃いも揃って“驕り”の体質を、与党になっても、払拭できなかったことであると
考えています。

  落選の千葉法相、民主代表選までは続投

  仙谷官房長官は12日午前の記者会見で、今回の参院選で落選した千葉法相
  の処遇について「9月中には(民主党)代表選があり、参議院の執行体制も
  新しく作られることになる。行政の継続性の観点から続けていただくのが
  望ましいのではないか」と述べ、7月末に参院議員を失職した後も、代表選
  までは法相として続投させる考えを表明した。
                            (2010/7/12 読売新聞一部抜粋)

 えっ、 これ、まさか冗談でしょう!…と思いましたが、事実のようです。千葉女史
は一応辞退のポーズを示しましたが、菅総理の要請に応じ、民間人として法務大臣
をそのまま務めると述べました。異常異様。新大臣を選びたくないのであれば、
菅首相か他の大臣が兼任すればいいだけの話なのではないでしょうか。

 選挙で「NO!」を突きつけられ、落選した人がそのまま居座るとは、国民の正式
な意志(選挙結果)に反することであり、このことを理解できないのは、政治家として
の感度が鈍く、民意に不感症になっていると言っても言い過ぎではありません。

 菅総理は(したがって民主党は)、議会制民主主義をどのように考えているので
しょうか。菅氏はかつて、政治は入り口だけ民主主義の形式をとればよく、権力を
握れば独裁的に処していきたいと述べていますから、左翼的独裁主義を理想として
いるようです。ということは、菅氏は真の議会制民主主義者ではないことを意味して
います。

 したがって、落選した千葉法相を続投させることに何の違和感も持っていない
のでしょう。しかしながら、わたしは、このような行為が議会制民主主義の形骸化に
つながることに危惧を覚えます。

 議会制民主主義の形骸化だけではありません。落選者が居座るとは、往生際が
悪いと言うべきであり、まさしく「精神の堕落」「精神の弛緩」そのものでしょう。総理
大臣や法務大臣は、何と言っても国家の大いなる藩屏であり、みずからの生き様
を国民に示す立場ですが、まるで逆、国民に精神の堕落と弛緩をすすめるようでは、
それこそ、現代のカリカチュア(戯画・政治社会問題を扱った風刺画)ではないで
しょうか。

 この落選法相の続投(いわゆる居座り)に関して、マスメディアは一部を除いて
ほとんど問題にせず、彼等はこの問題よりも、連立の組み直し、小沢・反小沢、
代表選などの政局に関心があり、そのことを集中的に連日報道しています。これ
では、マスメディアも、鈍感、不感症、筋違いと言わざるを得ません。議会制民主
主義の危機が眼前に迫っているにもかかわらず、この体たらく、メディアの責任も
大きい
と思います。

 さて、菅総理を筆頭にした民主党がなぜこのような判断を下すのかについて考え
てみたいと思います。

 わたしは、民主党の国会議員は、左派も右派も、左翼も中道も、リベラルも保守も、
自らを『無謬』(むびゅう・理論や判断にまちがいがないこと)の存在とみているように
思えてなりません。

 無謬…理論や判断にまちがいがないこと。彼等民主党は、自分たちは決して
間違いを起こさないし、起こしたことはないという訳ですから、何ともはや、独善性
に溢れています。こういう感性の持ち主ですから、落選した千葉法相を続投させると
いう判断は正しいと考えているのです。(わたし達一般国民、なかでも民間企業人
には理解を越える考え方というべきでしょう)

 無謬性を主張する世界…これまでは官僚であり、行政といわれてきましたが、
時代の進展のなかで徐々に是正されるようになってきました。人間や組織は無謬
なんて決してあり得ないことは、世界のあらゆる古典であきらかにされているでは
ないですか。それにもかかわらず、この複雑化する現代に、あろうことか、政治家
が割って入ってきたのです。

 その根拠を一部示しましょう。わかりやすく表現します。

   落選法相の続投       (上記の通り)
   無駄20兆円捻出公約   不履行にもかかわらず悪びれず
   ダム中止公約          〃
   高速道路無料化         〃
   子ども手当          借金で実現するも悪びれず
   沖縄基地移転        友愛夢想公言を実現できず
   郵便貯金枠         公約500万円を2000万円に引上げ
   マニフェスト不記載事項  実現に必死の工作
   その他

 これら、普通の国民ならば、素直に謝り、不実を詫び、姿勢を正し、今後の理解
を求めるのですが、民主党は決して“間違っていた、ごめんなさい、だが理解して
いただけませんか、責任を取りますから”とは言わないのです。

 なぜそうなのでしょうか。これは、おそらく多少左翼的DNA(デオキシリボ核酸・
遺伝子)を奥底に有しているからではないかと思われます。いわゆる左翼は独裁
とか集団指導体制を志向し、中央絶対、TOP層無謬を当然としますから、その傾向
を少なからず残しているのではないでしょうか。そう考えるより他の理由が見つかり
ません。

 しかし、それでは世の中は良くなりません。民主党はそれなりに存在価値があり、
なかには心ある人もいるでしょうが、自らを無謬だなどと思わず、国家・国民のため
に、素直に、真摯に、政治の道を歩んでいくことを望みたいものです。

 無謬論は驕りにつながります

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です

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