朝日新聞よ“日本(にっぽん)”の新聞になれ!
238回目のブログです。
漸く朝晩が多少涼しくなり、何となくホッとした気持ちになりますが、それでも
日中は暑く、ほんとうにボーとしてしまいそうです。この日中は「お昼」のことですが、
政治の日中(日本と中国の関係)は更に暑さも暑し、理不尽なことだらけで狂いそう
な状況です。
3日前の14日、民主党代表に菅氏が選ばれましたが、小沢、菅の両氏が2週間
の永きにわたる代表選挙にうつつを抜かしている間、中国(中華人民共和国)の
漁船が、尖閣諸島沖において、わが国の巡視船に衝突、わが国が中国漁船の
船長を逮捕するという重大事態が生じていました。
菅内閣は、それなりの対応をしていますが、わが国の一部マスメディアがとんでも
ない記事を掲載していることが分りました。
■ 中国漁船船長逮捕へ 尖閣沖 巡視船に衝突容疑
(リード)日本が領有を主張する尖閣諸島・久場島付近の東シナ海で7日午前、
中国のトロール漁船が石垣海上本部所属の巡視船2隻に相次いで接触した。
第11管区海上保安本部(那覇市)は同日夜、停船命令に従わずに衝突させる
などしたとして、漁船の船長について、公務執行妨害の疑いで逮捕状を請求
した。
(平成22年9月8日 朝日新聞朝刊1面 一部抜粋)
驚愕(非常な驚き)! 尖閣諸島はわが国の領土ではなく、わが国が領有を、
単に“主張”しているに過ぎないというのが、朝日新聞の見解とは。同じ日の夕刊
でも同様の表現をしていますから単なる間違いだったということではありません。
もうはっきり確信犯と言えるでしょう。朝日新聞は日本に愛情を持ち、日本の国益
を守る、日本の新聞社ではないのでしょうか。
■ 尖閣―争いの海にせぬ知恵を
尖閣諸島は、日本が領土と定めて実効支配しているが、中国も主権を訴える
敏感なところだ。それだけに、双方とも今回の事件には冷静に対処すること
が大切だ。
真相の解明は捜査を待つとして、ここは国民感情の対立が新たな対立を招く
ことは避けねばならない。
話し合いで対処するしかない。共に誤解や疑心を招くような言動は厳に慎む
べきだ。
このような事件を繰り返さず、平和な海を維持するために、日中は協働すべ
きだ。
(平成22年9月9日 朝日新聞 社説一部抜粋)
実効支配を認めることは、ここが紛争地域だと認めることと同じ意味になり、政府
見解と全く異なります。それにしても朝日新聞らしい社説ですね。例によって
「冷静に」「話し合い」「平和」「協働」…マシュマロのようなソフトで甘~い言葉のオン
パレード。厳しい国際政治はそんなに柔らかく甘いものか、まるで民主党鳩山
前首相の「友愛」ムードそのもの…もう、アホらしくて見ておれません。中国が、
軍事力を強烈に膨張させ、時には平和的に、時にはヤクザまがいに恫喝し、硬軟
交えた軍事外交戦略を駆使しつつ、わが国の権益をむしり取ろうとしているのが
現実ではないか。嗚呼…!
かつて、朝日は、単に言葉が甘いだけでなく、わが国固有の領土「竹島」を、友情
の証として、韓国に譲渡してはどうかという主張をしたことがあります。
■ 竹島と独島 これを「友情島」に…の夢想
日本は周辺国と摩擦ばかりを抱えている。中国との間では首相の靖国神社
参拝がノドに刺さったトゲだし、尖閣諸島や排他的経済水域の争いも厄介だ。
領土争いなら、北方四島がロシアに奪われたまま交渉は一向に進まない。
そこに竹島だ。あっちもこっちも、何とまあ「戦線」の広いことか。
そこで思うのは、せめて日韓をがっちり固められないかということだ。
例えば竹島を日韓の共同管理にできればいいが、韓国が応じるとは思えない。
ならば、いっそのこと島を譲ってしまったら、と夢想する。
見返りに韓国はこの英断をたたえ、島を「友情島」と呼ぶ。 島を放棄と
言えば「国賊」批判が目に浮かぶが、いくら威勢がよくても戦争できるわけ
でなく、島を取り返せる見込みはない。もともと漁業のほかに価値が乏しい
無人島だ。元住民が返還を悲願とする北方四島や、戦略価値が高い尖閣諸島
とは違う。
(2005/3/27 朝日新聞 論説主幹 若宮啓文「風考計」より抜粋)
マスコミの中のマスコミと自称する朝日の論説主幹が主張することですから、こと
がことですが、それにしても朝日も落ちたものです。若宮氏は、自分の言葉が竹島
奪還を目指している島根の人たちをいたく傷つけていることや、日本人の心を高み
からいたぶっていることがわからないのでしょうか。日本人として許せない卑劣極まり
ない記事と言っても言い過ぎではありません。
さて、国家を構成する3要素は次の3つです(…中学生の時学習したこと)
① 主権(独立の権利)
② 国民(生命・安全・財産)
③ 領域(領土・領海・領空)
今、わが国が何かガタガタしているなと感じていると思いますが、それは、つき
つめれば、国を構成する3つの要素が危うい状態になっていることを意味して
います。
主権については、外国人参政権付与法案が法制化されようとしていますし、国民
の生命・安全・財産に対する危惧は高まるばかりであり、領土・領海は、今問題と
なっているものだけで、次のような項目を指摘できます。
① 尖閣諸島 中国が自国領土を主張、海軍力をバックに押し寄せる
② 竹島 韓国が独島と称し、李承晩ライン設定以来実効支配中
③ 北方領土 ロシアに60年以上占領されたまま
④ 沖の鳥島 中国が日本の領土を否定(領土でなく海洋であると主張)
⑤ ガス田 中国が日中中間線を越えてガスを吸い取り
⑥ 沖縄 中国が「琉球は歴史上中華文化圏だった」と主張
このような状況にもかかわらず、民主党は“東シナ海を友愛の海に”などという
寝ぼけたことを言い、それを朝日新聞は強力にサポートするという体たらくです。
朝日は、資本主義の国家は悪であり、権力も悪であるとの思想集団ですから、
必然的に、わが国の管理体制が弱体化することは善であると考えており、その
かわり、市民が力(権力)を握ってほしいとも切望しているのです。
余談ですが、今回の民主党代表選において、朝日が菅氏を積極的に支援(社説
や紙面構成などで)、扇動した理由がこれです。菅氏は市民運動出身者で左翼です
から、反国家、反企業、市民重視、朝日にピッタリなんですね。
朝日は、自由民主主義体制のもとの資本主義経済である「日本という国家」には
非をならし、一党独裁体制のもとの市場経済をすすめている「中国という国家」には
崇敬の念を持ち、場合によっては三跪九拝する、という反日、自虐心の溢れた精神
構造の持ち主です。
したがって、朝日は、日ごろより、親中(しんちゅう・中国に親しくしてもらうこと)、
媚中(びちゅう・中国にこびること)、跪中(きちゅう・中国にひざまずくこと)ですから、
中国の尖閣諸島への無法な振舞いと発言に、オタオタし、話し合いをと主張する
ばかりです。
おそらく、いずれは、竹島と同じく、尖閣諸島を中国に譲渡し“これを友情の海に”
と夢想するに違いありません。
はたしてこれでいいのでしょうか。朝日新聞は日本の新聞であり、中国や朝鮮
(北・韓国)の新聞ではないはずです。どうして、わが国家の3要素(主権・国民・
領域)を大切にしないのですか。中学生の時習ったことを忘れたのですか。
それとも、国家は無用のものというのであれば、中国にもその旨を主張すべき
ではないでしょうか。そして国連を最重要と考えるならば(もちろん、とんでもない
お笑い種ですが)どうして小沢氏を支援しなかったのでしょうか。矛盾だらけだと
思わざるを得ません。
それにしても、もう、素直になりませんか。もう、イデオロギーを卒業しませんか。
わが国は今、大きな困難に遭遇しており、今までとは違って、マスメディアの力も
大切になってきていることを認識しなければなりません。
朝日新聞よ“日本(にっぽん)”の新聞になれ!
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です。
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