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2011年2月25日 (金)

卒業式…「蛍の光」に学ぶ!

261回目のブログです。

    “ 春霞 立つや遅きと 山川の 岩間をくぐる 音聞ゆなり ”
                 
      (和泉式部・平安時代の歌人)

 春の霞が立つのが遅いと言わんばかりに、その春霞が立った途端に、谷川の水が岩の間をくぐっていくさわやかな音が聞こえてきます。ほんとうに春がきましたね。…という意味のこの和歌は、谷川の春のさわやかな情景が鮮やかに目の前に浮かんでくるようで、和泉式部の絶唱ではないでしょうか。

 春と言えば卒業式。もう終わった学校、学園もありますが、これからのところも多いでしょう。卒業式と言えば、体育館や講堂、国旗・日の丸、卒業証書などが目につきますが、最も記憶に残るのは全員で合唱する卒業歌だと思われます。

 つい先日の日曜日の朝、テレビで『題名のない音楽会』(テレビ朝日系列)を観ましたが、この番組は昭和39年から続いている「世界一長寿のクラシック音楽番組」として著名です。テレビでは珍しい極めて良質の番組であり、これを社会貢献活動の一端として提供している「出光興産」の姿勢には頭が下がります。まさに企業の中の企業と言っても決して言い過ぎではないでしょう。

 この番組(司会者は世界的に著名な指揮者・佐渡裕氏)で、最近の「卒業式の定番曲」ベスト10が発表され、演奏、合唱されたのですが、なかなか興味ある曲ばかりでした。 みなさんは、最近の卒業式での曲はどんなものか、ご存じでしょうか。

1位 「仰げば尊し」(文部省唱歌)
2位 「蛍の光」(小学校唱歌)
3位 「旅立ちの日に」(小嶋登校長作詞・坂本浩美作曲)
4位 「大地讃頌」(合唱曲、大木惇夫作詞・佐藤真作曲)
5位 「巣立ちの歌」(合唱曲、村野四郎作詞・岩岡三郎作曲)
6位 「贈る言葉」(海援隊)
7位 「旅立ちの歌」(和田あきこ)
8位 「翼をください」(赤い鳥)
9位 「思い出いっぱい」(H2O)
10位「乾杯」(長淵剛)

 10位から6位までの歌は一般のPOPSですが、これ以外には「さくら」(森山直太郎)「卒業」(尾崎豊)「桜」(コブクロ)などの人気あるJ-POPを卒業式で歌うのが最近増えてきているようです。

 5位から1位までの歌は、さすがに卒業式向けの曲ですが、特に3位の「旅立ちの日に」を作詞した方が校長先生だということは驚きです。小嶋さんは埼玉県の中学校の校長をされていたのですが、当時、荒れていた学校を立て直したいという切実な願いを込めて作詞されたというエピソードには感動しました。その熱い思いが全国の学校でひろく歌われるようになったものだと思います。

 とはいうものの、1位の「仰げば尊し」2位の「蛍の光」は息の長い存在であることに驚きを隠せません。現在もなおこのような曲が日本人の心にしみ込んでいるのは“唱歌”の持つ魅力に他ならないのではないでしょうか。

 唱歌は、わたしなども時折耳にしますが、懐かしい自然、あたたかい心、おだやかな人情を思い起こさせ、自分自身に凛とした清澄な気分をよび覚ますとともに、何となく心から和やかな気持ちにさせてくれます。

 ところで、みなさんは『蛍の光』の歌詞が4番まであることをご存じでしょうか。普通は1番と2番しか歌いませんが、今、肝心なのは3番と4番です。じっくりご覧ください。

  唱歌『蛍の光』 <明治14年(1881)小学唱歌集初編>

(1)蛍の光、窓の雪、
書(ふみ)読む月日、重ねつゝ、
何時しか年も、すぎの戸を、
開けてぞ今朝は、別れ行く。

(2)止まるも行くも、限りとて、
互いに思う、千萬の、
心の端を、一言に、
幸くと許り、歌うなり。

(3)筑紫の極み、陸の奥、
海山遠く、隔つとも、
その眞心は、隔て無く、
一つに尽くせ、国の為。

(4)千島の奥も、沖縄も、
八洲の内の、守りなり

至らん国に、勲しく、
努めよ我が背、恙無く。

 唱歌、そのなかでも「蛍の光」は素晴らしい歌です。3番と4番は、遠く離れ離れになろうとも、また、それがたとえ辺境の地であろうとも、国のために心をひとつにしてそれぞれの役割を果そうという意味ですから、明治の先達が、苦心に苦心を重ねて国造りを目指した心意気、立国の志を強く感じます。

 また、万葉集に防人の歌が収められていることからみても、わが国は、太古から国土防衛に心血を注いできた歴史を有します。万葉集には、遠い関東から九州へ赴いた防人たちの、家族への思いが切々と歌われており、その防人の国家防衛への真情を汲み取ることが歴史に学ぶということでしょう。

 今、「蛍の光」の歌詞にある、千島の奥や沖縄などは十分守り切れているでしょうか。尖閣は中国から狙われ風前のともしび、千島はロシアに略奪占領され続け、竹島も韓国に略取されたままになっているのが現実です。

 わたし達は明治の国造りの心意気、立国の志を取り戻し、国土防衛に力を尽くす必要があります。その意味で「蛍の光」は心の底から4番まで歌わなければなりません。いかがでしょうか。

 それにしても「仰げば尊し」や「蛍の光」は素晴らしい歌であり、いつまでも歌い続けていきたいものです。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です

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