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2011年6月24日 (金)

“地位”こそわが命…菅首相に学ぶ!

 278回目のブログです。

     紫陽花(あじさい) 白 居易
  何年植向仙檀上(いずれの年にか仙壇の上に植えたる)
  早晩移栽到梵家(早晩移しうえて梵家に到れる)
  雖在人間人不識(じんかんに在りといえども人識らず)
  与君名作紫陽花(君のために名づけて紫陽花となす)

 この花はいつ仙境に植えられたのだろうか。また、この花はいつ寺院に移植されたのだろうか。今は、人間社会にある花なのに誰一人としてその名を知らない。それでは、私がその花のために「紫陽花」と名付けてやろうではないか…。

 梅雨の鬱陶しい気分を払い除け、わたし達の心を癒してくれる、この季節の女王花と言えば、言うまでもなく「紫陽花」(あじさい)です。今や盛りと色とりどりに咲き誇っていますが、青白色から薄紅色、藍色へと七変化するさまは、誠に自然の妙と言えるかも知れません。

 紫陽花の花言葉は「移り気」「高慢」ですが、この花言葉にピッタリなのはわが菅首相の態度、姿勢ではないでしょうか。次から次へと「新しいテーマを繰り出す移り気」と「被災者や国民への高慢な態度」はこれも、なかなか言いえて妙と思います。

 さて、大震災から100日以上も経ちましたが、今頃やっと「東日本大震災復興基本法」が成立しました(阪神淡路大震災では30日でできたにもかかわらず)。何というノロマ、やる気のなさ、不誠実、能力の欠如か!

 マスコミのほとんどは、TVも新聞も、壊れたテープコーダーのように、災害の復旧・復興策が立案、実施されない要因に、衆参のねじれがあり、野党(自民党・公明党・みんなの党など)が抵抗するからであり、野党の責任の方が大きいとの論を張っていますが、これは大間違いです。

そもそも、行政の政策遂行は政府・与党の責任であり、野党の責任ではありません。外交においてさえ、中国や南北朝鮮やロシアには卑屈に対処しているのですから、内政においては、それ以上に土下座に近い妥協や合意を見出すのは、与党として、当然の責務と言わねばならないのではないでしょうか。

 それにしても、菅首相の「首相」という地位、権力への執着心は、人並み外れているというより桁外れであり、この点だけにおいては、過去歴代の首相を大きく凌駕しています。自党、野党、国民からどんなに疎まれようとも、どんなにバカ扱いされようとも、どんなに蔑まれようとも、ここまで地位に恋々とするには、彼が持つ体質と計算があると考えます。それをまとめてみましょう。

 国会内閣制(市民サヨク主義学者松下圭一教授の言葉・菅氏は松下教授の信奉者)というドグマ(独断的な説・教条)にもとづき、衆議院選挙で多数派となった与党は、任期中の4年間は国民から白紙委任を受けたと判断し、その代表である総理は、内閣を私物化し、独裁者として勝手にふるまってよい。

  したがって、総理大臣という地位は、政策を実行しようがしまいが、それだけで、独裁者として居心地がいいものだ。

  価値観は次の通りである(市民サヨク主義)

    ◎ 自分(⇒菅首相・独裁者)
     市民(日本国民ではなく、日本に住む人や他国の人)
    × 国民(日本国を意識した人)

  国民が、自分が首相の地位にあることに反対であっても、自分の心のなかにある市民(という仮想のイメージ)は支持しているはずだ。

  自分の政治信条は、国民(一般国民・被災者)のための政治ではなく、イデオロギー上の市民のための政治であり、被災者救済や復旧、復興の遅れなどは大したことではない。

  首相は「辞める」と言わない限り引きずり下ろすことはできないよ。(内閣不信任案が可決しない限り)

 最後の⑥は、まさに政治家よ、国民よ「ざまあみろ!」と言っているように聞こえます。菅首相は「一定のメドが立つまでは総理大臣を辞めない」と何度も力説していますから、辞める合意があったとする、前首相の鳩山氏らは菅氏のペテンにまんまと一杯食わされたわけであり、騙された政治家の性善説only、人のよさにはあきれてものも言えません。善い悪いではなく、菅氏の勝ちです。……ベンキョウになります。

 いわゆる退陣を示唆したとされる「菅・鳩山合意文書」なる文書は、日付なし、署名なし、期限なしであり、ビジネス経験者ならば、噴飯ものであり、単なる私的なメモに過ぎないことは常識中の常識でしょう。菅氏の勝ちです。……ベンキョウになります。

 要するに、菅首相はサヨクであることを理解しなければなりません。サヨクの特徴は「権力」と言うものに異常にこだわり、権力を攻撃することには知力を尽くし、嘘もハッタリも当たり前、時には拷問、虐殺に至ることは浅間山荘事件で証明されています。

 また一方、一旦権力を掌握したならば、権力こそ一番。二、三、四がなくて、遠くに辛うじて市民があることは、今回の菅首相辞任騒動(ただし菅氏は辞任騒動とはみなさず)で明白です。菅首相は辞めるつもりはさらさらなく、任期一杯まで務めるか、解散権を行使するか、あるいは萬やむを得ず野垂れ死にするかではないでしょうか。

 これは、それが善い悪いということではなく、サヨク心情の持ち主は、愚民意識(国民を愚民として見下すこと)により国民のことなどまったく眼中にはなく、権力(政治権力・力・暴力)に異常に執着するとされていますから、まさしく今回の菅氏がズバリです。……ベンキョウになります。

 それにしても、わたし達一般国民は、菅首相の往生際の悪さには、理解に苦しむところですが、すべての組織において、そのトップの出処進退が肝要であることは言うまでもありません。

 菅首相が、たとえ国民からその往生際の悪さを指弾されようとも、何らの痛痒も感じていないのは、ひょっとすると、日本人的DNAを持ち合わせていないお方かなとも思えてなりません。菅氏の心情には、わが国のひとつの伝統的感覚である「無常」(一切は無常であるとする見方)は全くなく「無情」(精神や感情などの心の働きがないこと・思いやりのないこと)が横溢しているのではないでしょうか。

 そうだからこそ、首相という地位にしがみつくのではないかと考えられます。彼は、若いころから「政治は闘争である」ということを知っており、理想は、日々闘争に明け暮れ、最高地位にしがみつくことであり、国民のための政治などは眼中にないのです。国民も、マスコミも良いようにあしらわれているのではないでしょうか(もっとも、マスコミもリベラル市民主義者が多いですから、国民の観点に立てば、同罪と言えば同罪です)。……ベンキョウになります。

 とは言うものの、もう、反国民、非日本的、反美学、こんな汚いベンキョウは遠慮します。

何はともあれ、日本人ならば、出処進退の美学を求めたいと思います。元首相の小泉純一郎氏が首相退陣の際引用した、歴史上有名な和歌でもあります。

  散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ
           (細川ガラシャ夫人・辞世の句・慶長5年)

 花も花なれ人も人なれ…いい辞世の句ですね。花も人も散りどきを心得てこそ美しいのだという意味ですが、ガラシャ夫人は本当に潔い人だったと思います。

 総理大臣の双肩には、国家と国民が重くのしかかっています。菅首相には権力維持のための複雑方程式が体質的にお似合いなのでしょうが、国民はよくみています。「真実はいつもシンプルだ」ということを。

“ 花も花なれ 人も人なれ ”

 最後に、わが国屈指の碩学の言葉をご紹介しましょう。

 天下の患いは、小人を宰相にするより大はない。小人に国家を為(おさ)めしむれば、災害並び至る…”
 (陽明学者・安岡正篤先生・昭和7年挨拶文一部)
 (終戦の詔書に関わり、「平成」年号の名づけ親と言われる)

みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です

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コメント

菅首相が素直に辞めない3つの理由―【私の論評】マスコミもう終了しました!!

ブログ名:「Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理」

こんにちは。マスコミは、菅首相の退陣がはやいことを予測しているようですが、そんなことはありません。菅さんは、総理大臣の席を温めるためには、どのような姑息な手でも使うと思います。それどころか、権力掌握に関しては、誰も想像にも及ばないような深慮遠謀を巡らしているかもしれません。だから、先の内閣不信任案に対しても、うまくすり抜けることができたのであり、この点では菅さんをあなどってはいけないと思います。マスコミ特に日本の大手メディアは、随分前から、完全劣化しており、経済・社会・安全保障に関しては、まともな報道もできず、信用がおけないメディアになっています。菅さんの本質も見抜けず、よって短期の政局も見抜けないありさまではもう、日本の新聞、テレビなどのメディアは、その使命を終えたといって良いと思います。詳細は、是非私のブログを御覧になってください。

投稿: yutakarlson | 2011年6月24日 (金) 10時52分

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