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2011年7月 1日 (金)

“狂ったマスコミ”…若人をスポイルするなかれ!

 279回目のブログです。

  “ 海ならず 湛へる水の底までに 清き心は 月ぞ照らさん ”
(菅原道真・すがわらのみちざね)

 海どころでなく、さらに深く満ちている水の底までも、清いというほどに清い私の心は、天の月こそが照らしてみてくれるのであろうか…。

 これは、平安時代屈指の大漢学者であり、政治家として活躍した菅原道真が、讒言(ざんげん)により大宰府(だざいふ・九州地方行政機関)に流されて詠んだ歌ですが、自らの潔白を、天に恥じない自負として慰めたものでしょう。

 この菅原道真の誠実な心は、現代のわが国のリーダーである政治家、マスコミ、官僚、企業経営者などに、強く抱かれていなければなりませんが、遺憾ながら、現実はその真逆であり、世の中が“不実の心”に満ち溢れていることは、まことに残念と言わねばなりません。

そのことを象徴しているのがマスコミであり、その代表が、かの、「朝日新聞」です。

  君が代判決―判事の声に耳を澄ます

公立学校の卒業式などで教員を起立させ、君が代斉唱を命じることは、思想・良心の自由を保障した憲法に違反するか。この問題をめぐり、最高裁の三つの小法廷が相次いで判決を言い渡した。小法廷の審理には加わらない長官を除く計14人の裁判官の見解が出そろった。

うち12人が命令は合憲と判断した。これに対し「精神的自由権に関する問題を、一般人の視点からのみ考えることは相当でない」などと、反対意見を明らかにしたのは2人だった。学説の多くが違憲説をとるなか、民主主義社会の基盤である基本的人権の重みを、憲法の番人はどうとらえているのか。疑問と懸念を残す結果となった。

一方で注目すべきは、すべての小法廷が「命令は、思想・良心の自由の間接的な制約となる面がある」と指摘したことだ。ぎりぎりのところでの合憲判断だったことをうかがわせる。

反対意見を書いたもう一人の判事は「処分は慎重であるべきで、命令に違反したからといって直ちに処分すれば裁量権の乱用が問われ得る」と述べ、岡部喜代子判事は命令は合憲としつつ「処分の程度や影響などによっては裁量権の逸脱・乱用になる」と警告した。

大阪府の橋下徹知事は、起立斉唱命令に複数回違反した者を免職とする条例の制定を唱えている。合憲という多数意見の結論だけでなく、最高裁が発したメッセージの全体を受け止めて行動してほしい。それは他の首長や教育関係者も同様である。

(平成23628日 朝日新聞社説一部抜粋)

 例によって、朝日らしい書き方となっています。のらりくらり、決して直截的な言い方は行わず、オブラートに包んだようないわゆるソフトタッチで自社の思想「ソフトサヨク・親中親朝鮮・反日自虐・共和制・既得利権守旧」を、読者(日本の市民)に深く浸透させようと日夜努めていることがわかります。

 上の社説をわかりやすく整理すれば次のようになります。

最高裁で君が代斉唱起立命令が合憲12名、違憲2名で「一応合憲」。
合憲には疑問と懸念がある。
これは、ぎりぎりの合憲である。
2名の少数反対意見に真実と正義があるのではないか。
合憲は裁量権の乱用につながる。
大阪府橋下知事は最高裁の反対意見に従うべきだ。

 みなさんはどう思われますか。こんなふざけた議論があるのでしょうか。800万部の読者をかかえる朝日がこのような社説でデタラメなことを述べるとは開いた口が塞がりません。簡単に反論してみましょう。

  最高裁の結論は合憲であり、多数決で決まったことである。12:2の圧倒的多数で合憲となったにもかかわらず、何を持って「ぎりぎりの」合憲というのか。小学1年生でもわかる算数の問題だ

  少数意見の方に正義があり、それに従えというのは、裁判制度を根本から否定する反民主主義者ではないか。これで朝日が民主主義否定論者であることは明白。

  この社説は「判事の声に耳を澄ます」となっているが、朝日は、反対意見にはすべて耳を澄ましているにもかかわらず、賛成意見には全く耳を傾けていない。左の耳は小さな声が聞こえても、右の耳は大きな声でも聞こえないという現象なので、朝日は、精神的に健常者ではなく、身体障碍者だと認定せざるを得ず、まことに気の毒なマスコミ集団だと心より同情します

  朝日は、大阪府で目に余る振舞をする教員(≠教師)をたしなめるのではなく、それを正そうとする橋下知事に文句をつけているのは、筋が違うのではないか。

  この社説には「君が代」となっているが、正しくは「国歌」なのである。朝日をはじめとする多くのマスコミは「国歌・国旗」を、何を考えてか「君が代・日の丸」と表現し、君が代と日の丸に、さも大問題があるような印象付けをおこなっているのは問題であろう。

 国歌や国旗に対して敬意を表さなければならないのは、世界共通の常識であり、基本的マナーでもあります。朝日新聞のような有力なマスコミが国歌や国旗を軽視、蔑視してもよいとする論は、これから世界に羽ばたいていかなければならない若者をミスリード、スポイルすることはあっても、育てることにはなりません。

 国歌・国旗を軽視、蔑視する教育を受けているわが国の若者に関して、その問題点を指摘する具体的な例がインターネット上でみつかりましたので引用します。

高校生日韓交流試合

大阪のある高校のエピソードなんだが……
その高校は日教組の力が強かったんだよ。
また、韓国との交流にも熱心で、韓国の高校と姉妹校になったりもしていた。ある時、韓国の高校がスポーツの交流試合のために日本にやってきたんだ。韓国のチームは、「国際試合なのだから、試合前に国歌を流そう」と言って韓国の国歌のテープを手渡した。

その高校では「国歌演奏の際に立ち上がる必要なんてない」と普段から教育していたものだから、韓国の国歌演奏で生徒は一人も立たなかった。国歌演奏中に横を向いている日本の生徒を見て、韓国側は不快に感じてた様だが、その時点ではまだトラブルにまではなっていなかった。

そして夜の交流パーティで、韓国のチームは国旗の掲揚を要求して、持参した大極旗を手渡した。その高校では「国旗の掲揚は良くないこと」と普段から教育していたものだから、生徒はその国旗を司会席の後ろに洗濯物のようにぞんざいに吊るした。

それで韓国のチームがキレた
昼間の国歌演奏でも敬意を払わなかったし、お前らは喧嘩を売っているのかと韓国語でまくし立てたんだよ。

怒鳴られた生徒は意味が分からず、「これは、掲揚したりしてはいけないと教えられていた国旗を掲揚したから怒っているに違いない」と思い、吊るしてあった大極旗をその場で引き摺り下ろしてしまった。

ついに韓国チームは激怒して、宿舎に帰ってしまった。
その高校の生徒は、最後まで自分たちの何が悪かったかが分からなかったそうだ。

 あの韓国の若者からもバカにされる日本の若者。こんなエピソードはおそらく枚挙にいとまないと思われますが、これは、若者が悪いのではなく、国歌や国旗に対してどう対応すべきかをきちっとしつけ教育しない、日教組、教員、学校、教育委員会、文部省、そしてかれらを支持する市民サヨク政治家、リベラル文化人、大方のマスコミ(TV・新聞)などの責任と言わなければなりません。

 今や、どんな分野であれ、世界で競争、活躍しなければ生存さえも厳しい時代ですから、国歌や国旗への素直な敬意と対応のマナーを学んでおかなければ恥をかくことになります。

その意味で、わが国における国歌・国旗の軽視、侮蔑教育は、極めて悪質な「犯罪」というべきではないでしょうか

 朝日新聞は、過去においても今においても、極小を極大にしたり、無いものを有るものとするなど、事実を歪曲する悪しき体質を持っています(たとえば、従軍慰安婦問題・南京大虐殺問題・教科書問題など)が、もういい加減にしませんか。

 だいぶ以前に「狂った果実」という映画があったようですが「狂ったマスコミ」と言われないように、発言を正道に戻すことを望みます。

マスコミよ、若人をスポイルするなかれ! 若人をミスリードするなかれ!

みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です

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コメント

・少し観点が違いますが、日本弁護士連合会会長が国歌斉唱時の起立条例に憲法違反だと反対しているはおかしい。
・朝日新聞はご説のとおり、昔から変わらず国民を左に誘導しようとしている。しかし悲しいことに、減っているとはいえ販売部数が多い。また会社の経営者、管理職も購読している。

投稿: 川口宏和 | 2011年7月 1日 (金) 09時52分

12:2といっても、起立命令に対してのみなら、14:0の全員一致です。

処罰は慎重に…などとコメントすると反対派に分類されるようで。

投稿: えまのん | 2011年7月 1日 (金) 08時59分

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