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2011年11月18日 (金)

“大阪都”構想…体制維新の光は西から!

 299回目のブログです。

“ 秋風に 独りたちたる 姿かな ”
良寛(僧侶・歌人・江戸後期)

 肌寒い秋風に吹かれて、独り立ちつくしていると、どう生きればよいのか、世の人の幸せのためにどうすればよいのか、深い悩みのなかにあるのが私の姿だろうなあ…。

 秋も本格化し紅葉が待たれる時ですが、そんな優雅な世の中はどこへやら、現実の社会は、政治、経済、社会、教育、防衛、外交、震災復興などすべての分野で問題、課題が山積みとなっているのもかかわらず、残念ながら、その根本的打開への道が示されていないのが現状ではないでしょうか。

 そこに、敢然と挑戦しているのが、誰あろう前大阪府知事の橋下徹氏です。まさに、良寛和尚の俳句にある「独りたちたる姿」…ほとばしる政治的情熱のなかに、哀愁・孤独・悩み…を感じないわけには行きません。

 今、大阪がホットです。11月27日に行われる大阪市長と大阪府知事のW選挙に向かって激しい政治バトルが繰り広げられており、その結果に大きな関心が寄せられています。

  大阪市長選挙(人口260万人)
  橋本 徹(42)(大阪維新の会/前大阪府知事)
  平松邦夫(63)(民主党・自民党・共産党/大阪市長)

  大阪府知事選挙(人口880万人)
   松井一郎(47)(大阪維新の会/幹事長)
   倉田 薫(63)(民主党・自民党/前池田市長)
   梅田章二(61)(共産党/弁護士)

 「大阪維新の会」は地域政党としての政治団体ですが、大阪府議会で51%、政令都市・大阪市議会で38%、同じく政令都市・堺市議会で25%の議席を占めており、現在、大阪では押しも押されもせぬ大政党となっています。

 民主党、自民党の存在感は薄れに薄れ、大阪維新の会は大阪府議会に「職員基本条例案」(職員の処分基準を明文化)「教育基本条例案」(知事の学校目標設定・校長公募・考課相対評価.連続低ランク者処分対象・保護者運営参画・保護者不当要求排除)を提案するなど、沈滞、低迷している大阪を大胆に「維新」(従来のエセ革新ではない)し、活力ある、魅力ある都市づくりへの道を歩もうとしているようです。

 さて、この両条例案も重要な項目ですが、橋本前知事がそのベースに置くのが大阪都構想です。数十年にわたり大阪府と大阪市は犬猿の仲、水と油、不協和音のオンパレード、これでは大阪が良くなるはずがありません。このことは、ほとんどの大阪府民、大阪市民が実感しており「ふしあわせ」(不幸せ←府市合わせ)と自虐的に揶揄しあったりしているのが実態です。

 その典型が、府(42市町村)と市(1大阪市)の水道事業を統合しようとして2年間議論しても結局それが不可能になったことです。大いなる無駄。こんなことは大阪都になれば、あるいはそのような体制さえできれば簡単なことだということは容易に推測できます。その他、非効率極まりない事象が蔓延しているのではないでしょうか。

 あの大阪万博を企画した堺屋太一氏は次のように述べています。

 『経済の基本と社会の本質を変えるには、担当する人を入れ替えたり(政権交代)、予算の組み替えや執行を改めたり(政策転換)するだけでは絶対にできません。その基にある仕組み=体制(システム)を変えなければならないのです。
「大阪都構想は」明治以来の日本の仕組みを変える最初の具体的な提案です。そしてそれを大阪からはじめようというものです。
明治維新は偉大な改革でした。しかし、それは突然、江戸幕府の改革でできたわけではありません。まずは長州藩が、高杉晋作らの運動で武士身分にこだわらない寄兵隊を創り、藩政を革(あらた)めたことからはじまります。
大阪都構想は平成維新の尖兵、日本を改めるモデルケースです。』

 明治以来の中央集権体制は戦後も温存されつつ、それに加えて東京一極集中という体制が加わったために、わが国は、今や、にっちもさっちも行かない袋小路に入ったままになっていると言っても過言ではありません。

 大阪維新の会代表の橋本前知事は「大阪都」を次のように考えています。

大阪府と大阪市を合体し、大阪都(仮称)をつくる。
    大阪都は大阪全体に影響する広域行政を担当
 
   市町村および特別自治区(大阪市の区を再編成)
     コミュニティのみに影響する住民サービスを担当
 要するに、広域行政と基礎自治行政という役割分担を明確
  にする。
 現状の二重行政、二元行政の弊害を排除する。
 産業政策、成長戦略、観光戦略、国際ハブ戦略、都市計画
  などの大阪全体に影響する戦略は一本化。その実施組織も
  一つ。
 高速道路、幹線道路、港湾、水道などの広域インフラも
  一つのグランドデザインに基づいて整備。
 大阪市営地下鉄は民営化。
 政府、東京のバックアップ体制を確立し、東西二極の一極
  を担う(大災害リスクに対応)。
 ロンドンや上海などとの都市間競争に打ち勝つ都市にする。

 なかなか素晴らしいものですが、開明的維新派と利権的守旧派が激しく競っており、どのような決着になるか、予断を許しません。しかし、素直に考えて、利権とイデオロギーを拭い去るならば「大阪都」を選ばない理由が見つかりません。

 それに加えて、不思議な現象があるものです。市長選で、民主党と自民党と共産党がタッグを組むなんて、あまりにも精神が不潔っぽく、哀れを催します。わたしたち国民は、たとえ地方政治のなかでも、安物の政治屋よりも凛とした政治家を望んでいるのですから。

 また、「大阪都」は仮称ですから、碩学に依頼して、「大大阪」(だいおおさか)に相応しい都市名を古典などから選んで貰えば良いと考えます。

 日本の仕組みの変革、地方政治のありよう、大阪都(大大阪)への道などを真剣に考えるには、大阪に関係ない人であっても、次の著書を薦めます。橋下氏がほんとうの政治家かどうかということがわかるでしょうし、読みやすいですから一気に読めます。

   書 名 『体制維新―大阪都』
   著者名 橋下徹・堺屋太一
   出版社 文春新書(文芸春秋)
   価 格 850円+税

 それにしても、堺屋さんが、歴史に学ぶ姿勢から、日本と大阪の未来のために若い行動力あふれた情熱の政治家・橋下徹氏を強力に支援している姿に、あの大阪万博を成功裡に導いた偉大なエネルギーを感じざるを得ません。堺屋さんが支援するなら信用していいのではないでしょうか。

光は西から、光は大阪から、日本社会に滞る閉塞感の打開を期待したいものです。

みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回は
時事エッセー
です

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コメント

維新の会のダブル当選が速報されています。
日本の政治や経済に、鮮やかな光明が見えました。
私は無党派層の一人なのですが、
分かりやすい共感できる改革を期待しています。
大阪都実現までの道のりはたいへんでしょうが、元大阪府民の一人として、このスタートを誇りに思います。

投稿: 原田 勇治 | 2011年11月27日 (日) 22時43分

戦後の高度経済成長、産業化の中で東京一極集中が進んできました。交通の発達、インフラの充実がそれを促進したと思います。しかしこれは好ましいことではありません。今回の東北大震災の後危機管理の一環から東北へ2番目の極をという議論もあったが、それは論外でバランスから考えても第2極は関西であろう。政令指定都市と府県の2重行政を指摘する議論もあるが、それは神奈川、愛知、福岡などの抱える問題に分散化し大阪都構想を矮小化する議論である。
大阪都構想は東京都に対して第2極を位置付けするもので賛成です。

投稿: 福井 成範 | 2011年11月21日 (月) 10時35分

江戸時代は経済規模として自給自足的な小さな国家であったにも拘らず、政治の大枠を徳川幕府が、伝統文化の大枠を京都の朝廷が、そして地方は各藩が独立した地方自治体然として競い合うことで独自の文化を築いてきたことが日本全体として大きな力を創り上げていた。中央政府がカネもヒトも一手に握って指導する方式は明治維新期には有効だったが、現状の日本には時代遅れである。橋下徹氏に賛同(但し原発は絞り込んだ上で促進すべき)。氏に対して新潮や文春のネガティブキャンペーンがあるが、政策について是非を論じるのはいいが、出生等を論うのはジャーナリストとして邪道ではないか。いずれにしても国政の場も地方政治の場も既存政党の保守革新対立はまやかしでしかなく、要は〈持てるが故にそれを守りたい政治家〉と〈持てるものを捨てても国家社会の退廃を防ぎたい真の革新家〉との対立が処々に見える。過去の橋下氏の言動に4割の非があろうと府民市民のための政治家として6割以上の正論を説いていると感じます。

投稿: 齋藤 仁 | 2011年11月20日 (日) 15時51分

①大阪の抜本的な改革を支援します
②条例に賛成です
③実行力を評価します
④脱原発には反対です
⑤大阪で成功して全国に展開できることを期待します
⑥維新の会が大勝して、自民党の目をさまさしてください

投稿: 川口宏和 | 2011年11月18日 (金) 11時34分

私も大阪都構想に賛成です。神戸にもいましたが、全国どこでも政令指定都市と道府県は仲が悪く市民がいい迷惑をしています。二重行政の非効率も目に余ります。中央官庁の省庁縦割りの弊害は、国家的な危機を招きかねない状況にまで深刻になっていますが、地方行政や自治体の在り方も、改憲も含め二元体制を改め地域の実情に合った地方自治制度にするなど、抜本的に見直すべきです。大阪都構想が実現し、全国に先駆けて大阪が旧弊を打破する先駆けとなることを期待しています。国家次元でも、東京一極集中体制は、価値観の多様化と環境変化への柔軟な適応力が求められるこれからの社会に適合していません。安全保障、危機管理上も重大な日本の弱点です。国のためにも地域のためにも大阪都構想の実現を心から願っています。

投稿: 矢野義昭 | 2011年11月18日 (金) 08時46分

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