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2012年3月16日 (金)

3.11・追悼式・がれき…東日本大震災一周年に思う!

 316回目のブログです。

 “ 春なれや 名もなき山の 薄霞 ”
      (芭蕉・江戸時代・俳聖・「野ざらし紀行」)

 さすがにもう春だなあ、名もない山々にも霞が薄くたなびいているさまは、なかなか明るく風情がある景色だ…。

 いよいよ暖かい春を迎えましたが、大震災の被害にあわれた膨大な数の方々やその広大な地域に、果たして真の暖かい春は来るのでしょうか。はやく芭蕉の俳句にある明るい風情に浸る時がきてほしいものと心より念願するものです。

 しかしながら、課題は山積みのままであり、解決への進捗(しんちょく・進みはかどること)がなかなか思うに任せないのは周知の事実であり、これこそが、わが国の政府ならびに国民の劣化、弱体化を象徴しており、まことに残念なことと言わねばなりません。

 【追悼式】

先日、3月11日、東日本大震災一周年追悼式が政府主催で行われました。ここで着目すべきは、何と言っても、天皇陛下の「お言葉」です。しわぶきひとつない厳粛なる式場において、わが国の歴史、わが国の精神そのものであらせられる天皇陛下が、深い哀悼と慈愛、感謝と進むべき道を表されたことを、わたし達国民は心に銘記しなければなりません。(今一度、ネットか新聞で読まれることをお薦めします)

 (式典はテレビで世界に報道されましたが、天皇・皇后両陛下を先導した大臣<平野復興大臣>の振舞が両陛下の気品にあふれた立ち居振る舞いと際立って差異があり、侍従か宮内庁長官の方が良いのではとの印象を持ちました。)

 当日、午後2時46分、わたしも家族一緒にテレビの前で心から黙祷(もくとう・声をたてずに祈ること)しました。国民として当然なすべきお祈りであったと思います。

 東日本大震災の哀しみを国民として共有するためにも、政府は、全国民が2時46分に黙祷をするよう、全国紙、地方紙に政府広報すべきだったと考えますが、なぜそうしなかったのでしょうか。3億円もかけた消費税増税のための広報よりもよほど野田内閣への信頼感のアップにつながったはずです。

 しかしながら、遺憾というよりも、真にとんでもない振舞に及んだのが、今の政府です。それは、当日参列していた台湾の代表を2階席に座らせ、外国代表の指名献花もさせなかったことです人間のやることか!

 台湾は、震災後真っ先に支援の手を差し伸べるとともに、200億円超というダントツの巨額な義捐金をわが国に呈しました(昨年5月、このブログでも台湾の心温まるご厚志について言及しましたが、大半のマスコミは取り上げず)。わが国が未曽有の災難に苦悩している時、心温まる対処をしていただいたことには、ただただ感謝あるのみのはずです。そして、時、所あらば、心からのお礼を申し上げるのが筋というものでしょう。

ところが、その台湾のご親切に対して徹底した無視、失礼、非礼極まりない処遇をしたのが日本国の政府、野田民主党内閣です。まさに、日本の恥! 陛下は、支援を頂いた諸外国に心からの感謝の意を「お言葉」(戦前ならば勅語にあたる)で述べておられますから、そのお気持ちに反するのは間違いありません。

政府のこのような心のない政治が、復旧・復興のなかなか進まない一因でもあると考えています。日本人は、いつから“感謝”という言葉を忘れたのでしょうか。日本の美徳、美風もここまで落ちたかと暗然としますが、おそらく、人の情けよりはイデオロギー偏重、親中・反日のイデオロギー過多により、台湾の方々をシカト、完全無視したものでしょう。

 普通の日本人ならば当然考えてしかるべきこと、すなわち、台湾の方々の気持ちを慮ったことはないのでしょうか。そうだとすれば、人間以下のイデオロギーマシンというべきで、台湾の方々はおそらく無念の気持ちを懐いたのではないかと推察します。

それにしても、良識ある日本人、真の「日本」、真の「日本人」は、どこに行ったのか…残念というよりも強烈な怒りを覚えた次第です。

 【3.11】

 東日本大震災の被害はすさまじいものがあったと報道されています。全半壊の建物38万戸、現在の避難民34万人、住宅・工場・インフラ被害17兆円、これに加えて原発事故関連の未確定の被害がありますから、戦争に匹敵する厖大な被災であったことをあらためて確認したいと思います。

 つけ加えて、わたしは、原発を含む大震災の悪夢は次の3項目により現在規模に至ったものとの認識をもっています。

  有史以来の未曽有の天災

 幼稚な憲法前文思想にもとづく絶対安全神話の盲信

  東京電力、原子力安全保安院・原子力委員会、
菅総理を含む官邸、の3者による人災

 2月末、福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)から報告書が出されました。それには、菅総理を含む官邸、原子力安全保安院・原子力委員会の人災が明記されています。しかし、驚くなかれ、東電は委員会のヒアリングを拒否したために、この報告書には東電については詳らかにされていません。この場に及んで何たることか。

 ところで、この3者のうち誰が責任を取ったのでしょうか菅前首相ら政治家は自らの言動によって原発被害がここまで抑えられたと鼻高々。保安院、委員会、東電、枝野官房長官など、誰ひとり、辞職、辞任、反省が無い現在です。

 古来、天変地異は政治の責任と言われてきました。天の怒りを招いたことに対して謙虚になることが政治(まつりごと)のイロハのイです。一年が経過、ここで責任をとることが本筋でしょうがその動きはゼロ。「恥」の観念がないのは日本人ではなく「痛み」も感じないのは人間ではありません。わが国のリーダーはいつからこんなに卑しい品性の持ち主に陥ってしまったのでしょうか。

 【瓦礫】(がれき)

 大震災により岩手、宮城、福島に膨大な量の「がれき」が発生していますが、全国での広域処理ができないため、現在はまだ6%にしかすぎません。これは、科学的根拠に基づく冷静さよりも、情緒的(エモーショナル)な感覚による放射能汚染を恐れた全国地方自治体の受け入れ拒否に起因するものです。

 イの一番に受け入れた石原都知事は「がれきの処理は一種の戦、総司令官の首相が何で大号令を発しないのか」と、野田首相を厳しく批判しました。野田首相は消費税増税しか眼中になく、がれき問題は時の過ぎゆくまま、今日に至り、いよいよ復旧・復興の足かせとなるに及んで、3月11日、はじめて全都道府県に対して受け入れを文書で要請しました。

 何と今頃です、Too late。口あんぐりとはこのことでしょうか。権力は使うべき時、使うべき場面で使わなければならないのではないでしょうか。橋下大阪市長、松井大阪府知事をみならってほしいと思います。

 地方自治体も地方自治体です。どうして積極的に受け入れないのか理解できません。わたし達は皆「絆」「きずな」「キズナ」と言ってきたではないですか。これは言葉だけであって、心にもないこと、すなわち「偽善」だったのでしょうか。

   【偽善】=うわべをいかにも善人らしく見せかけること。
    また、そういう行為。 (大辞泉)

 がれきの受け入れ反対活動を行っている連中は、科学的データ(数値)を云々しているのではなく、とにかく反対、原発反対、原爆反対、放射能反対、すなわち反放射能の信仰者と断ずべきです。

 もちろん、この一年間の政府の言動は国民、特に主婦層に不信感を与えてきました。たとえば、枝野官房長官の「ただちに影響はありません」というエンドレスの魔法の言葉や「SPEEDI」(放射性物質拡散予測システム)を使わなかったために適切な科学的な避難ができなかったことなど、不信感に不信感を増幅させたことは疑う余地もありません。

 しかし、さはさりながら、測定数値があるわけですから、もう、全国自治体が素直に受け入れ、真の「絆」連帯、紐帯の爽やかな精神を発揮すべきではないでしょうか。わが日本は、科学立国、技術立国です。それに恥じない対応ができるはずですし、しなければなりません。

国民としての総力を今、今…、今こそ結集すべきだと考えます。

みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です。

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コメント

関東に住んでいますが、阪神大震災のとき関東地方では多くの人がニュースでしか共感できていないように見えましたが、今次の東日本大震災も規模の違いはありますが東海・関東・東北の人達と関西以西の人達では温度差があるように感じます。もちろん人間の本能的な守備範囲として仕方ないことですが。
 3月11日の追悼式はまさに我が国における「禱り」の歴史的な深みを感じました。天皇陛下は勿論ですが、民間出身の皇后陛下の喪服と挙措は皇室の伝統が醸し出す品位なのでしょう。素直に感動しました。
 逆に台湾に対する現政府の対応は人間としても国家としても道義に欠け過ぎており、日本の武士道精神を敬愛してくれている世界の国々に対しても恥ずかしい限りです。ただ宮澤喜一や河野洋平に代表される自民党時代にも、泰平を謳歌していた江戸中期以後の幕閣でも考えられる失態だと思います。   
 また現憲法に代表される戦後日本の平和主義は、積極的に平和な国際社会を築く行動を促すものでなく、偽善としての、即ち他国が行う平和に向けた行動を見守ることで「私達日本人は平和を愛してやまない」という自己(自国)満足の偽善でしかありませんが、台湾に対する卑劣(中国に対する卑屈)な対応は、そうした偽善と表裏一体をなすものだと思います。
 さらに我が国の集団主義はそれなりの民族の生活形態で長短がありますが、今日のように集団のトップに武士道精神を備えた精神的エリートが不在になると、毅然たる決断や責任もとる人がいない分だけ政治が無様になりますね。ただこれは戦後の教育システムが一元的大衆的になり過ぎて、精神的文化的(偏差値的ではなく)少数エリートを生み出せなくなったことが主因のような気がします。一億人を超える人材がいる日本です。人間育成のための教育システムを多元化することが急務だと思います。

投稿: 齋藤仁 | 2012年3月16日 (金) 20時30分

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