日韓“準戦争”にどう対応すべきか!
323回目のブログです。
“夕靄は 蒼く木立を 包みたり 思へば今日は やすかりしかな”
(尾上柴舟・明治~昭和・歌人・国文学者)
日も暮れなずまんとするころ、しっとりとした靄が蒼く立ち込める深い木立を静かに包んでしまった。思えば、今日は平穏無事な一日であったことだ…。
平穏な一日を過ごすことは、本来は普通のことであり、よろこばしいものですが、実際は、なかなかそうとはいきません。心を乱すことは一個人の身辺だけではなく、今やわが国の周辺は、何となく風雲急を告げ、わたし達の心の平安と国家社会の安寧を脅かそうとしています。
その一端が、最近急速に発言権を増し、戦略、戦術を駆使して、わが国の歴史と国家権益の弱体化に注力している韓国の状況に見ることができます。直近の懸案事項などを列挙してみましょう。
① 竹島領有権
「竹島」は島根県隠岐郡隠岐の島町に属する列記とした日本国の領土であり、あらゆる歴史書からもそれが証明されています。しかしながら、現在、不法な李承晩ラインによる韓国の実効支配がつづき、今では軍隊まで常駐。そして韓国は世界に向かって、「竹島」を「独島(ドクト)」と表記するよう、国をあげての情報活動、ロビー活動に余念がありません。
それに対しての政府やわが選良(国会議員のこと)の意識は全く薄く、今年2月に行われた島根県主催の「竹島の日」に閣僚や民主党役員はオール欠席という体たらく。国家意識、領土感覚、主権観念の全くない、欠陥日本人、いや欠陥人間を露呈したものと言えるでしょう。
自民党時代から今まで何もやってこなかったことは怠慢の謗りを免れず、国をあげての情報活動、ロビー活動を強くすすめるべきではないでしょうか。
② 従軍慰安婦・慰安婦像建立
韓国人元慰安婦を支援する団体が昨年12月14日、よりにもよって京城(ソウル)の日本大使館前に、慰安婦問題を象徴する少女像を設置。存在しなかった“従軍慰安婦”を認めようとしない日本に対する子供じみた嫌がらせです。
これに対して、わが国の駐韓大使は「誠に残念である」と撤去するよう要請しましたが、韓国サイドは言下に拒否しました。
“残念”とか“要請”とかは、つぶやきとお願いであり、穏やかなへりくだった言葉ですから、単なるパフォーマンスであり、抗議にもなっておらず、ここにも政府中枢の国家意識の薄弱化をみることができます。何たることでしょうか。
③ 「東海」表記、「東海・日本海」併記
現在、世界の地図にはすべて「日本海」と認知、表記されていますが、これに反発し、異を唱えだした韓国は「東海」(朝鮮・韓国の東の海を意味)と表示するよう、ロビー活動を活発化。米国バージニア州議会で公立学校の教科書に「日本海」と「東海」を併記する法案を提出するも、わずか1票差で否決。まことに危うきこと限りなし。
米国には韓国系が120万人もおり、各州で来年も法案を提出の構えである。同様に国連をはじめとする国際機関や世界各国に強烈にはたらきかけていることを知らなければなりません。かの国は近年ますます図に乗りつけあがってきていることは明白な事実です。
これに対して、わが国、わが政府、外務省はそれなりの努力をしているようですが、事が事、国内外に韓国以上の強烈な広報、ロビー活動をしなければならないのではないでしょうか。それにしても、ほんとうに油断も隙もない。
④ 韓国起源説
歴史的事実を完全無視する民族性の最たるものが韓国起源説です。世界のほとんどのものの起源が韓国だということを本気で唱えていることに注目してください。
剣道・武士道・柔道・日本刀・空手・書道・茶道・華道・和歌・歌舞伎・日本庭園・日本食・日本酒・寿司・刺身・日本の国号・九州・対馬・日本語・万葉集・神社・神・天皇・天照大神・ねぶた・黄河文明・メソポタミア文明・インカ文明・漢方・漢字・印刷・紙・ソメイヨシノ……∞
“嘘も100回つけば真実になる”(ナチ・ゲッペルス宣伝大臣)そうで、それを信じて悦に入っている姿は異様そのもの。こんな国が隣国であり、ある種の憐れみを催さざるを得ませんが、わが国民はあまり取り合わない方が賢明でしょうか。笑いごとではないのですが、何ともいやはや。
⑤ 韓国ポスコ(鋼板技術不正取得)に1000億円請求―新日鉄
新日鉄は、ポスコが元新日鉄社員を通じて高機能鋼板技術の製造技術を不正に取得したとして4月25日東京地裁に起訴。
日本人は憲法前文の思想により、外国は、特に隣国は善意の塊と勝手に理解し、甘い対応をしがちですが、彼らは日本人とは異なり、違法は承知の上、あらゆる手段を講じて、虎視眈々と先端技術を盗もうとしているのです。これについては、中小企業から大企業まで、技術防衛に些かも抜かりがあってはなりません。
⑥ 外国人参政権付与法案
在日本大韓民国民団(民団)は、在日韓国人へ参政権を付与する法案の成立に向けて、選挙活動・選挙資金の支援など、ありとあらゆる手段を講じていますが、それを積極的にバックアップしているのが李明博大統領です。
日本人でもない人々に参政権を与えるのは憲法違反でもあり、まことに愚かな政策ですが、これを積極的にすすめている、国家意識のない国会議員連中が多数存在していることに危機感を持ちます。一旦この流れができると国家解体へ一瀉千里となるにちがいありません。組織の崩壊は蟻の一穴からです。
⑦ 外貨融通・700億ドルに拡大―日韓合意
昨年10月、韓国中央銀行と政府・日銀は、外貨融通協定(スワップ協定)を結び、限度額を現在の5倍の700億ドル(5兆4000億円)に拡大し、金融市場の安定化を目指すことになりました。
韓国救済のために、5兆4000億円のスワップ協定とは野田首相は豪儀ですね。わが国救済のために、デフレ対策や震災対策にも豪儀の精神を発揮されてはいかがでしょうか。
⑧ 韓国国債の購入を検討―安住財務相
4月27日安住財務相は、日本政府として、ウォン建て韓国国債の購入を示唆しました。
またまた韓国です。どうして韓国ばかりに支援、援助、救済するのでしょうか。支援する力があるのならば、半島や大陸を除いた、台湾、マレーシア、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、インドネシア、インドなどとの連携強化を図るべきではないでしょうか。
いくら半島を支援しても、全く感謝されないのですから、精神衛生上良くないと考えられます。何か、弱みを握られているしか思われませんが…。
もう、韓国とは対等な正常な関係を築き上げる必要があります。そのためには、福沢諭吉の「脱亜論」を参考に、半島とは適宜な距離を保つべきでしょう。
わが国には、政治家も、マスコミも、自国日本よりも韓国にシンパシーを感じ、国益を損なう言動が多すぎるように思えてなりません。たとえば、韓国から電力をケーブルで引いて来ればよいなどと、国民経済の根幹であるエネルギーを、諍いのなかにある他国に依存しようとするまことに愚かな考えをする連中です。
そのほか、かの国の文化情報政策に易々と乗せられているテレビ・マスコミの自立心の欠如に大いなる懸念を懐かざるをえません。
こんな難しい時代です。外務省を筆頭に、心ある政治家や心ある各界の人物ともども“自立の精神”を確立すべきではないでしょうか。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です。
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コメント
もう30年くらい前の出来事になりますが、元・アメリカ民主党大統領候補者だったM上院議員(外交担当)とアメリカで出会い、サシで「日本の将来への」意見交換を1時間余行う対談する機会がありました。その対談の中でM議員から「、、、、日本に外務省があるのかね??、、」と切り返された想いは今尚鮮明です。13才の娘さん(めぐみさん)を北朝鮮に拉致され、以来30年余の長きに亘り、拉致被害者の救出運動を継続された横田ご夫妻の「めぐみへの遺言」なるお叫びが出版されました。今までの希望もちりばめられたらお言葉が一切消え伏せて、日本の外交努力への強烈な失望発言に胸が押し潰される思いに追い込まれました。
投稿: 岡村昭 | 2012年5月 4日 (金) 16時44分
野宋さん、このような「外交上」の体たらくは何も韓国に対してだけではなく、中国、米国、欧州などに対してでも沢山の事例があります。 「自虐的歴史観」の弊害だと思います。 このような事例に際し、諸外国はどのように対応しているのでしょうか。 当該国への政府としての抗議? ハーグの国際裁判所に提訴? 周辺諸国を巻き込んだ抗議? そして何よりも、我々国民として何が出来るのでしょうか?
英国では、マスコミがこのような事例を取り上げ、論評し、抗議するのが通例です。 日本のマスコミには期待出来ない我々はどうすれば? 私の友人で英国社会学者のドーア先生は、日米構造協議、湾岸戦争の時にニューヨークタイムズ、ロンドンタイムズ等に日本を擁護する「手紙」を送り、度々掲載されました。「朝日に送っても掲載されませんよ」と言ったら、「じゃあ、読売など他紙に送ったら良い」との返事。「赤旗」か「聖教新聞」しかしっかりとした主義主張がないマスコミ相手では期待出来ません。 日本に「民主主義」が根付くのにはあと100年かかるのでしょうか?
南京事件など、世界的に著名な(日本、中国、第三国の)歴史学者に委員会を作ってもらい、答申を出して貰うとか、シンポジウムを開いて貰うとか? それを中国側が拒否したら、拒否した事実を「遺憾に思う」とのコメントを政府として出すとか?
智慧を拝借したいと思います。
投稿: 淺沼健一 | 2012年5月 4日 (金) 07時02分