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2013年5月31日 (金)

素晴しきかな湖東…多賀大社・中山道高宮宿を散策!

 379目のブログです。

“行く春や 重たき琵琶の 抱き心”
    
             与謝蕪村
(江戸中期俳人・画家)

 行く春を惜しみながら、琵琶でも奏でてみようと膝の上に抱きあげてみたが、今日は、何となくけだるい重さを感じるばかりで、ため息が漏れそうだ…。

 暮れゆく春の、気だるく物憂げな空気が伝わる蕪村の名句ですが、先日来の、橋下維新共同代表の慰安婦発言問題も、何かすっきりしないモヤモヤ感が漂っています。

 もう、この問題は、キチッと決着をつけるべきですが、わが国に、土下座をさせようとする韓国、敗者意識を永続させようとする米国と、わが国の反日勢力との強力な結託がある限り、なかなか解決は困難でしょう。

 とすれば、わが国も、遅ればせながら、世界に向けてのロビー活動や情宣活動を行い、歴史の真実をアピール、広報、宣伝しなければなりません。

 それにしても、政治家は、TPOをわきまえて発言すべきです。

   Time(時間)

   Place(場所)

Occasion(場合)

 橋下氏は、言わずもがなのことを喚くように言ったり、国際問題では本音と建て前、表と裏があることをネグレクトしたりしたために、わが国のサヨクメディアとそれに通ずる外国メディアにここぞとばかり、足を掬われたと見ています。

 橋下氏の発言の大半は間違ってないのですが、このようなシリアスな問題には、発言が雑すぎ、言葉も乱暴すぎて、世間の同感を得られませんでした。『綸言汗の如し』(りんげんあせのごとし・君主が一度口にしたことばは、訂正したり取り消すことができないということ「漢書」)、『秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず』(風姿花伝)という世阿弥の有名な言葉もあります。橋下氏には、外交問題は難しいので放っておいて、大阪市の悪をとことん暴き正道にもどすことを第一義にすることが肝要だと考えます。

 そんななか、先日の日曜日、気の置けない友人数人と、歴史のロマンと心のふるさとを求め、併せてウォーキングを兼ね、琵琶湖東の歴史と自然、加えてわが民族の豊かな精神を感じさせる“多賀大社”を参拝、散策しました。

コースは、JR南彦根駅集合、中山道・高宮宿、多賀街、多賀大社を散策(およそ6km)、近江鉄道で彦根駅へ、彦根で打ち上げ、JR京都駅へ、解散。

 JR南彦根駅から2km歩き、中山道・高宮宿に至ります。中山道(なかせんどう・中仙道)は、江戸時代の五街道(東海道・日光街道・奥州街道・中山道・甲州街道)のひとつ。江戸の日本橋を起点に、板橋・熊谷・軽井沢・下諏訪・馬籠・御嶽・関ヶ原・高宮・草津まで。草津宿で東海道に合流し京都の三条大橋が終点。

 中山道・高宮宿は江戸日本橋より数えて64番目の宿。多賀大社の門前町、近江麻布の集散地、江戸後期には3500人を超える人口を誇り、中山道で本庄宿につぐ大きな宿場。

 街並みは今でも往時の面影をしのぶことができます。落ち着いた街並みに、今では珍しい「提灯屋」、高宮布の仕入れ問屋「布惣跡」、「本陣・脇本陣跡」、明治天皇ゆかりの「円昭寺」、犬上川の渡り賃不要の「無賃橋」、など史跡が数多く保存されています。(伊藤忠商事の始祖、近江商人・伊藤忠兵衛もこの近隣の出身)

       

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            (写真:中山道道中記より)

ここは、俳聖・芭蕉も泊まったようで、芭蕉句碑が静かにたたずんでいました。

   「をりをりに伊吹を見てや 冬籠り」

「たのむぞよ 寝酒なき夜の 古紙子」

       (紙子(かみこ)は、和紙を材料とした着物のこと)

「ひるがおに 昼寝せうもの 床の山」

 さてこれから、一路多賀大社へ。途中、お肉屋さんで美味しそうなコロッケを見つけ買いました。さすが、近江牛の本場、1ヶ80円という安価かつ素晴らしく美味。大満足です。

  多賀大社

  伊邪那岐命(イザナギノミコト)・伊邪那美命(イザナミノミコト)の2柱を祀り、古くから「お多賀さん」として親しまれている官幣大社。

  中世から近世にかけて伊勢、熊野とともに庶民の参詣で賑わう。「お伊勢参らばお多賀へ参れお伊勢お多賀の子でござる」の俗謡もあり、「お多賀の子」とは、伊勢神宮祭神である天照大神が伊邪那岐命・伊邪那美命両神の御子であることによる。

             

           

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               (拝殿)

 空に突き出したような「一の鳥居」から約3kmで多賀大社に到着します。創建は古事記以前の神代であり、永い歴史を有していますから、風格が他と異なります。悠然とした姿に圧倒され、わが身も凛とさせられますが、何か豊かで穏やかな雰囲気を醸し出している境内に、心が落ち着くのを覚えます。

 参拝の前に、境内にある太鼓橋(信仰篤い秀吉にちなんで太閤橋とも呼ばれる)で記念写真を撮りました。

 帰りには、全員、名物の「糸切り餅」を買いました。糸切餅は、あんこを包んだ細長い餅を糸で短く切ったもので、白地に赤と青の3本の線が入っているのが特徴。由来は鎌倉時代に起こった二度の蒙古襲来(文永の役・弘安の役)にあります。神風によってこれを退け、日本が救われたことを喜んで、蒙古軍の旗印である赤青の三本線を餅に描き、弓の弦で切って多賀大社の神前に備えたというものです。これが、今の「糸切り餅」です。

         

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                   (糸切り餅)

 平成の御代、今や国難の時…。中華人民共和国は尖閣・琉球・沖縄を虎視眈々と狙い、首相みずから領有権を主張、いずれ九州も略奪の視野にと宣言。韓国は竹島の領有や歴史捏造による日本追い落としを画策、北も拉致者返還に応じず、ロシアも北方領土の返還に応じず、アメリカもいざという時頼りになるか、など蒙古襲来・元寇の時以上の明々白々の危機。

 というわけで「糸切り餅」を食することにより、歴史に思いを馳せ、近隣諸国の乱暴狼藉や無理難題を吹っ飛ばす「元気」「勇気」を持とうとしたのです。

 適度に晴れた日の散策を満喫し、彦根駅で軽くビールで乾杯!一路自宅へと向かいました。

 歴史の散策をお薦めします。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です。

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