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2013年8月 9日 (金)

戦後の総清算…これが日本の課題だ!

 389回目のブログです。

“井を掘りて 今一尺で 出る水を 掘らずに出ぬと いふ人ぞ憂き”
手島堵庵
(てじまとあん・江戸中期の心学者)

 井戸を掘り進めていっても、なかなか水に辿りつかない。もう水がでないものと諦めてしまいがちだが、そういう時こそ、あと1(いっしゃく・尺貫法・約30㎝のこと)掘れば、水も出てくるのに、頑張らないなんてもったいないことだ…。

 あと1歩が苦しいところ。「百里の道も九十九里をもって半ばとす」という有名な格言もあります。

 さて、また今年も、大東亜戦争(太平洋戦争・第2次世界大戦)の終戦、敗戦の月がめぐってきました。6日が広島市の「平和記念式典」(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)、9日が長崎市の「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」、15日が政府主催の「全国戦没者追悼式」となっています。

 先の大戦に敗戦してから、すでに68年、まだまだ戦争の爪痕、精神的なダメージが、わが国のすべての階層に、男女を問わず残ったままであるように思えてなりません。もう、2世代も経過してきたのですから、明快に総決算、総清算を行い、新たな歩みをすべきではないかと考えます。今一歩、今一尺です。

 普通の企業においては、毎年、公正、厳格な決算が行われるのですから、日本国も、あの敗戦に区切りをつけ、新しい道、輝かしい光を求めて行くのがごく自然な振舞ではないのでしょうか。

(1)広島、長崎の原爆投下について。

 広島ではウラニウム型原爆の投下により140,000人、長崎ではプルトニウム型原爆の投下により74,000人の犠牲者(昭和20年時点)が出ました。

 このものすごい数の方々は、単なる戦争犠牲者なのでしょうか。そうではありません。犠牲になられた方々は「無辜の民」(むこのたみ・悪意のない市井の人たち)であり「非戦闘員」です。
そうであるならば、アメリカの原爆投下はまさしく、無差別殺傷であり、無差別殺戮というべき行為ではないでしょうか。
原爆で亡くなられた方は、惨事による単なる犠牲者ですか、被害者ですか。そうではありますまい。彼らは国際法違反で殺戮されたとみるべきでしょう。

 この点について、鳩山一郎元総理(Loopy鳩山由紀夫元首相の祖父・間違えないでください)広島・長崎への原子爆弾投下は、①国際法違反であり、②戦争犯罪であると明確に述べています。事実を直視すれば、真実に迫ることができ、わが国が、国民ともどもこの認識を持たねばならないことは、ごくごく当たり前のことではないでしょうか。

 一方、アメリカは、原爆を投下したことによって戦争終結をはやめ、何百万人の命を失わせなかったのだ、と原爆投下を正当化しています。

 また、そのアメリカの言にやすやすと乗りかかり「原爆投下はやむをえず行われた正義の行為であり、悪いのは日本である」(原爆容認論)と主張する「日本罪悪論」「反日史観」の左翼リベラル日本人が多数存在しています。元長崎市長の本島等氏やノーベル賞作家の大江健三郎氏など枚挙にいとまもありませんが、どうして無辜の民を殺戮するのが正義なのでしょうか。とにかく日本が悪いという彼らはイデオロギー優先の非人間性の持ち主として軽蔑に値する存在であり、アルフレッド・ノーベルが泣いて悲しみます。

 原爆の日の式典(原爆犠牲者慰霊)の主催者は、広島市であり、長崎市となっていますが、どうして日本国の主催ではないのでしょうか。広島市や長崎市に投下されたのは事実ですが、戦争は枢軸国日本と連合国米国との間で行われたのであり、堂々と、日本国政府主催のもとで慰霊祭が行われるべきだと考えます。

  政府主催になれば、原爆投下の正邪を問うことも大切なテーマとなり、軍事的庇護をお願いしているアメリカの機嫌を損ねることを恐れているのでしょうか。広島市や長崎市に矮小化すれば、原爆投下の正邪が問われることなく、適当にやり過ごせるとの魂胆も見えるようです。

 先日、朝鮮韓国の有力紙・中央日報が「広島と長崎の原爆投下は神罰だ!」という記事を載せました。あくどくて反吐が出そうな記事ですが、わが国のマスコミは一切取り上げておらず、まさに面妖!気が狂っているとしか思えません。日本のマスコミが韓国の言をそのままにしているということは、原爆投下は神罰であり、亡くなった方は神罰を受けたのだという認識を有していることに他なりません。親族を原爆で亡くした私としては到底看過することは出来ず、常識的な正邪の判断もできないマスコミはわたし達普通の国民の敵のような存在に思えてきます。

 「もう、アメリカの顔をうかがう習慣を止めましょう~日本国家自立のために~」

 ・そして、自虐意識の横溢している原爆慰霊碑の『安らかに眠ってください/過ちは繰返しませぬから』を見直し、単に『安らかにお眠りください』との文言に修正すべきではないでしょうか。自虐思想と左翼的平和思想から脱却しなければ、戦後の清算にはなりません。

(2)靖国神社参拝について

歴史を認識するということは、自らの感性を歴史の上に添わせることに他なりません。したがって、永い歴史の流れのなかで国家の重責を担う立場に思いを馳せれば、日本の国に殉じた方(これを英霊といいます)に、純粋に、心からの誠を捧げ、慰霊するのは、日本国政府の全大臣の責務でもあります。

近隣3か国(支那中国・朝鮮韓国・北朝鮮)がたとえ刃を突き付けてきたとしても、断固として排除し、毎年、春の例大祭か秋の例大祭に参拝すべきです。そして、自ら心深くに思うことを日本語と外国語(英語・中国語・朝鮮語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・アラビア語など)で強く発信してはいかがでしょうか。政治は言葉だと言いますから。

 常識を粛々と。これも戦後の清算のひとつです。

(3)憲法改定について

 戦後アメリカの圧力と指示で制定された憲法も、変更、改定、改正、改悪もなく、66年間そのままに永らえてきました。たとえどんなに健康で立派な人でも、66年も経れば、身体ガタガタ、気力精神弱まり、環境の変化についていけなくなります。憲法がまさしくその位置にあります。

 もう、護憲(改悪反対)とか改憲(改正賛成)とかいう段階はとっくに過ぎました。近隣諸国の膨張主義、強圧発言を見れば、今すぐにも、現在と未来を見通した憲法に『改定』しなければ大変なことになりそうです。国があぶない!

 国を守る姿勢を明確にすること、これも戦後の清算のひとつです。

(4)東京裁判(極東国際軍事裁判)について

 れっきとした法で裁くのではなく、勝者が敗者を事後法で裁くという、無法での裁判  が東京裁判でした。おそらく、法学を学んだ人であれば、決して認め得ない裁判ではないでしょうか。
強者=正義>弱者=不正義として、わたし達国民は、朝日をはじめとするマスコミを通じて、戦前はすべて暗黒時代だったとしての刷り込が継続して行われ、今では自虐、反日が当たり前になってしまいました。

 この東京裁判を見直すことが戦後の清算につながるのではないでしょうか。

(5)戦後思想からの脱却について

 ・戦後民主主義(現在市民絶対、日本国家害悪論、諸外国善意論)
・左翼リベラリズム(空想的平和主義、中国・朝鮮理想論、反米)
・拉致よりも日本の方が悪いとする左翼反日思想
・国家観、歴史観なきリーダー(知性、精神の欠如)
・タカリ思想(金は天・政府から降ってくるもの、全政党)
・現状追認主義(改革意識の不連続性)
・地方、辺境島嶼の軽視(竹島、尖閣、対馬、千島・樺太、他)
・精神的劣化(恥辱、名誉、教養、知識、弱者扶助)
・「公」よりも「私」(私益追求の風潮)
・自主独立精神の欠如(国、公僕、企業、国民)

 ・これらを超克する強い方向性をもたねばならないと考えます。

 戦後の清算は、あまりにも大きなテーマであり、手に負えないところがありますが、わたし達は、今こそ、深刻に考え、行動しなければならないのではないでしょうか。

みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です。

  本を出しました…お読みいただければ幸いです

小ブログ「ビジネスマン育成塾」の1回目~38回目に書いた趣旨を、現代の若い人(20代後半)をターゲットとして、全面的に書き直したものです。
 書 名 『君の働き方は サラリーマンか、ビジネスマンか。』
 著 者  野宗邦臣
 体 裁  単行本(ソフトカバー) 192ページ
 出版社  いろは出版
 価 格  1400円+税
 発売日  平成25年(2013)8月8日
(実際は7月末日)

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コメント

広島・長崎への原爆投下を「神の懲罰」と書いたのが韓国の嫌日紙「中央日報」である。

投稿: うなぎ | 2013年8月 9日 (金) 12時16分

全く同感です。極めて微力ながら「日本人の手で太平洋戦争敗戦」の総括がなされていない事が日本国家衰退の中心原因であり、これに着手をする事が国家再生の推力であると確信し、微力ながら長年啓蒙運を動継続しています。発信力の強い貴兄のご活躍に期待と声援をお送りします。

投稿: 岡村昭 | 2013年8月 9日 (金) 06時32分

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