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2014年2月28日 (金)

「右傾化」or「普通の国化」…日本の現実をどう見る! 

 418回目のブログです。

“時は今は 春になりぬと み雪降る 遠き山辺に 霞たなびく”
中臣武良自(
なかとみのむらじ・万葉集)

 季節は今まさに春になろうとしており、美しい雪が降りつもる遠い山の麓には霞がたなびいていることよ…。

 “時は”“今は”と強調した言葉に、待ち焦がれた春の到来を喜ぶ浮き浮きした心が、率直に伝わってくる万葉の名歌です。

 いよいよ、もう3月。季節は、毎年、春夏秋冬と循環し、早いか遅いかは別にして、かならず春は訪れるものですが、混迷するわが国には、果して爽やかで暖かく、心から喜べる春が来るのでしょうか。…政治に、経済に、教育に、社会に、あらゆる分野において。

 さて、さる2月9日東京都知事選が行われ、舛添氏が新東京都知事に選ばれました。上位5候補者の獲得票数を見てみましょう。

舛添 要一 2,112,000 無(公明・自民都連推薦)
宇都宮健児   982,000 無(共産・社民・緑・新社推薦)
細川 護熙   956,000 無(民主・生活・結い支援)
田母神俊雄   610,000 無(維新政党新風支持)
家入 一真     88,000 無

 舛添氏の圧勝は戦いの前から伝えられており、その通りになりました。宇都宮氏の健闘はなかなかに見事でしたが、細川氏の得票が3位になるとは、驚き以外のなにものでもありません。しかし、よくよく考えてみれば、たとえ人気者の小泉元首相が支援したところで、それは過去の人であり、細川氏の選挙カーでの演説の迫力の無さと、自らの公約さえも頭に入っていない老いぼれた姿では、どう考えても、常識ある都民の支持を得ることはできなかったのではないでしょうか。

今は、言葉のはっきりした、知性と勇気と行動力のあるリーダーを求めている社会ですから、当然と言えば当然であり「脱原発」などという言葉は単なるスローガンにしか過ぎないことを都民が認識していることが明確になりました。

 それよりも注目すべき現象は、田母神氏が610,000票という大量得票だったことではないでしょうか。

 田母神氏が公約にしたのは東京を危機から守ことでした。危機管理のエキスパートとして、天災・テロへの対応力の強化、ライフラインの強靭化、防衛力の向上、原発を含む多様なエネルギーの確保などを通じて日本人および日本国の安全確保に注力するとしました。

 東京都を守る、日本の首都を守る、日本を守ると主張して得た田母神氏の61万票に、左翼リベラリストは、日本社会の急激な「右傾化」を感じ、大いなる脅威を覚えているように見えます。極端な人は、安倍総理の存在そのものが右傾化を示し、それに追随する右翼的な一般大衆が増え、着々と戦争準備にかかっていると断じるほどです。

 彼らのいう右翼的な人とは、将来に展望を持てず憎しみを他人に向け、政治に異議を唱えるのではなく権力にすり寄り、弱者を攻撃したり憎悪したりすることで自らを癒す人を指しています。その右翼的な人たちが、国民投票法の制定、自民党憲法草案作成、特定秘密保護法、教育改革などを通じて国家の力を増大させることを目論んでいる安倍総理を熱烈に支持していると見ています。

 しかし、わが国は、本当に右傾化しているのでしょうか。わたしにはどうにも納得できません。わたしの見方を述べましょう。

 今、中国(中華人民共和国)や韓国(大韓民国/朝鮮)が、わが国や世界各国において猛烈な「反日行動」を行っていることは周知の事実。これに対して、保守派と言われる人は、具体的な防衛/外交政策を打ち出しているが、リベラル派は憲法9条擁護論を唱えるだけ何らの具体策を提示していない。ただ、中国や韓国の言う通りにして、波風を立てるなというばかり。これでは国民の不安に応えたことにならないのは明白である。そして、普通に考えれば、誠実さをベースにした知的レベルとしては、保守派>リベラル派と言っても決して間違いではあるまい。

 ネットで時事ニュースを見たり時事問題を論じたりするネットユーザーが、大手マスメディアが報じてきた従軍慰安婦問題や南京大虐殺問題などの「歴史認識問題」に捏造、歪曲、誤謬、政治工作を感じ取るようになってきた。
いままで、新聞、テレビなどのマスコミに嘘や捏造や歪曲、ましてや中国・韓国からの政治工作などは有りえず、ほぼ事実を報道しているものと思っていた一般国民が、ネットの発達などにより、政治工作的な捏造や歪曲が行われているという真実を知るようになったのである。
これは、右傾化というものではなく、まさしく、左翼リベラリストよりもネットユーザーの方が知的レベルが高いことを示していると見なすべきものであろう。  

 要するに、一部の国民のメディアリテラシー(多様な情報を取捨選択して使いこなす能力)が大幅に高まっのであり、朝日、毎日、中日/東京、NHK、TBS、北海道などが論じる「歴史認識問題」がいかに胡散臭ものであるかに気づき、マユにツバをつけるようになったのである。

    ニューヨークタイムズは、安倍首相の改憲意向や靖国参拝などから、歴史修正主義者、ナショナリストとして論難しているが、これは、日本をアメリカの利益のためのみの存在に置いておこうとする考えであり、これは、わが国としては決して容認できず、厳しく反論すべきものである。(因みに、ニューヨークタイムズ東京支局は東京築地の朝日新聞社ビルに同居…道理で!)

 一方、仏フィガロ紙は、日本は中国の抬頭に対抗して戦略態勢を強化して『普通の国』になろうとしていると解説。
安倍総理は「日本は二流国家でもなければ、二流国家にもならない」として、第①にアベノミクス、第②に外交/軍事力の強化として「国家安全保障戦略」(NSS)の中枢である国家安全保障会議(NSC)を創設。さらに「積極的平和主義」を標榜し「世界の平和に貢献」する存在を目指すために「集団的自衛権」を行使できるようにする。日本は長い間『小切手外交』しかしてこなかったから。
また、フィガロは、靖国神社について、英米の論調で見るA級戦犯を合祀した「War Shrine(戦争神社)とする表現ではなく、祖国に身を捧げた兵士を祀る『Sanctuaire(聖なる場所)と表現している。
    (この項のみ 2/18 WEDGE Infinityより一部抜粋)

 まだまだ一部の人々に限られてはいるが、マスメデイァの虚偽と歪曲に猛然と抗して行こうとする動きは、わが国を侵略しようとする近隣諸国への反発とともに、わが国のマスメディアに向けられた鋭い刃でもある。これは、いわゆる右翼とか右傾化というものではなく、正常に戻ろうとする自然なうねりと見るべきであろう。

 いままで、既存の一部大手マスコミが、イデオロギー的に真実を隠蔽し、捏造を繰り返し、国民をだまし続けてきた責任は限りなく重い。特にA新聞社は近隣3ヵ国と通じ、マッチポンプ的なやり口で、日本国およびわたし達の祖先を含む日本国民の名誉と尊厳を毀損(きそん・利益や体面をそこなうこと)した罪は極刑に値するほど深い言わざるを得ない。

 わが国は今まさに平和ボケを脱し“厳しい近隣関係”を直視しなければなりません。厳しい現実を直視するのは、決して「右傾化」ではなく「普通の国化」として当然のことなのです。

 ここで「茹でガエルの寓話」を思い出してみましょう。

 カエルをぬるま湯につけて、下から加熱をしていきます。そうすると、最初はぬるま湯なので気持ちがよくて、カエルはじ~っとしています。決して飛び出そうとはしません。徐々に温められて、高温になり、このままでは危ないと思ったときに慌てて飛び出そうとするんです。しかし、この段階では既にカエルはゆで上がっており、逃げ出すことが出来ずに死んでしまう・・・。

"ぬるま湯"に浸かっている。言い換えれば、心身ともに楽をし、難しいことを考えず、快適な状態が続くと、外部環境が大きく変化したとしても、その変化に応じて自分も変わろうという風にはならないのです。

しかし、今日のような時代の流れの凄まじい、厳しい世の中にあっては、外部の変化にいち早く気づき、その変化に即応して自分自身も変わっていくことが重要ではないでしょうか。

冒頭にあげた万葉の和歌“時は今は 春になりぬとみ雪降る 遠き山辺に 霞たなびく”を鑑賞して、思いを廻らしました。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です

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コメント

 韓国や中国との戦時中の問題は条約締結時に一括して解決したことを、当時の両国政府関係者は承知している。その解決済みの問題を再燃させているのは反日政策が中国、韓国の政権を安定させる切り札になっているため、というのは多くの日本人が周知の事実である。だが竹島・尖閣諸島の領土問題を除いて、現在再燃している歴史問題はその経過を振り返ってみるとすべて日本国内のメディア、朝日新聞に端を発している。朝日新聞がいかにも史実を再発見したかのごとく、虚実交えた(意図的な記事という意味では捏造以外の何物でもない)ニュースを報道し、それを日本国内で毎日新聞や東京・中日新聞などの活字メディアが後追いし、さらに同じ系列のTV局やNHKなどがその捏造ニュースを拡散し、中国・韓国政府やメディアがそれを利用し、最後に欧米のマスコミまでが、日本政府の姿勢に問題があるかのような報道を流す。そこで朝日新聞は「世界が日本の姿勢を問題視している」と得意満面の記事を書く。  確たる事実を求めずに思い込み記事を書いている朝日記者は、まさにハダカの王様ならぬハダカのジャーナリストとしか言いようがない。    〈戦争や外交は100%の善人と100%の悪人との戦いであり、先の大戦は欧米の正義が悪徳に染まった日本を打ちのめした戦いであった〉、と信じる単細胞の学者やジャーナリストが戦後60年を経てなお今なお多数残存していることは我が国にとって悲劇でしかない。  戦前の朝日新聞は武力外交を奨励して我が国を悲惨な結末へ追い立てたが、戦後の朝日新聞は謝罪外交を奨励することで日本を国家破滅へと導いている。

投稿: 齋藤仁 | 2014年3月 1日 (土) 10時21分

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