「建国記念の日」…祝祭日の意義を考える!
416回目のブログです。
“おごそかに たもたざらめや 神代より うけつぎ来たる うらやすの国”
明治天皇御製(明治43年 <1910>)
重々しく威厳を保たないでいられようか、神代より受け継いできたこの日本の国を…。
浦安の国とは日本の国のこと。神代より連綿と続いてきたわが国ですが、明治天皇のわが国を受け継いでこられた強いお覚悟と歴史の重みへのご認識が上掲の御製からひしひしと伝わってきます。
2月11日は建国記念の日、皇紀は2674年。大東亜戦争(第2次世界大戦)後、皇紀という言葉は使うことを憚られていましたが、わが日本国が神武天皇により建国されてから2674年という永い歴史、輝かしい歴史を示しており、そうであればこそ、2674年を堂々と誇りに思うべきではないでしょうか。
建国記念の日は祝祭日であり、わが家は国旗「日の丸」を玄関に掲げましたが、近隣で日の丸を掲げていた家が極めて少ないことを見るにつけ誠に残念な気持ちにさせられました。
さて、わが国の祝日、祝祭日はどうなっているのでしょうか。
<月日> <現名称> (旧名称) <祭日>
1月 1日 元日 ○
1月13日 成人の日
2月11日 建国記念の日(紀元節) ○
3月21日 春分の日(春季皇霊祭) ○
4月29日 昭和の日(昭和天皇誕生日)○
5月 3日 憲法記念日
5月 4日 みどりの日
5月 5日 こどもの日(端午の節句) ○
7月21日 海の日
9月15日 敬老の日
9月23日 秋分の日(秋季皇霊祭) ○
10月13日 体育の日
11月 3日 文化の日(明治節) ○
11月23日 勤労感謝の日(新嘗祭) ○
12月23日 天皇誕生日 ○
現行の法律では「国民の祝日」として決められておりますが、わたしはこれに異議を唱えたいと思います。単に祝日、休日とするのではなく、わが国の歴史と天地自然への感謝の心をあらわす祭日とも捉え「国民の祝祭日」と位置づけるべきだと考えます。
そして、国民の共同体意識、紐帯感、絆感覚がともすれば大いに薄れている今日、国のリーダーは、誠実に国民の祝祭日の真の意義を語り、それらの回復に努めるのは義務であると考えます。
特に、学校の教師は生徒や学生に分かりやすく語るべきであり、マスメディアは新聞やテレビで説かなければなりません。現状はまったく行われておらず、わが国の将来は、ますます脆い存在となっていくのではないかと危惧します。
そんな折、安倍首相が総理大臣として、何とはじめて「建国記念の日」(紀元節)を迎えるに当たってのメッセージを発表しました(2/10)。
安倍総理の真の勇気に敬意を表したいと思います。…なぜならば、いままでの首相は誰も、祝祭日の意義を語ることによって「誇りある日本」の建設を率直に呼びかけることをしなかったからです。
■ 安倍総理のメッセージ全文
「建国記念の日」は「建国をしのび、国を愛する心を養う」という趣旨により、法律によって設けられた国民の祝日です。
この祝日は、国民一人ひとりが、わが国の今日の繁栄の礎を営々と築き上げたいにしえからの先人の努力に思いをはせ、さらなる国の発展を誓う、誠に意義深い日であると考え、私から国民の皆さまに向けてメッセージをお届けすることといたしました。
古来「瑞穂の国」と呼ばれてきたように、私たち日本人には、田畑を共に耕し、水を分かち合い、乏しきは補い合って、五穀豊穣(ほうじょう)を祈り、美しい田園と麗しい社会を築いてきた豊かな伝統があります。
また、わが国は四季のある美しい自然に恵まれ、それらを生かした諸外国に誇れる素晴らしい文化を育ててきました。
長い歴史の中で、幾たびか災害や戦争などの試練も経験しましたが、国民一人ひとりのたゆまぬ努力により今日の平和で豊かな国を築き上げ、普遍的自由と、民主主義と、人権を重んじる国柄を育ててきました。
このような先人の努力に深く敬意を表すとともに、この平和と繁栄をさらに発展させ、次の世代も安心して暮らせるよう引き継いでいくことはわれわれに課せられた責務であります。
十年先、百年先の未来を開く改革と、未来を担う人材の育成を進め、同時に、国際的な諸課題に対して積極的な役割を果たし、世界の平和と安定を実現していく「誇りある日本」としていくことが、先人からわれわれに託された使命であろうと考えます。
「建国記念の日」を迎えるに当たり、私は、改めて、私たちの愛する国、日本を、より美しい、誇りある国にしていく責任を痛感し、決意を新たにしています。
国民の皆さまにおかれても「建国記念の日」が、わが国のこれまでの歩みを振り返りつつ先人の努力に感謝し、自信と誇りを持てる未来に向けて日本の繁栄を希求する機会となることを切に希望いたします。
(内閣総理大臣 安倍晋三)
素晴らしいメッセージではないでしょうか。
新聞によれば、わが国の高校生の98%が建国の物語を知らないと言われています。真っ青!まさに異常、異様としか考えられません。しかし、わが国の高等学校では、建国の物語を、明るく大らかに、誇りをもって教えることをしないのですから、これは生徒の責任ではありません。
責任は、無責任な文科省官僚、公益を志向しない与野党の政治家、知的レベルの落ちたマスコミ、私欲のかたまり進歩的サヨク言論人、イデオロギー横溢の日教組、薄汚れた組合、それらを支える市民などにあります。
建国の歴史を知らないことは、国の歴史を知らないことを意味し、そんな国家意識が乏しく知的レベルの低い若者は世界から見下され軽蔑されます。今からでも遅くありません。若者は、今まで学校やマスコミなどで習ったゆがんだ歴史観をすべてリセットし、正統で真っ当な、良識ある歴史を学ぶべきでしょう。これではじめて国際社会に打って出ることが出来ると思います。
みなさん、祝祭日の意義を認識し、それを若い人たちに語ろうではありませんか。わたし達は、今あるすべてを遠い祖先から受け継いでおり、過去の生命の延長として存在していることに対して、敬神、崇祖の念と感謝の心を忘れるべきではないと思います。
みなさんはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です
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