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2014年3月21日 (金)

「日日戦争」…日本人の敵は日本人!

 421回目のブログです。

“石ばしる 垂水の上の 早蕨の 萌え出づる春に なりにけるかも”
志貴皇子(天智天皇の皇子・万葉集)

 水が激しく岩にぶつかり落ちる滝のほとりの蕨が、いよいよ芽吹く春になったのだなあ…。

 万葉集のなかで春の歌を一首挙げよといわれれば、躊躇なく選ばれる名歌ではないでしょうか。詞書に「歓びの歌一首」とあるとおり、この歌は、滝のほとりに芽吹く小さな早蕨の風景に、天地に春が到来する象徴を感じたものであり、心の澄んだリズミカルな語調に万葉歌人の真骨頂を感じざるを得ません。声に出して詠んでみれば、その感を一層強くします。

 いよいよ本格的な春の到来。先日、歩いてすぐ傍にある万博記念公園の梅まつりにでかけました。110種類、660本、それぞれが濃い紅色から真っ白い色までの微妙な色合いの変化、圧巻は大木の豊かな枝垂れ姿、加えて、微かな梅の香。この繊細な花を静かに観賞しながら、ふと、この小さな梅の花を観賞する日本人は、やはり日本人ならではの美的感覚を有しているのではないかと考えたりもしました。

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 と言いますのは、わが国には、このような繊細な感覚を持たないガサツな人々が、メディアを中心として、まだまだかなり存在していることに気づくからです。その人たちがもたらす災禍がますます大きく広がってきており、わが国は、今まさに、異常な人々の跋扈により国力が大幅に低下させられているように思えてなりません。

 現在の、日韓、日中、日米の争いの元は「日本人」にあり、わが国は、タイトルにあるように“日本人の敵は日本人”すなわち“日日戦争”の真っ最中にあると言えるでしょう。 

 数年前までは、わが日本人は、悪質極まりない拉致問題を抱える北朝鮮を除き、中国や韓国に対しては、どちらかと言えば好意的、親和的でした。

ところが、平成22年(2010)生じた、尖閣諸島沖の中国船の体当たり事件に対する菅直人政権の超弱腰外交が領土問題の発端になるとともに、中・韓の日本に対する圧力をいやが上にも激増させることになりました。

 その後の中韓の、ますます声高になる理不尽な言動に、わが国民の大半が疑問と反感を持つようになり、今や、中国や韓国に距離を置くとともに、内心には明確な敵国意識までをも芽生えさせていると考えるべきでしょう。

 このように眺めれば、ここ数十年変わらなかった日本人の意識が変わった潮目は、あの尖閣諸島中国船体当たり事件だったと言えるのではないでしょうか。

 尖閣諸島事件の時のわが国の対応は、恐怖のあまり逮捕した中国船長をそのまま帰国させた菅直人(総理)、中国船に敬語を使いへりくだった仙谷由人(官房長官)、海保のビデオを非公開にした外交音痴の菅政権、の3点に絞られますが、いずれもとんでもない政治姿勢でした。素人以下、親中・媚中・屈中、日本国家を意識したことがない反日首脳の面目躍如と言わざるを得ません。

 今、韓国や中国が、世界各地において、わが国日本を地の底まで貶めようと、告げ口外交に躍起になり、ロビー活動(金銭を伴う情報宣伝説得活動)を強烈に行っていますが、そもそも、そのきっかけを作ったのは、何と日本人なのです。エセ日本人と言うべきでしょうが、彼らはマッチポンプ的に中韓に奉仕、貢献することで、わななくほどの喜びを感じているのです。サド(サディズム/Sadism・加虐性欲)とマゾ(マゾヒズム/ Masochism・被虐性欲)のないまざった異様な性格の持ち主と言わねばなりません。

 中国や韓国は敵ではありません。日本人の敵は(反日の)日本人なのです。

 従軍慰安婦問題は、朝日新聞が「慰安婦狩りを実際に行ったという元軍人の与太話」を事実確認もせず大々的に報じ日韓間の大問題だと騒ぎ立てたのが発端であり、ご丁寧にも韓国側にご注進し、韓国側の怒りを掻き立て、次に日本政府に対して、韓国に土下座するほどのお詫びと償いを求める論説と関連記事を繰り返し掲載しました。

 まさに、マッチポンプそのもの。しかし、元軍人の話は全くのデタラメ、軍が関与した従軍慰安婦事実はまったくなく、妄想・捏造であったことが判明、朝日もやむなく、一旦は、しぶしぶこれを認めました。(20139月・前主筆/若宮啓文)

しかし、それは口先だけであり、性懲りもなく、今度は言葉のニュアンスを変えて、慰安婦が軍人に供用されたとか何とかで、韓国の主張の正しさを繰り返すばかりであり、反省は全くありません。反省は猿でもしますが…。

 靖国参拝についても、南京30万人大虐殺でも、マッチポンプ、韓国や中国にご注進し、騒ぎに騒ぎ、問題を更にさらに大きくしていくことで、わが国の力を矮小化することで喜びを感じているのでしょう。本来は、少なくとも事実に立脚した言論を展開すべきであるにもかかわらず、朝日などの反日勢力は、事実がどうなのかは全く眼中になく、どうでもよいと考えているとしか思えません。

 しかし、朝日新聞と言えども、最高級紙を任じている日本の新聞であるからには、純粋に、わが国、わが社会に役立つ存在でありたいと願っているハズだと思っているでしょうが、それは、あまりにも甘く買いかぶりすぎというものであり、過去の歴史はそれを否定していることを知らねばなりません。証拠を2点。

 ① 昭和16(1941)、ゾルゲ事件でソ連の国際スパイとして逮捕された尾崎秀美は、朝日新聞の記者でした。共産主義国家/ソ連・コミンテルン(共産主義インターナショナル)のスパイとして暗躍した人物が朝日新聞の内部に巣食っていたことは極めて重大なことを示唆しています。

すなわち、現在、中・韓へ積極的にご注進している体質は、もって生まれた“コミンテルン命”によるもの。そうであれば、その体質を正常化することは半永久的に難しいのではないでしょうか。

  大正7(1918)、三井・三菱とならぶ財閥「鈴木商店」(現在の双日・帝人・神戸製鋼・IHIなど)は米騒動の折、朝日新聞から米の買い占めを行っている悪党業者だと糾弾され、焼き打ちされました。鈴木商店が米を買い占めていた事実はなく、焼き打ちは、朝日新聞の事実無根の執拗な「捏造報道」による風評被害だったのです。(城山三郎著『鼠 鈴木商店焼打ち事件』に詳しく載っています…ぜひお読み下さい、ためになります、一気に読めます)

 もう、無茶苦茶です。これもまた、現在、捏造記事を悪びれず掲載し続ける体質は、もって生まれた“捏造して何が悪い”によるもの。そうであれば、その体質を正常化することは半永久的に難しいのではないでしょうか。

 上に見るように、自己の正義(=己の利権)のためには、共産主義イデオロギーや嘘/偽り/捏造があっても、また、わが国を毀損し他国の利益になっても、全く意に介さず、心に痛みを感じないどす黒い人々が、わたし達をたぶらかそうとして不気味に立ち回っていることを、今あらためて認識しなければなりません。

 彼らは梅の花を愛でるような繊細さはなく、ガサツな心を持ち、反日のイデオロギーを振り回し、日本を限りなく貶めているのです。

そういう連中こそが、わたし達日本人の真の敵だと考えます。彼らを堂々と倒さない限り、日本の安寧と自立は望めないのではないでしょうか。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です

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コメント

 戦後の日本を精神的に弱体化させたのはGHQや東京裁判史観とみられていますが、実際には三島由紀夫氏が喝破されたように動物的本能を剥き出しにして飽くなき経済的富を追求する日本人が多数現出したことにあるのではないでしょうか。         社会の木鐸を気取った朝日新聞の前衛意識は鼻につきますが、かつて山本夏彦氏が指摘されたように、彼らのやっていることは瓦版を売っていた江戸時代から基本的に変わっていません。他人の悪口を記事にしてナンボの儲け、というヤクザ稼業に似た世界です。ただ戦前の新聞記者の多くはそんな立場を自覚していましたが、戦後の現在もなおヤクザ稼業を意識しながら記事を書いている良識ある記者は週刊誌の世界でしかいないのではないでしょうか。

朝日新聞をここまで増長させてきた責任は我々日本人にあります。小さな島国の日本が世界から一目置かれる国家として存立しえてきたのは、経済力でも資源力でも軍事力でもなく、ただ日本社会の健全さと強靭さにあります。そしてその根源は、日本人の多くが社会の伝統として当然のように〈智・仁・勇〉、即ち〈智恵と正直と勇気〉を人間としての基本的素養と考えてきたからです。その証左が多くの大衆から支持されてきた「平家物語」「太平記」やそこに題材をとった能楽(謡曲)や歌舞伎です。江戸時代の「太閤記」や「忠臣蔵」もその一つでしょう。   いずれにしても事実を枉げてでも事を荒立てず、先祖の足跡と魂を犠牲にしてでも、プライドよりも富を守りたい、という卑しい現代日本人の心が朝日新聞に代表される左派メディアを増長させてきたのだと思います。

投稿: 齋藤仁 | 2014年3月21日 (金) 09時13分

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