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2014年4月25日 (金)

原発ドキュメンタリー映画「パンドラの約束」!       

 426回目のブログです。

“世の人は 我を何とも 言はば言へ 我が成すことは 我のみぞ知る”
                  坂本龍馬(明治維新の志士)

 世界の進展を見据え、冷静にして豪気に、勇気をもって時代を切りひらかんとする坂本龍馬の姿勢をよく表した有名な和歌であり、道歌でもあります。

 さすがに、明治維新の志士の心構え、精神の有り様は、凡人の遠く及ばぬ素晴らしいものがあり、それだからこそ、明治の大業がなりたったのだろうと思わざるを得ません。

 わが国は、近現代史のうえで、明治維新、大東亜戦争(アメリカの用語では太平洋戦争)の二つの危機の時代を経験してきましたが、今、第三の危機を迎えていると言われています。たしかに、中・朝(/)・露・米の周辺諸国から尋常ならざる侮りを受けているのは誰しも認めるところであり、これを危機と言わずして何を危機と言えるのでしょうか。

 こんな時こそ、わたし達国民は、坂本龍馬の爪の垢を煎じて飲み、堂々とした対処をしていかねば、立国さえ危ぶまれる事態に陥ることも考えられます。わが国民の中には外国勢力と内通し、唯々諾々と従うことに喜びを感じている連中も多々存在しているのですから、あながち架空の物語というわけにはいきません。

 わたし達は、まだまだ、危機感が薄すぎます。その一つに、最も重要な経済基盤のひとつであるエネルギー、電力をどうするかに於いて国民的合意がなされていないことです。

  貿易赤字、最大の137488億円 13年度

  財務省が発表した2013年度の貿易収支は137488億円の赤字。年度ベースの赤字は3年連続で、赤字額は79年度以降で最大。
輸出額は前年度比10.8%増の708564億円、輸入額は液化天然ガスや原粗油の輸入が高水準で17.3%増の846053億円だった。
          
2014/4/21・日経ニュース一部抜粋)

 貿易赤字それ自体は問題ではなく、その原因の大半が生産拠点の海外移転によるものであり、わが国の経済構造が近年急速に変化していったことを示しているものです。そして、最近の円安とエネルギー価格の上昇も大きく影響しています。

 原発停止による燃料増は液化天然ガス(LNG)ですが、原油も含め、エネルギーの市場価格の上昇と円安により輸入金額が大幅増となりました。これに対して、エコノミストや原発反対論者は燃料の輸入金額増は年間せいぜい3兆円で大したことではないと主張しています。

 しかし、よく考えてみれば、3兆円とは大変な金額ではないのでしょうか。また、買い付けの価格交渉においても、わが国の電力事情の足元を見られており、交渉力に迫力を欠いていることは容易に推測できます。

 さて、安倍政権は411「エネルギー基本計画」を閣議決定しましたが、それによれば、原子力発電は重要なエネルギーとして維持するとあります。現在、マスコミの大半は何が何でも原発ゼロをと主張していますが、わたし達国民は、危険なものは無ければ良い、しかし経済を苦しくするのは御免こうむりたい、という虫のいい感情を持ちながら、果してどんな方策が正しいのかよくわからないというのが率直なところではないでしょうか。

 わたしは、原子力発電に関しては次のように考えています。

① 情緒的、感情的、イデオロギー的な思考を排除する。
② 科学的事実にもとづき、現実的な見方をする。
③ 論理的に考える。
④ 世界的視野、世界を俯瞰したなかで決める。
⑤ 地球規模で考える。
⑥ 賛否両論を冷静に検討する。

 このスタンスでの現在の考えをまとめてみます。

 コスト、安定供給という観点から原発を維持強化する。
折角ここまで原子力技術を発展させてきたのであり、さらに
 一層の進展を期す。(技術の後退は歴史の後退につながる)
自然エネルギーなどとのベストミックスを考える。
わが国「自前の資源」による電力エネルギーの確保をめざす。
世界
(西欧/東欧/中東南アジア/東アジア/東南アジア/アフリカ/北米/南米)
 原発増強に極めて積極的であることを認識する。
現在、中国や北朝鮮から厳しい軍事的脅威を受けており、核武装
 はしなくても、核武装の可能性をほのめかすことが安全保障力の
 強化につながるのであり、そのためにも原発を温存すべき。

 こんな風に考えましたが、まだまだ自分自身ふらふらとしてはっきりしていません。そんな時、原発のドキュメンタリー「パンドラの約束」という映画が上映されていることを知りました。監督のロバート・ストーンは筋金入りの反原発主義者でしたが、電力使用量が2050年には2倍、今世紀末には3~4陪になると予想されているにもかかわらず、再生可能エネルギーでは全く十分たり得ず、環境汚染が進んでしまうとの認識を持ち、リスクはあるが、現代文明の利器、すなわち原子力発電を推進すべしとの主張に大転換したのです。(ZAKZAK4/19より)

 この映画には最新の技術も紹介されているとのことですので、わたしもぜひ鑑賞し、それから原発の可否を明確にしたいと考えています。原発賛成も反対も、環境問題に関心のある人もない人も、いわゆる左も右も、必見の映画ではないでしょうか。みなさんもぜひご覧になって、わが国のエネルギー、原子力発電について語りませんか。

    原発ドキュメンタリー映画『パンドラの約束』

監督:ロバート・ストーン
(
反原子力映画「Radio BIKINI/環境保護映画「EARTH DAYS

上映予定(お調べになってからお出かけください)
    名古屋 伏見ミリオン座   412()
    東京  シネマライズ    419()52()
    福岡  福岡中洲大洋    419()
    横浜  横浜ニューテアトル 419()
    大阪  シネマート心斎橋  510()
    高松  ホールソレイユ2  510()
    青森  松竹アムゼ     621()
    広島  横川シネマ     524()
    金沢  金沢コロナシネマワールド 6月~
    北海道 ディノスシネマズ札幌劇場 初夏

 電力の確保、それも経済的背景に合致するかたちでこそ、わが国の将来を左右する極めて重大な課題ではないでしょうか。それを正しく判断するためにも、原発ドキュメンタリー映画『パンドラの約束』を鑑賞しようではありませんか。

次回も
時事エッセー
です

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