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2014年7月25日 (金)

「日本は海洋国家だ」…海の日に思ったこと!

 439回目のブログです。

 海 】(作詞:林柳波、作曲:井上武士)
一、海は広いな 大きいな
  月がのぼるし 日が沈む
二、海は大波 青い波
  ゆれてどこまで 続くやら
三、海にお舟を 浮かばして
  行ってみたいな よその国

 海をタイトルにした歌は400曲以上を数えますが、童謡・唱歌では、伸びやかな気持ちを歌った上記の「海」(海は広いな大きいな…)海の子としての健気な心を歌った「我は海の子」(我は海の子白波の…)空と海と船の織りなす美しい光景を歌った「海」(松原遠く消ゆるところ…)がよく知られています。

 梅雨も明け、公園や庭の蝉が朝からジンジンと鳴り響き、一層の暑さを演出していますが、この酷暑が続けば今夏の電力の「安定供給」はどうなるのか心配になるところです。

いよいよ学校も先週末から夏休みに入りました。夏休みは、普通の勉強以外に、クラブ活動、海、山、旅行などいろいろな計画を立てている生徒・学生も多いと思います。

 夏休みに入ってすぐの今週月曜日、7月21日は祝日「海の日」でした。生徒らはその海の日の意義を先生から教えてもらい、よく知っているのでしょうか。おそらく知っている子供はほとんどいないと思われます。実を申せば、大人のわたしもそうなのです。

 「海の日」“海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う”ことを趣旨として平成7年(1995)に制定されました。祝日化される前は「海の記念日」であり、その日が制定される経緯にこそ「意義の神髄」があることを今回初めて新聞社説で知ることが出来ました。

  海の日 明治丸の活躍を範として

  明治9年(1876)、東北・北海道巡幸を終えた明治天皇が還幸の際、英国で建造された最新鋭の灯台巡視船「明治丸」に函館から乗られ、横浜港に着いたのが7月20日だった。これを記念して平成7年にこの日を「海の日」として祝日に定めた。

  重要な役割を担った明治丸の歴史はもっと広く語られていい。幕末から明治にかけ、小笠原諸島には欧米との間で領有問題が生じていた。所轄する方針を決めた新政府は明治8年、調査団を乗せた明治丸を急遽当地に派遣する。

  英国も横浜から軍艦を向かわせたが、新鋭で速度に勝る明治丸が英艦より2日早く同諸島・父島に着いた。このことが結果的に小笠原諸島の日本帰属を確固たるものにし、ひいては日本のEEZ拡大にも寄与した。明治丸の活躍に、海洋立国を目指す当時の日本国の意気込みが感じられる。
          (7/21産経新聞<主張>より一部抜粋)

 いやあ、全く知りませんでした。もしもその時の明治丸が英国軍艦よりも遅れて小笠原諸島に到着していたら、今ごろは、小笠原諸島及びその海域は欧米の領有になっていたことになり、明治人の真剣に国を愛し国を守る勇気ある迅速な行動に、深い感動を覚えます。

明治丸はその後、東京商船学校(現東京海洋大学)の練習船として使用され、現在は東京海洋大学越中島キャンパスに保存されているそうです。

 ところで、わが国は海洋国家、海洋立国と言われますが、どのような特徴を有しているのでしょうか。

 わが国の「領土」は38万㎢(世界60位)に過ぎませんが、領海は448万㎢(世界6位)です。まさに海洋国家というべき。この領海は、尖閣諸島、沖縄、対馬、竹島、沖ノ鳥島、南鳥島、小笠原諸島、北方領土をわが国領土として、排他的経済水域を含めた数字ですが、今、それらが危殆に瀕していることは、純粋の日本人であれば危機感を持って認識していることでしょう。

 「海の恵み」は、海水、漁業、航路、鉱物資源、既存エネルギー、新エネルギーなどであり、それらは膨大な価値を有しており、まさしくわが国の『現在および将来に亘っての宝』と位置付けられます。

 領海は、単に広いというだけでは意味がなく、漁業開発、資源開発などの総合的海洋開発を積極的にすすめることで価値が生じます。食料自給率アップのための漁業開発、自前のエネルギーを確保するためのメタンハイドレード、レアメタルなどの資源開発をすすめるうえにおいても、領土・領海の防衛強化は待ったなしと考えるべきです。

 今、中東では紛争が激化しており、原油価格は急騰しています。ペルシャ湾の玄関口にあるホルムズ海峡はわが国の石油輸入の80%以上が通過する海の要衝であり、機雷などで封鎖されたら日本経済が壊滅することは必定です。海賊の排除や機雷の掃海作業などはわが国の安全のために避けて通れません。
また、中国の進出・侵略によって、南シナ海周辺でも同じことが生ずる可能性は極めて大きいものがあります。
これらのシーレーンを確保するためにも、集団的自衛権の行使は当たり前のことではないでしょうか。

 このように見てくると「海」と言うものが極めて重要な位置を占めていることに気づきますが、わたし達国民はその意義を知らなさすぎるように思われてなりません。わたしは次のことを提案したいと思います。

 学校においては、生徒・学生に対して、祝日の前日に「海の日」の意義と海の日が祝日になった経緯を、産経記事にあるような感動的なエピソードを交えて教える。…これが真の国民教育というもの。

 内閣においては「昭和の日」(昭和天皇)「文化の日」(明治天皇)については総理大臣謹話、「海の日」その他の祝日は官房長官談話として、祝日の意義を述べる。…これが国民精神の和、絆の醸成にむすびつく。

 総務省は、全国のテレビ放送会社に対して、祝日の意義と祝日になった経緯を30分番組で当日朝放送することを義務づける。…これで歴史と国の素晴らしさを認識するきっかけになること間違いなし。

テレビ放送各社は、わが日本国から超優遇特権電波の割り当てを受けたものであり、半公共的な立場にあるものとして当然なすべきことなのだ。現在、厳粛なる祝日であっても、朝からチャラチャラした番組を流し、国家意識、国民意識を希薄させつつある現象は、まさに政治の劣化と軌を一にしていると見なしてもよく、まことに憂慮すべきことである。

驚くなかれ、今年も、主要地上波テレビ(NHK・TBS・テレビ朝日・フジ・日本テレビ・テレビ東京の各系列)の全番組を見ても海の日を特集で取り上げたところはない。これでは海の守りも危ういものだ。

総務省は許認可の権力を最大限に有効活用すべきではなかろうか。権力は正当に使われることを期待されていることを知るべきだ。

 祝日は各家庭で国旗を掲げるよう積極的に広報する。
(政府・自治体・諸団体)

 ここで、海の重要さを考えてみましょう。碩学・高坂正堯先生の「海洋国家日本の構想」によれば、海・陸・空の輸送費は概算して1対50対500であり、海上輸送は明らかに有利であると述べています。

 わが国が資源小国ではあっても「海」を有効に活用することでそのデメリットを回避することができるのであり、そのためにも、官民挙げて、勇気をもって海洋権益を守り抜く姿勢を保つべきではないでしょうか。

 そんな姿勢に対するサヨク的イデオロギー的な反発がマスコミを含めて強すぎるのはなぜなのか、常識から判断して、まことに理解に苦しむところです。

 海のキーワードは“安全”“環境”“資源(日本海事センター)

 みなさんはどのようにお考えになりますか。

次回も
時事エッセー
です

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コメント

高坂正堯先生の名前が出てきて感激しました。毎週のご指摘に同意できるときとそうでないときと正直言って両方あります。
比賀江 克之

投稿: 比賀江 克之 | 2014年7月25日 (金) 22時11分

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