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2014年9月12日 (金)

“涙”と“言葉”…小野寺前防衛大臣の素晴らしき挨拶! 

 446回目のブログです。

“野辺みれば なでしこの花 咲きにけりわが待つ秋は 近づくらしも”
詠み人知らず(万葉集)

 野辺を見ると、撫子(なでしこ)の花が一面に咲いている。わたしが待ち望んでいた秋は、もうそこまで来ているようだ…。

 朝晩はほんとうに涼しくなり、昼日中もそんなに暑くなく、いよいよ秋の訪れという感じがします。春、夏、秋、冬、この四季こそ、わが国の最も誇りうる自然財産であり、四季の移り変わりが、わたし達日本人の心にさまざまな微妙な襞を造ってきたと言えるかも知れません。

移り変わりといえば、先週、内閣改造がありました。新しく入る人、静かに去る人、どっしり腰を落ち着かせた人、それぞれ悲喜こもごもあるでしょうが、新内閣は、第2次安倍改造内閣として国民の負託に最大限応えてもらいたいと望むものです。

  小野寺前防衛相:離任式「任務に取り組む隊員に…」感涙

小野寺五典前防衛相が4日、防衛省で行われた離任式でのあいさつの際、感極まって涙で声を詰まらせる場面があった。

  小野寺氏は約600人の自衛隊員や職員を前に、1年8カ月の在任期間中、150カ所以上の自衛隊駐屯地や基地を視察したことを振り返り絶海の離島や灼熱の洋上など過酷な環境で活動する隊員、被災者を救助するため泥水の中で懸命な活動を行う隊員など、行く先々で真剣に任務に取り組む隊員の姿に接したと発言。その際、こらえきれなくなったのか、涙で声を詰まらせた。

  その後もはなをすすりながら「国民の信頼に応えるべく、今後とも高い倫理観と責任感を持ち職務に精励してほしい」と涙声で別れを告げた。
                  (9/4毎日新聞より)  

 素晴らしい挨拶ですね。ある人が“人には、持って生まれた、慈悲の心がある”と言っていますが、そんな素晴らしい人格者に触れることは、なかなかあるものではありません。小野寺大臣には持って生まれた慈悲の心があるのでしょう。

 自衛隊員の厳しい環境での崇高な行為を、涙を流しながら称える……この心を打つ大臣の言葉におそらくすべての自衛隊員はほっと救われる思いをしたのではないでしょうか。

 小野寺大臣は宮城県気仙沼生まれ。平成23年(2011)3月に発生した東日本大震災では、地元選挙区も津波被害を受け、何と自宅も全壊したのです。

 したがって、大震災の被害を受けた自宅、選挙区は言うに及ばず、中国の執拗な尖閣攻略、韓国の反日攻勢、北朝鮮のミサイル、ロシアの北方領土展開などに対するわが自衛隊の真剣に任務を遂行しようとする姿に、万感胸に迫ところがあったのではないかと推察する次第です。

 その折流した静かな涙。…ほんらい、男は人前では涙を流しませんが、もしも流すならばこのような凛とした感動の場面で静かに流したいものです。

 政治家の男の涙と言えば、海江田万里経産相(3年前・当時)と野々村竜太郎兵庫県議(今年・当時)を思い出します。

 海江田氏は、福島原発事故が終息しないなか、衆議院経済産業委員会における自分自身の進退への重なる詰問に窮し、耐えきれなくなり、泣きじゃくったのです。世間は誰も同情しなかったのではないでしょうか。これが政治家かと情けなくなった記憶があります。

 野々村氏は、不正な政務活動費を釈明する記者会見で、異様に号泣した姿を全世界にさらしました。釈明会見時の号泣映像は何回も、何十回も繰り返し放映されたので、まだまだ記憶に新しいところです。地方議員のレベルが一部とは言え、とてつもなく劣化していることを露わにしたと思います。

 涙、あるいは、泪と言えば、歌でしょうか。女の涙を歌った歌は数多くありますが、男の涙を歌ったものは極めて少ないように思います。思い浮かべる歌としては、河島英五の名曲「酒と泪と男と女」くらいです。

 それにしても、同じ、男の涙でも、小野寺大臣の気高さと、海江田氏、野々村氏のレベルの低さには雲泥の差があると言っても言い過ぎではないと思います。

 小野寺大臣は「絶海の離島や灼熱の洋上など過酷な環境で活動する隊員、被災者を救助するため泥水の中で懸命な活動を行う隊員など、行く先々で真剣に任務に取り組む隊員の姿に接した」として自衛隊員を心から称えましたが、わが国のいわゆるジャーナリズムはどんな心の持ち主でしょうか。…一例を朝日新聞から。

 わが国のクオリティペーパーを自称する朝日新聞は「吉田調書」<吉田所長の取り調べ書>を極秘入手し、福島原発の事故後、現地作業関係者らが一斉に退去し、作業を放棄したと報道し、現場の原発作業者の無責任さを糾弾しました。また、その報道が世界に流れ、世界の人々に、いままで高く評価されていた日本人の誠実な仕事ぶりに大いなる疑問を抱かせることになりました。

 しかし、それが全くの誤報だったことが産経と読売で報道されました。従軍慰安婦強制連行に次いで又しても誤報・捏造。 誤報・捏造のオンパレード!

 懸命に命を賭して国のため、社会のため、郷里のために闘った日本人を称えるどころか、貶めることに喜びを感じる「朝日人」とは一体何者でしょうか。もう、これは、普通の人間の行うことではないと言わざるを得ません。

 国を守っている自衛隊、原発事故を終息させるために働く技術者や作業者、彼らは、命を懸けて任務に励んでいるのです。そんな人達に罵声を浴びせて歓喜の声をあげるとは、朝日人は、サドとマゾの入り混じった奇妙な性癖の持ち主というべきであり、一般的な日本人とは異なります。また、人間性過少、イデオロギー過多の、左翼・全体主義・リベラルのいびつな集団と言っても言い過ぎではないと思います

 福島原発事故の処理については、次の名著を読まれることをお薦めします。この本を読んでおれば、朝日のような現地作業者への罵詈雑言を吐くことは決してできません。
  書 名 『死の淵を見た男』
        ~吉田昌郎と福島第一原発の五○○日~
  著 者 門田隆将
(かどたりゅうしょう)
  出版社 PHP研究所
  価 格 1700円
(税別)

 靖国問題についても全く同じことが言えます。

 日本を貶める報道を世界にまき散らしたのは「朝日新聞」なのです。すべてが朝日から始まりました。やくざな言葉ではありませんが“どう落とし前をつけるのか!”と叫びたいものです。

 あらためて、小野寺大臣の離任あいさつにはしびれました。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

次回も
時事エッセー
です

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