パッと明るくいこう今年の景気!
463回目のブログです。
“なべて世に ふるや霰も あら玉の 年の光を 敷くかとぞ見る”
正徹(しょうてつ・室町中期の歌僧)
庭に降った霰(あられ)の白い玉を見ると、まるで、この世の隅々にまで“新しい年の光”を敷き詰めたようである…。
年は明けましたが、まだまだ「松の内」です。松の内は正月の門松を飾っておく期間であり、一般的には1月15日までですが、七草粥(無病息災を祈って春の七草…せり/なずな/ごぎょう/はこべら/ほとけのざ/すずな/すずしろ…を入れて炊いたかゆ)を食べる1月7日までのところもあります。
人それぞれ、置かれた立場もそれぞれですが、少なくとも松の内くらいは明るい話、希望の持てる話題、輝かしい展望を、多少のお神酒を入れながらでも語るべきだろうと思います。
ところが、マスメディアの論調を見れば、一部を除いて、総じて悲観論に溢れているように思えます。特に日本経済において、アベノミクスは失敗、円安はとどめを知らず庶民の生活に大打撃、原油安の不安、トリクルダウン(trickle-down theory・大企業が儲かれば最終的には中小企業も豊かになり全体に富が行き渡るという考え)に至らず、株高は外国株主ばかりに利益、雇用も正社員は増えず、賃上げも一部でわずか…などなど悲観論一色、反安倍経済政策一色。
わが国のインテリ、知識層は、ほんとうに相変わらず悲観論ばかりを吐きます。悲観論はそれが事実に裏切られても責任を追及されませんが、楽観論はもしも事実に裏切られれば、それ見た事かと厳しく後ろ指を指されるために、どうしても逃げの姿勢、すなわち悲観論という微温的空気を選ぶのでしょうが、これでは真のリーダーとは言えません。
というよりも、こんな連中がのさばっていたがために、長年にわたって経済が停滞したままになっていました。わたし達は、左翼リベラル的なイデオロギーや願望論や夢想の世界から距離を置き「現実」「事実」「真実」を直視し、勇気を持って事に当たるべきであるし、そのようなリーダーを支援しなければなりません。
松の内です。白熱灯でもいい、蛍光灯でもいい、LED(Light Emitting Diode・発光ダイオード)でもいい、素人は素人なりに「事実」にできるだけ明るい照明を当て、今年の日本経済を読んでみます。
12月はじめの当ブログ(458回目)で、第2次安倍政権の経済政策、いわゆるアベノミクスの成果について、グラフを用いて次のようにまとめました。
① 名目GDPが上昇に転じている。
② 日経平均株価の大幅上昇がみられる。
③ 就業者数が大幅に上昇している。
④ 失業率の低下が顕著である。
これだけの成果が出ていることは、誰も否定しえない事実、現実なのです。長期デフレという底なし沼の経済を救いつつあるのは、リフレ派経済学の処方箋である為替の正常化(円安)によるものが一番だったことは疑問の余地はありません。
いよいよ今年は3年目、世界経済は不安要素(中国経済の成長鈍化・欧州の景気悪化・ロシアの経済不況・原油の大幅安・引き続いての政治不安など)に覆われていますが、わが国は、ホップ、ステップ、ジャンプの年。自立反転経済の実現に向けて大車輪の経済活動がいたるところでみられるのではないでしょうか。
上の4項目のうち、最も喜ぶべきことは、雇用機会が増加し、失業が減少し、求人倍率も急速に改善し、労働需給が逼迫してきていることです。今や、一部には人手不足の状況になってきました。これがすすめば、賃金のアップはまちがいなく、いよいよ良好な経済循環に入っていくのではないかと期待できるし、おそらくはそうなると考えられます。
国民が仕事に従事できるチャンスが遍く広がることは、日本全体の安定化につながり、それがひいては、中・韓・北に対して堂々とした外交もできるというものではないでしょうか。もう、ペコペコ外交は終わりにし、自立自尊の真の「日本」、物心ともに豊かな国を堂々と目指していくべきだろうと考えます。
松の内だからと言って、そんなに楽観視できるのかとの疑問を、大方の人は持たれるでしょうが、著名なエコノミストの見たてをご覧ください。(1/6 diamond
online 日本総研副理事長 湯元健治氏の所論を一部引用)
(1)来年4月以降、実質賃金はプラスに転じ、景気は回復傾向が
明確化。
(2)円安進行と原油価格下落定着で、業績は3年連続の2桁増益に。
(3)米国利上げで市場が混乱も、影響は限定的に止まり世界経済の
回復続く。
(4)欧州経済と中国経済は下振れするも、その度合いは限定的で
世界経済の回復は損なわれず。
(5)アベノミクスの成長戦略加速で、主要企業は国内で
新規事業投資を拡大。
いかがですか。日本総研副理事長
湯元健治氏は、輝かしき平成27年、2015年の経済が、力強く展開していくことを明瞭に語っています。わたしは、湯元氏の所論に120%同意します。
イデオロギーという色眼鏡で見たり、人の欠点ばかりあげつらったり、日本を貶めたりする言動に無上の快感を覚える、倒錯した精神からきっぱり抜け出し、事実を直視すれば、今年の日本経済は“輝く白い玉で敷き詰められた年の光”につつまれるような姿を想像できるのではないでしょうか。
そのように今年が大転回を遂げるとすれば、将来歴史を振り返った時、平成26年(2014)(アベノミクス成果&安倍政権衆議院選圧勝)が日本の歴史の転換点だったと評されるかもしれません。
その転換点からの第1歩が今年であり、大いなる飛躍が見込める充実した年になり、猛烈な勢いで経済が活発化するのではないかとみています。すでに電機業界は中国からの30%国内回帰を具体化。消費拡大、設備投資増強、イノベーション投資激増、ベンチャー企業活発化、良い循環が良い循環へと回転を始めそうです。
もう、似非インテリ、似非知識人、似非マスメディアからは距離を置き、素直な目で、事実をのみ直視していこうではありませんか。それが精神衛生上よろしいのではないかと思います。つい最近「ネガティブ人間」は病死リスクが2倍も高いという驚きの調査結果もでましたから、かれらに近づかないほうがよいのです。くわばらくわばら…。
みなさまはどのようにお考えでしょうか。
次回も
時事エッセー
です
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